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「中国が世界をメチャクチャにする」とはなんとも刺激敵なタイトルだ。
新刊予告広告では(仮)「中国が世界を食いつぶす」となっていた。
草思社の担当編集者は、「あれは原題がSHAKE(揺らす)だった。それだとインパクトが薄いので“メチャクチャ”と形容して、わかりやすいタイトルにした]と言っていた(宮崎正弘)そうである。
shakeは震撼させる、ガタガタにするというニュアンスもあるから営業的には「メチャクチャ」が正解だったろう。
中国の現状を正確に捕らえて、いつも鋭い論評を書く鳥居民氏は冒頭の解説で、
「外国の記者は中国人からいつも日本人への憎悪むき出しの非難攻撃に辟易としている。日中戦争がいずれ起こるのではないかと心配する向きもあるが、経済成長をマイナスにしてしまうような日本とのいざこざ、台湾海峡での火遊び、アメリカとの正面切っての対決は絶対してはならないと中国は考えている。「融通無碍と実利主義」が中国共産党の最高規範だ。
しかしこれは「ルールと国際規範を尊重する精神」とは無縁だ。
ルールの尊重と民主制度の整備で初めて中国自体の「メチャクチャ」も是正される」
とあらまし述べている。
中国は石油をはじめ世界中のエネルギー資源を食い漁り、そのかわりに安価な製品を輸出して世界中の中小製造業を倒産させ、自国では農民の暴動、環境破壊、人権無視と植民地支配を続けている。
これは現在の一般的な中国像だ。
著者のジェームズ・キング氏は北京在住。フィナンシャル・タイムズ記者から現在はBBC、CNNの解説者。
巻末近くのキング氏の著述は皮相的であり、賛成できない。こう言っている。
「日本では首相の小泉純一郎が定期的に靖国神社に参拝して、中国に屈辱を与えている。
日中戦争で非道を行った戦犯がそこに祀られているのはわかりきっているのに。
政治と外交の悪化がこのまま進めば・・・・日本製品の不買運動が沸き起り・・・そしてある日不買同盟からもっと大きな、もっと長期の、もっと有害なものが勃発することもありうる」
戦争になるってか?
日本製品は中国の大衆生活に根深く浸透しており、彼等が日本製品なくして生きて行けるわけが無い。
「中国は世界に恩を仇で返すことは出来ない」というのが本書の結語だが、はたしてそうだろうか。
「自転車を漕ぐ象」の中国が、スピードが落ちて倒れる時、世界が震撼する。
2年後の北京五輪後に象が倒れて世界が震撼するとき、至近距離の日本は一体どうなっているのだろうか。
(それにしても翻訳本というのは読みにくいですね。
読み続けるのにかなりの努力が必要です。
思考の流れが英文と日本文と違うからなのかな?
ということは翻訳が下手だってことか。
同じ訳者の「やがて中国の崩壊が始まる」も途中で投げ出しました)
「中国が世界をメチャクチャにする」
(ジェームス・キング著 草思社 2006年10月 1600円+税)
目次
「融通無碍と実利主義」から国際ルールの尊重へ 鳥居民
第1章 ドルトムンドの「不死鳥」
「雑伎団が街にやってきた?/ある日、マンホールのふたが消えた/〈沙鋼〉製鉄所の町、錦豊/有卦に入る80年代の失業者たち/最初はイギリスのセコハン
第2章 [現代のシカゴ]、重慶
産業革命期より安い労働者の賃金/繁栄を診った唐王朝以後の長い停滞期/残酷な過去からの亡命者
第3章 伝説の「10億人市場」の甘い罠
中国は自転車を漕ぐ象/新品とスクラップが同じ値段/世界の勢力分布が変わるのか
第4章 技術移転、低賃金に負ける
蛇頭の手配でイタリアに密入国/温州人の起業家が伝統産業を支配する/金を稼ぐことだけに真理がある/ヨーロッパの雇用問題に大打撃を与える
第5章 中西部の町ロックフォードの落日
〈ウォルマート〉が栄え、製造業が滅びる/グローバリゼーションで技術を得る/アウトソーシングの犠牲者たち
第6章 凄まじい環境ストレス
世界第2位の石油輸入国となる/〈ユノカル〉買収はなぜ失敗したか/有毒廃液、水銀汚染、森林の違法伐採
第7章 信頼関係が失われた社会
村の党書記に戸籍を盗まれる/売血で100万の河南農民がエイズに感染/高級ブランドは「メイド・イン・チャイナ」を隠す/〈IBM〉を買った男の「伝説」/「黄色人種が多すぎます」
第8章 一党独裁と資本主義経済のミスマッチ
ミスター「破産法」の哀愁/国じゅうに汚職が蔓延している/無法な地方政府と闘う匯西の個人技資家たち
第9章 世界各地で激化する米中の対立
対中「友好分子」をつくる手練手管/勝ち組はアフリカ、負け組は欧米/石油のためにベネズエラ、スーダン、イランと手を結ぶ/「中国は敵」となる日が来る?/悲観的なシナリオヘの反論
以上
《追記》
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成18年(2006年)11月5日(日曜日)
通巻第1611号(11月4日発行、臨時増刊号)
世界一が中国というのは中華思想の核心部分
公害も汚職も世界一という気宇壮大なる世界一の矛盾
中国が世界一は?
人口
外貨準備高
粗鋼生産量(ついでに言うと「割り箸」の生産も世界一)
携帯電話普及台数
直接投資の外資導入(総合ではアメリカ)
暗い方面での世界一は?
軍事予算の拡大比率
公害・環境汚染(大気汚染ワースト25都市のうち17)
炭坑事故の死者(毎年5000人から8000人)
死刑(公開処刑は庶民の娯楽)
暴動事件(昨年87000件)
交通事故(年間20万人以上)
自殺者(年間23万人前後)
密出国者数
駅弁大学の数(各地で学生暴動)
汚職(外貨持ち出しでも世界一)
海賊版、版権違反
なんといっても世界一は
頭の良さ
ただし悪智慧、ずる賢さ、において。
これで世界一立派な国ですか
世界一の矛盾した国では?
(以上、ジョーク替わりに)
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フッケバインさん、また今の本を読み終わったら読んでください。あるいは宮崎正弘氏のメルマガを読んでいれば、取り立てて新しい情報というのではないかも・・・
2006/11/20(月) 午後 11:34
juliaさん、ponkoも10月2日にこの本買ったのですが、翻訳文は読み難くて休み休み読んで時間がかかりました。たしかに、もうメチャクチャにされている部分もありますよね。早く崩壊して普通の国になってくれ!
2006/11/20(月) 午後 11:42
レンさん、中国人の染色体に刻み込まれたDNAは三国志の時代から代わっていないのでしょうね。
2006/11/20(月) 午後 11:49
日本製品の不買運動から中国の民主革命へと発展することを望みます♪
2006/11/21(火) 午前 6:29 [ - ]
「CO2排出量、大気・海洋汚染、過剰な人口圧力に付随のモラルハザードによって、世界に悪影響を及ぼす」蓋然性は高いと考えます。要は生態学の制限要因に中国がどう関わって行くかの問題で、東洋を見るガイジンの視点の問題ではないと考えられます。
2006/11/21(火) 午前 8:23 [ 理系人間 ]
恋次郎さん、天安門事件以来、中国国民の自発的な運動は制限されているので民主革命はどのようにして進むのか興味津々です。
2006/11/21(火) 午前 10:55
理系人間さん、生態系を破壊する中国への批判の目の色に青いも黒いもないと言う事ですね。
2006/11/21(火) 午前 10:57
さっそく、売国奴が中国に環境技術で協力しようと動いているようですよ。困ったものです。
2006/11/21(火) 午後 3:20 [ me ]
中国の環境汚染問題の解決のために日本のノウハウを持ち込んで援助しようとする動きですね。売国政治家が日本のメーカーの商売の口利きをしてリベートを取り、中国にノウハウを盗まれるだけです。
2006/11/21(火) 午後 5:42
ODAが減ったら、今度は無償(あらゆる意味を含む)の環境技術援助ですかね。つくづく恐れ入ります。痴人の夢とすべきです。
2006/11/21(火) 午後 10:32 [ 理系人間 ]
黄文雄さんも言ってましたが改めて「癌細胞」と例えていたのを思い出します。公開処刑か。日本でもやってもいいとは思うんですけどねwS級犯罪者とかなら。たとえばA腹症候をはじめ、K野傭兵、M沢奇異痴、野N卑賂鵡、下等紅I・・・全員イニシアルで書いたため不明で恐縮ですがwwおっと忘れてた本D飢夷痴、O壊遣三漏、ますます誰だかわからないwww
2006/11/22(水) 午前 8:33 [ hy4**05 ]
このような状況下では日本選手団は力を発揮できそうにないし、ソウルオリンピックのようなぶざまな駄々(メダルが取れなくて泣くなよ)を、今度は北京で再現するのかと思うと気が重いです。考え過ぎでしょうか?
2006/11/22(水) 午前 10:07 [ brian ]
理系人間さん、それといわゆる「遺棄化学兵器」の処理・賠償問題もありますね。「痴人の愛」ならぬ「痴人の夢」は尽きることがありません。
2006/11/22(水) 午前 11:04
hyさん、A,D,Oの3名が分かりません。
2006/11/22(水) 午前 11:18
brianさん、最新記事の「ハツカネズの利用法」を御覧ください。こんな国でオリンピックなど10年いやそれ以上早い。
2006/11/22(水) 午前 11:20
政治家以外のものどもですね。Aはサリン撒きの罪(また、父親が在×ともいわれる)、Dは支那の偽写真を鵜呑み、いや知ってて「誅獄の旅」なんぞ垂流した奸賊。本当は崔泰英というそうですが。O江は「独島(トクト)問題」なんてほざいたりするなど、一級侮辱罪モノです。ヒネ過ぎた読みは鳥取の飢(かつえ)殺しとか、「壊死(えし)」とかです。どーもスイマセンでした
2006/11/23(木) 午前 2:24 [ hy4**05 ]
こんにちは。「それにしても翻訳本というのは読みにくい」という点は私も感じます。恐らく訳した方が上手くないのだと思います。訳す作業は大変だとは思うのですが、ただ訳すのではなく日本人が読むという意識を持った訳し方をぜひして頂きたいですね。
2006/11/23(木) 午前 11:45 [ きゃんさん ]
あっ、「李高順」を忘れてました。M山富慰血も忘れてました。いやきりが無いのかと思ってやめたかもしれませんがwA腹以上の大虐殺者として永遠に名前が残るでしょう。田N魔奇枯も入れときましょうか。K野傭兵に追いつけ追い越せの大罪です。こいつらは夫婦になるかもしれなかったとか。もし生まれ……これ以上いえないわ!
2006/11/24(金) 午前 3:35 [ hy4**05 ]
hyさん、政治家以外の者共、了解です。政治家を考えていたので・・・
2006/11/24(金) 午後 0:01
きゃんさん、Ponkoもたまに翻訳しますが、技術的な原文は別として、こういった読み物の翻訳は難しいですね。いったん原文をリセットして日本人の頭で文意を伝えれば読みやすくなるのでしょうが、どうしても原文に引きずられがちです
2006/11/24(金) 午後 0:05