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国の武装タイプ別戦争シュミレーション(シミュレーションというほどでもないけど)でちよっと頭の体操をしましょう。
「日本人は戦争ができるか」(松村劭 三笠書房 1999年)より
英国の高名な戦略理論家サー・キャプテン・リデル・ハートの「核戦争は相殺戦争だから核兵器は使えない」という観点から本書は国の武装タイプ別の戦争シミュレーションを次のようにしている。
ただし、核兵器に対する対核盾兵器はないという前提だ。
A1タイプ 核戦力を有し、近代的通常戦力を持つ国
(管理人注:米国、中国、ロシアほか)
A2タイプ 核戦力を有し、貧弱な近代的通常戦力を持つ国
(注:北朝鮮?)
B1タイプ 核なし、近代的近代的通常戦力を持つ国
(注:日本、韓国、台湾)
B2タイプ 核なし、貧弱な近代的通常戦力を持つ国
・A1...相互の戦争は軍拡競争に走るが戦えない。もし戦えば相殺戦になる。
(注:かつての冷戦時代の米国対ソ連)
・A1 VS. A2...A2はA1の核使用を抑制するが非核戦術(いつA1が核を使用するかもしれないので、戦力の分散を強要される)によることになるので、必ず敗北する。
・A1 VS. B1...B1側は非核戦術を強要されるので敗北する。
A1は核使用を脅かすだけで使う必要はない。
・A1 VS. B2...A1は核は使えるが、使う必要はない。
・A2相互の戦争...核を使用しても使用しなくても、勝敗の見えない持久戦になる。核を使用しても意味ある勝利はない。
・A2 VS. B1...B1は非核戦術を強要されるので両国は同等に戦える。A2が核を使用する可能性は高い。
(注:これは現在の北朝鮮対日本の関係だ!)
・A2 VS. B2...A2が核を使用すれば勝利する可能性は高い。
(注:以上はあくまで、国と国の個体の戦いの姿で、実際に日米安保条約とか、中・朝・韓・ロの連帯関係などの横の関係をみれば、様相は変わってくる)
こうして考えてみると、核兵器を使用される可能性が高い戦争は A2 VS.B1 または A2 VS. B2 の戦争とうことになる。そこで核を持たないBタイプの国は核攻撃を受けないためにA1の「核の傘」の提供を受ける道を選択する。
しかし、「核の傘」の提供を受けると、その国の国際外交は A1 の国の意向に束縛される欠点がある。(例えば日米安全保障条約)。安全保障の「保護国」に落ちかねない。
そこで国際政治における独自性を第一とするBタイプの国々は独自で核を開発する道を選択することになる。インドやパキスタンだ。
しかし、どの道を選んでも結局、核兵器は使えない兵器になっている。
しかも核兵器を使用しても意味ある勝利は得られない。それどころか核兵器の保有、対核防護は驚くほど高価につく。核保有国は、米国といえども経済的負担の重さに苦しんでいるのが現状だ。
(注:確かに核兵器をむやみに使う国はあるまい。しかし、それは常識的な国家間の話であって、狂った北朝鮮の核兵器はいつ使われてもおかしくない)
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