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「反米論を撃つ」
「(田久保忠衛・古森義久対談 恒文社 2003年11月)
たしかに、3年前のいささか古い本ではある。
イラク戦争以後、朝日新聞、NHKをはじめとする日本のマスコミは作家、文化人、芸能人、スポーツマンなど多くの人を動員して反米・反ブッシュキャンペーンを行った。
過度の反米プロパガンダは国益をそこなう。本書はその種の個々の発言を具体的に取り上げて、発言者の個人名を上げて徹底的に細かく検証した。
個人名をあげるのは、公の場での発言に対する責任の所在をあきらかにするためだという。
いま、見境なく反米を論ずることは反日につながるという事実を忘れてはならない。
したがって、当ブログの「今日も反日な人たち」の書庫に、そのままご登場頂ける人たちなので、次回ご紹介しよう。
目次
第1章 アメリカを読む指針
四つのガイドライン
政策論欠如のむなしさ
第2章 反米に踊らされる「マスコミ文化人」たちよ
歌手・サッカー選手を動員して反米コール
「日本ペンクラブ」は反米一辺倒
松本侑子、米原万里の「平和憲法」ボケ
チョムスキー信仰の落とし穴
反米の旗振り役、池澤夏樹
第3章 「グラウンド・ゼロ」に背を向ける人々
寺島実郎という反米レトリック
ロバート・ケーガンの出発点
第4章 「ネオコン」という虚像
悪意のレッテル言葉
クリントンのアンチテーゼとして
第5章 西部 邁、小林よのしのりへの弔鐘
「ビン・ラディンはキリスト」だという奇説
"アルカイーダの老人クラブ"に入る西部 邁
イスラム原理主義者対民主主義という構図
イラク、北朝鮮を批判しない西部・小林
第6章 「反米左翼」西部、小林の尻尾
アメリカの良識
『ウイーク・ジャパン」派の誕生
よく聞け、西部、林よ
人種偏見と攘夷
旧ソ連は自由主義だった?
自由民主義を敵視
二人組「反日大合唱」
稚戯に等しき「反米ゴッコ」
防衛論の欠落
第7章 日米同盟の意義を考える
価値観の共有
視野狭窄の議論ばかり
中国の脅威にどう立ち向かうか
多用な顔を持つ米外交史
国益を最優先に考える
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坊主憎けりゃ袈裟まで憎い式のブッシュ批判もありましたね。下記はその一つ、『警告! 絶対にマネをしてはいけない「ブッシュ君」英語集』(西森マリー著・マガジンハウス刊・2003年4月)への批判記事の自家原稿転載。少し長い(汗)。ごめんなさい。要は、この本が取り上げている程度の英語の間違いなんか、生身の人間が日々真剣勝負で生きていたら誰でもするんじゃない、そして、西森さんの批判の中には誤用の指摘を超えたブッシュ氏とアメリカ保守派の価値観に対する悪意に根ざすものが少なくないんじゃないということ。
2005/5/20(金) 午後 4:01 [ KABU ]
2年前のイラク戦争直後の雰囲気が思い出されます。そう言えば、マイケル・ムアーは昨年の大統領選挙後は音沙汰なしだし、彼とお頭の中味だけでなく体形も似ていた辺見庸さんは入院したままだし、人を呪わば穴二つの実例かな? (以下、自家原稿転載)確かに、ブッシュさんには笑えるというか、唖然とする初歩的な英語の間違いも多い(笑)。例えば、
2005/5/20(金) 午後 4:03 [ KABU ]
Your teachers say read - you ought to listen to her.⇒Your teachers say read - you ought to listen to them. teachers を単数の her で受けるな! (16頁) That's the most deep thought of all.⇒That's the deepest thought of all. deep の最上級は deepest でしょうが♪ (30頁)
2005/5/20(金) 午後 4:04 [ KABU ]
We'll be more better at cleaning our air.⇒We'll be much better at cleaning our air. 比較級の強調には much でしょう?(30頁) The freedom of our people were really never in doubt.⇒The freedom of our people was really never in doubt. 主語は抽象名詞(単数)だから動詞はwas だよね。(88頁)
2005/5/20(金) 午後 4:05 [ KABU ]
しかし、"God-given values" とか "Freedom is a gift from the Almighty God." は信教の自由の国の大統領の言葉としては不適切だ(116-117頁)、との西森さんの見解は我田引水でしょう。政教分離原則とは別に、これらの表現はアメリカでも多くの政治家が普通に使っていますよ。
2005/5/20(金) 午後 4:05 [ KABU ]
"Wanted: Dead or Alive."(6-7頁)に関して「Wanted: Dead or Alive. なんて文明国の人間の言うことではないですね」のコメントは西森さんご自身の価値観の表明に過ぎない。"Everybody should vote." は義務と権利を取り違えており、"Everybody can vote." が正しい(34-35頁)も、選挙権は権利のみならず義務と考える憲法思想も存在しているのだから、西森さんの完全な勇み足だと思います。
2005/5/20(金) 午後 4:08 [ KABU ]
また、"axis of evil"(悪の枢軸)は、イラク、イラン、北朝鮮の三国が(私は自国民の1〜2割を餓死させるような政治体制を近代的な意味での「国家」とは呼べないと考えていますが、)、政治的には何の関係もないのだから "axis" と呼ぶのはおかしい。しいてこれらの国々が危険だと言いたいのなら、"These countries are potential enemies."と表現すべきだ(78頁)との西森説は、ある意味、<要らぬお世話>でしょう。
2005/5/20(金) 午後 4:11 [ KABU ]
政治家たる米国大統領が自己の政治責任を掛けて自己の認識を表明することを他者が(その政治責任を追及することは自由だけれども、)間違いとか不適切とか「英語の用法」を理由に言えることではないと考えるからです。ブッシュさんは、抽象的な事象を具体的に考えるタイプの方かもしれません。逆に、抽象的なことに現実のリアリティーを感じる感性の持ち主かも。例えば、下記の間違いを見てそう思いました。
2005/5/20(金) 午後 4:12 [ KABU ]
Taking tests aren't fun.⇒Taking tests isn't fun. (20頁) 主語は単数の taking tests だから。 I'm patient man and so is the American people.⇒I'm patient man and so are the American people. (40頁) ある一国民を表す場合の people は常に複数扱い。
2005/5/20(金) 午後 4:13 [ KABU ]
このように具体的なことに抽象性を、抽象性に現実性を感じることは真摯に生きている人間の証しではないでしょうかね。もっとも、単なる言い間違いかもしれないけれど(笑)。要は、ブッシュさんの英語のミスは、「この程度の文法ミスは英語でのコミュニケーションにおいて大した問題ではない」という証拠だと思います。これ我々日本人には福音では? <おわり>
2005/5/20(金) 午後 4:18 [ KABU ]
KABUさん精力的なコメントありがとう。「ブッシュは馬鹿か」という次の記事を書いている所でした。モアベターなんて亡くなった古森和子おばちゃまがよく言ってましたね。可愛くていいじゃない。ブッシュはいかにもテキサス出らしくハーバード大学出のエリートより実行力があるわい。
2005/5/20(金) 午後 5:00