|
産経新聞 4月25日朝刊 「正論」欄
「責任は愛国主義と土下座外交にあり」 佐々淳行(初代内閣安全保障室長)
《 内憂」の「外患」への転嫁 》
中国各地に燃え上がった反日運動に中国側は、「責任は日本にあり」「小泉総理の靖国参拝が諸悪の根源」
「海底ガス油田試掘は重大な挑発」「まだ文書による謝罪をしていない」等、一方的に日本非難の公式見解を
繰り返し、一向に謝ろうとしない。
中国側の高飛車な姿勢に国民は怒っているが、日本側は政治も外交もホンネを言いそびれている。
だから筆者が国民に代わって言おう。日本側に責任はない。全責任は中国指導部と警備当局にあり、その最大の責任は江沢民前主席にあると。
江沢民前主席は、人民解放軍と文化革命も知らないポスト天安門の若い世代の支持を得るため、日本を
悪者に仕立て、独裁者の常套手段である「内憂」の「外患」への転換を十数年続けた。
「頭は共産主義、体は資本主義」という自己矛盾に満ちた一国二制の捩れ現象が生み出した貧富の差、
汚職の横行、都市部と内陸部の格差拡大、権力の腐敗などへの不平不満、体制批判を日本の「靖国」「教科書」「南京虐殺」のせいにしたのだ。ネットも反体制エネルギー吸収のため活用した。
サッカーアジア杯重慶大会や、いま連日、北京や上海で「愛国無罪」と叫んで暴れている群衆心理に酔った集団ヒステリー状態の暴徒の姿は、三千万人の犠牲者を出したといわれる、あの文化大革命の「造反有理」と絶叫する紅衛兵の姿そっくりである。
中国は日本の歴史認識や教科書問題に内政干渉する前に、「文化大革命」を一切封印し、「天安門事件」とともに中国の歴史から抹殺しようとしている中国共産党の偏った歴史観と反日愛国教科書こそを反省すべきだ。
《 未来志向は何処へ行った 》
ここまで中国を付け上がらせてしまった日本側に責任があるとすれば、それは自虐的土下座外交を続けてきた外務省のチャイナスクールと、それを容認し、江沢民前主席の反日外交、反日愛国教育屈従した親中派の政治家と、そして迎合的自虐的反日批判を続けてきた朝日新聞などのマスコミにある。
日本政府の対外広報も同罪だ。なぜ長い間、天皇や歴代政府が謝罪した事実や、三兆三千億円に達する政府開発支援(ODA)や平和日本の現状を13億人民に知らせよと言わなかったか。
(中略)
《 未来永劫責任負わすのか 》
中国も教科書で人民に「文化大革命」や「天安門」、日本のODA拠出、天皇や歴代総理の謝罪の事実をおしえるべし。
総理の靖国参拝については、どこの国でも国のため戦死した兵士たちを弔うのは当然のことである。
歴史認識については、私たち昭和一ケタ世代は終戦時十代で、中国やアジアを侵略したり、南京で中国人を殺したりしたこともないが、父の世代の過ちと不利な遺産は我慢して相続し、謝り、損害も償ってきた。だが、何の罪もない子供や孫に未来永劫責任を負わせる気は毛頭ない。私たちの世代で悪循環を断とう。
日本での中国人犯罪は、日中関係悪化の一因だ。「蛇頭」など真剣に取り締れ。六カ国協議については、アジアの平和のため真剣に金正日を説得し、朝鮮半島の非核化を実現すべし。なぜなら「核武装した反日・南北朝鮮」は日本の悪夢であり、それが実現したとき、「日本の世論は一夜にして「自衛のための核武装論」に転じること必定である。
中国は「中朝軍事同盟第二条」の即時参戦条項を削除して北朝鮮を牽制してほしい。
(以下略))
|
佐々氏の今回の「正論」はすばらしいですね。いいたいことを代弁してくれるかのようです。 やはり最後の「自衛のための核武装論」というのは、安全保障の専門家としての本領が発揮されており、さすがという感じです。
2005/4/26(火) 午後 5:33 [ gun*o*usho*nen ]
私もこれを読んだとき、言いたいことを言ってくれた、良識ある日本人はみな同じ思いに違いないと思いました。しかし、現実は、まだ目を醒ましていない人たちが大部分ですよね。
2005/4/26(火) 午後 6:04