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何ともショッキングなタイトルだ。
しかし、本書は決して向こう受けを狙ったキワモノ本ではない。
広範な資料とデータに基づく論旨には十分な説得力がある。
著者は長年にわたり、防衛庁防衛研究所と杏林大学で中国を軍事的な観点から研究してきた。
中国が中華思想に基き、国際法を無視して南シナ海の領域を拡大していた時、著者は中国が次には東シナ海にその支配を固めることを予言し、日本政府にその対応を求めたが、日本政府もマスコミも一笑に付した。
今朝の産経新聞も「"および腰外交" 大きなツケ」として、ガス油田協議で中国は「白樺」のガス田開発中止の要求を拒絶したと一面トップで伝えている。
ガス田開発や尖閣諸島への圧力はその「はしり」に過ぎず、やがては台湾、朝鮮半島、沖縄、日本本土と呑み込まれていくだろう。
このままでは、まちがいなく、かつて日本が韓国を併合したように、独立国としての気概無き日本は中国に併合されてしまう。
そんなバカなと思われる方は、本書を読んで頂きたい。
2000年5月に中国の情報収集艦が日本を一周して海洋調査をしたにもかかわらず、外務省はそれを中止させるどころか、河野洋平 外務大臣(当時)は形だけの抗議をしたうえで、「日本周辺海域で海洋調査をしたいならば事前に日本政府の許可を得てほしい」とし「事前通報制度」を提案した。
中国はこの制度を利用して、この年堂々と日本海海域の全域の調査を完了した。
著者はこれを「自分の庭に隣人が入り込んできて、巻尺を持ち出して測定し、スコップで穴を掘ることを『やめなさい』と言明するのではなく、『やってもいいから、その前に断ってください』とお願いした日本政府の売国行為だと厳しく批判している。
ここでもまたあの河野洋平が出てくるのである。
一方、文化革命その他で民主主義国では評判のよろしくない毛沢東は中国にとっては先見性のある政治家だった。
なぜならば、ソ連のフルシチョフが「核兵器開発がいかにソ連人民の生活を圧迫したかを説明して、中国に核兵器開発を断念させようとした」ことに対し、ソ連の核の傘の下に入っていては他の東欧諸国と同様に発言権を失ってしまうと考えた毛沢東は1950年代以降「通常戦力の近代化を後回しにして」ひたすら戦略核兵器の開発に専念した。
今日の中国の軍事力とそれを背景にした発言力の大きさは、このときの毛沢東の決断が中国にとって正しかったことを示している。
それを、「ポンコツ飛行機が200機しかない」 からといって中国の軍事力を脅威ではないとする日本の軍事評論家やマスコミたちは中国の脅威から目を逸らそうとする売国者たちの的隠蔽工作であることは明らかである。
日本は今まで米国の傘の下でぬくぬくと平和を貪って来たが、そのツケは近い将来必ず回ってくる。
傘が無くなったときの日本は赤子同然、中国の属国になるしかない。
中華思想に基づく国家戦略で世界制覇を狙う中国にとって、米国の核の傘を信じ、偽メール騒動などにうつつを抜かしている国家戦略無きノーテンキな日本など赤子の手をひねるようなものであろう。
北京五輪後に想定される台湾有事の際に、日本はどこまで米国に協力するのか?
いや、米国は台湾の自由を守るために腰をあげるだろうか?
もし、米中が対峙したとき、日本は核攻撃を恐れて中国に屈服するのか、それとも米国との同盟を誇示して中国と対峙するのか、二者択一が迫られている。
著者は「わが国には『親米保守』といわれる人たちの中に、米国が反対するからとの口実で日本の核武装や米国の『核持ち込み』に触れたがらない傾向がある。そのような日本が中国の核の威嚇に生き残ることは極めて難しい」と述べて、日本の進むべき道を示唆している。
「50数年前、『アメリカに侮られない』国になるとして、核開発を決断したかつての中国の判断は、現在の中国の姿によって、ある意味において非常に賢明な判断であったことが立証された。
同じように現在中国が主張する「『国際新秩序』の形成は、いかに現在非難されようとも、このまま進めば約50年後の中国の建国100周年には、中国が中心となった国際秩序の出現によって、やはり賢明な判断であったと評されることになるだろう。
そのとき、中国の国際秩序と米国の国際秩序は、厳しい対峙を迫られることになる。このときいったい日本はどこにいるのか。この問いは決して絵空事ではなく、極めて差し迫った猶予のない問いである」
「ようやく日本政府と目本国民は中国という国に眼を開くようになった。だがそれは尖閣諸島や春暁というスボットを見ているに過ぎない。中国の持つ『戦略的辺疆』という強力な思考はそのスボットを呑み込み、当然のごとく台湾を呑み込む力を待っている。
そして台湾を獲得したことで、拠点となる東シナ海という『戦略的辺疆』は、中国の国力の増強とともに、朝鮮半島も、そしてやがて日本も呑み込んでいくことになるのだ」
と結んでいる。
中国は日本を併合する
(平松茂雄 講談社インターナショナル 2006年3月)
目次
序章 動き始めた「日本併合」に向けた中国のシナリオ
目本は中国に呑み込まれる
陸の侵略から海の侵略へ
中国は清王朝時の版図に拡大中
国家目標のある国、ない国
すでに動き出した中国の日本併合への戦略
第1章 知らないうちに格段に進んだ中国の軍事
中国はなぜ軍事力に目覚めたのか
米国を軸として正反対の道を選んだ日本と中国
戦略家としての毛沢東の先見性
中国の真の狙いは何か
猛スピードで進んだ軍拡路線
核と人民戦争の組み合わせ
フルシチョフを絶句させた言葉
中国共産党を支える「長征精呻」とは
「自国の守りを疎かにする国家」は必ず侮られる
国家意思のあり過ぎる中国、なさ過ぎる日本
第2章 東シナ海資源開発に隠された中国の真意
中国に国境という概念はない
海の上の小屋から「領海」を主張する
海洋調査から実効支配までの中国のパターン
米ソの動向を見極めて行動する中国
東シナ海進出の野心
今も着々と進んでいる中田の海洋調査の実態
春暁の次に狙われているもの
より大胆に、より日本に接近する中国海軍の影
第3章 中国の「他国侵略」の歴史
侵略を正当化する「失地回復主義」のイデオロギー
過去に支配した地域は「中国の領土」
国境線ではなく「辺疆」という主張
毛沢東の新疆開発に見る優れた戦略
ある日砂漠に都市ができていた
中国はいかにチベットを侵略したか
戦略的要塞に改造されたチベットの今
南アジア、西アジアヘもすでに進出は始まっている
国境紛争は陸から海の時代に
第4章 日本は海からの侵略に耐えられるか
原潜の領海侵犯に見る日本の対応
西太平洋海域をくまなく調査
なぜ日本国民はここまで気づかされなかったのか
日本の大陸棚拡張予定海域での海洋調査
沖ノ鳥島に現れた中国海軍
米軍偵察機が危険を冒してまで知ろうとしたもの
台湾の戦略的地政的重要性
中国が軍事力を放棄しない理由
米中、日米、日中関係が左右する台湾問題の行方
第5章 2010年、日本の運命の行方
中国宇宙軍が攻めてくる
「平和外交」の落とし穴
悲願の「中華世界の再興」
予言された日本の消滅
中国を見くびったツケ
北京オリンピック後に来る危機
「日本の海」を守る覚悟
残された究極の選択肢
おわりに
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みなさん、アラシの人たちは難しい日本語が苦手なご様子なのでわかりやすく易しい日本語で書いてあげましょう(笑)。
2006/3/9(木) 午前 0:43
イラク戦争でのフランスの「反戦」ですが、空想平和主義者の方々と違ってシラク大統領の場合は「安易な先制攻撃権は、乱用されるリスクが高く、確かな証拠を提示してくれない以上「合理的な疑問」を感ずる」という「スジの通った反戦」であり、アメリカが「十分な証拠」を提示した時に備えて「空母・外人部隊」をジプチ・スエズに待機させていたようですね。
2006/3/9(木) 午前 7:57 [ tero19632001 ]
「先制攻撃権」の乱用に問題はありますが、「どんな戦争も絶対反対」という「平和原理主義」も「独裁者を付け上がらせる」という弊害が伴うのは「ミュンヘン協定」で実証済みですね。
2006/3/9(木) 午前 7:59 [ tero19632001 ]
中国の場合は「反日」の影に「エネルギー問題・国内の不安定化」が隠れてますからね。暴発が懸念されます。
2006/3/9(木) 午前 8:01 [ tero19632001 ]
みなさんのはただの空論ですね。下らなくて反論はしませんが「だからどうする」が全然出てこない。私はそれを期待しているのにね。先に述べたように「中国の方も日本企業との取引で大もうけして軍備を整えているはずです」からじゃあ日本としてどうすればいいのか、あなた方のご意見をお聞きしたいものです。どうぞ!
2006/3/9(木) 午前 10:16 [ いつもの私 ]
みなさん、ありがとうございます…ボクの真意はヴィンセントさんやrx7_diverがおっしゃってくださっています。それにしても、『いつもの〜』さんは「死ぬかもしれないという戦いをしたこと」があるような口ぶりですね。 じゃあ日本はどうするか。正式な軍隊をまずは持つべきでしょうね。
2006/3/9(木) 午後 0:08
自衛隊は非正式な軍隊だと?ま、明らかな憲法違反ですからね。で、あなたが誰よりも先にその「正式な軍隊」とやらに入るのですね?間違いなく真っ先に危険に身を曝すのですね?その軍隊の装備・定員・予算はどの位でしょうか。その財源と兵員はどのように得るのでしょうか?それからどうしますか?中国とカネ食い虫の軍隊を抱えて睨み合いますか?福祉予算がなくなりますね。国交断絶しますか?企業倒産と失業率がアップしますね。戦争をしますか?
2006/3/9(木) 午後 1:17 [ いつもの私 ]
あのう、いつものわたしさん、ご退場願います。少し盛り上げるために削除せずに利用させて頂ましたが、これでは箸にも棒にもかかりませんわな。議論になっていません。以後当記事に関するコメントは削除させていただきます。みなさんも削除もれの際はスルー願います。
2006/3/9(木) 午後 1:59
でたー!「いつもの私」が得意とする「じゃあオマエが自衛隊いけ」(笑)自衛隊はまさに「非公式な軍隊」なんですよ。公式な軍隊にするには法律でそう定めればいい。公式非公式なんてそんなもんですよ。で、そのあとのわけのわからない質問は答えなくてもわかりますよね?わかってて書いてるんですよね?軍備が金食い虫だという現実を知らないようなので・・・。あと、反論しても勝てそうにないコメントはスルーですなぁ(^ー^
2006/3/9(木) 午後 2:03 [ - ]
あら、管理人さんからスルー要請がでました。PONKOさんすみませんでした。もし目障りでしたら午後2:03書き込みのコメントも削除してくださってかまいません。
2006/3/9(木) 午後 2:05 [ - ]
いえいえ、ちっとしたタイミングのずれでしたね。記念に残しておきまーす。このような方に少し遊んでいってもらうのも盛り上がっていいかなと最近悪知恵が働くようになりました(笑)
2006/3/9(木) 午後 2:10
わけの分からない人もいるようですが・・・naoさん、PONKOさん、他のみなさんお答えがありませんね。最も肝心な点ですよ。みなさんはどうもしっかりしたお考えや展望をお持ちではありませんね。先の大戦前も日本人は他国と問題が起こるとすぐに感情的になってしまい、財閥・政商・軍閥がそうした国民性を利用して国民を扇動して戦争を起こし金儲けや権益の拡大を企んだのです。「日本併合」などアブナイ人の被害妄想です。
2006/3/9(木) 午後 8:50 [ いつもの私 ]
あはは(´▽`)PONKOさんのブログほどアクセス数があるとそういう盛り上がり方もいいですね(^^ ぼくの知っているこの関係のブログはだいたい「うそつけ」とか「日本の良心」とかが一度は来てるんですが、なぜか僕のはスルー(笑)
2006/3/9(木) 午後 9:58 [ - ]
私は国交断絶が一番良いと思います。中国は干上がって共産党体制が崩壊しますよ。これなら戦争をしないでも日本は勝てる!無血の勝利です!みなさん!院生、学生、高校生は就職できなくても、労働者は会社が潰れたりリストラ解雇されてホームレスになっても憎い中国をつぶせるんです!御国のためです!耐えましょう!naoさんは今頃自衛隊に入隊しているでしょうね。心配しています。自衛隊ではガス銃で後輩を至近距離から撃って(命中50発!)苛めるんですよ。でもこれも御国のためですよね。耐えなさい!
2006/3/9(木) 午後 11:58 [ いつもの私 ]
ハイハイ、自衛隊に入ったと持ち切りのnaoが来ましたよ、と。ボクは自衛隊に入るというよりも、日本を「普通の国」にできるように将来は尽力したいと思います。なんせ小生高校生の身分でありますゆえ。 自衛隊にお金かかってるやん。それで十分ですやん。世界では徴兵制よりも志願兵制だそうですよ。 仮に日本が国交断絶すれば、文句なく攻めてこれるんじゃないですかね?(まぁボクはそれよりも先に台湾事変が起こる気がしますが)貿易相手はアメリカがいるし。それこそ「空論」じゃないですか?
2006/3/10(金) 午後 10:38
ってか。スルーしたらいいんですかね?
2006/3/10(金) 午後 10:44
はーい。そろそろスルーすることにしましょうか(笑)
2006/3/10(金) 午後 10:53
フッケさんは、サバゲーマニアだもん!!ちなみに私は、おたくで〜す。ついでに男で〜す。荒しさんは、可愛い女の子にしかつかない蟲なのでした〜。わかった?フッケさん?
2006/3/10(金) 午後 11:13 [ ぬくぬく ]
御意にございます。
2006/3/10(金) 午後 11:25
nukunukuさん、サバゲーマニアではなくてミリタリーマニアです(笑)はー世の中の男はやはり女性に寄っていくのか(´▽`)
2006/3/11(土) 午前 0:29 [ - ]