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ニューヨークタイムズは反ブッシュのリベラル派として知られている。
下記のコラムを書いた平壌の同特派員は、米政府は北朝鮮の自己崩壊を期待してから10年経過しているがいまだに崩壊しない現状では、政策の完全に転換化せよと説く。
米朝両国は相互不信に陥っていて膠着状態にある。中国に頼って北朝鮮に経済的な圧力をかけても、北朝鮮の国民が餓死するだけだという。
米政府は北朝鮮に投資と援助を行い、ロードマップを北朝鮮に示してディール(取引)をせよ。取引をしないから核兵器がどんどん作られていく(同コラムのビデオ「核戦争への道」解説)という。
何か北朝鮮に電力を供給すると言い出した韓国の言い分と似ている。
「太った企業経営者をエージェントとして潜入させろ」という提言は、日本企業が中国に進出する姿を連想させる。
民主党のクリントン政権がカーター元大統領を北朝鮮に特使として送り込み、飴(日本も金を出した)を与えて核開発を断念させたつもりが、まんまと騙されてしまったではないか。北朝鮮を甘やかせたアプローチが今日の北朝鮮を延命させているのだ。同じ過ちを繰り返してはならない。
ニューヨークタイムズ(2005年7月17日)
Nicholas D. Kristof(平壌より)
この国のどの家庭の壁にも、二人の肖像画が掲げられている。一人は死後11年経っても大統領である偉大なるリーダーである金日成とその息子、親愛なるリーダー金正日である。
検査官は肖像画が丁重に扱われているかをチェックするために規則的に家庭訪問をする。
地下鉄車両のすべてが同様の2枚の肖像画を掲げ、すべての成人が偉大なるリーダーを描いた襟章を身につけている。 そしてすべての家庭が音声スピーカーを持っていて、国民が如何に幸せであるかを語る宣伝放送が毎朝6時から始まる。
子供たちは生後6ヶ月から、託児所で長い間何時間も過ごし、週末にだけ時々親の元に戻る。成人男子は通常7年以上の兵役につく。 障害者は醜いという理由から、緑に満ち、整然としてアジアで最もきれいな首都、平壌から追い出される。
そして国家のイデオロギーは「独立」であるけれども、国連世界食糧計画機関は人口のほぼ3分の1に相当する650万人の北朝鮮人を食べさせている。 それでもなお、飢えは広範囲にわたり、子供たちの37%は発育不全のままである。
それでも北朝鮮は南浦に(交通量ゼロ)驚くべき10車線のハイウェーのような大型プロジェクトに資源を集中している。
ブッシュ政権内外の多くの保守主義者は、北朝鮮の住民は怒っており、政権が死に体になっていると想定している。 ブッシュ政権の政策は北朝鮮が崩壊するのを待っているだけである。
私はそれが長い待ち状態になることを危惧する。
北朝鮮の最大のパラドックスはこうだ。つまり、世界中で政府がこれほど残忍で人民がこれほど惨めな国はないとされながら、確実にコントロールされ、人民の支持さえあるということだ。
私の短期滞在から、雰囲気を計ることは難しい、なぜなら政府を批判する者は誰でも即刻逮捕される危険があるからだ。しかしながら、北朝鮮に住むか、あるいは定期的に訪問する中国人や外国人と話をしてみると、たいていの北朝鮮人は中国人が毛沢東を信じていたと同様に信じていると言う。
数年間かけて私は中国や韓国に脱北した多数の北朝鮮人にインタビューした。、彼らの大部分は北朝鮮の体制が嫌いだが(それが脱北の理由でもある)、親類は信仰に近いかたちで金王朝を信頼していると言う。 国民全員が国の指導者を崇拝するように育てられて、反対の声が無ければ、間違いなく指導者を崇拝するようになると言う。
最近は、大部分の人が中国の繁栄をこひそかに聞き及んでいるので、10年前ほどに忠誠心は強くない。
しかし、金政権が転覆するという考えを一笑に付している。
「北朝鮮が体制変更する前にアメリカが体制変更すると思う」とジョージア大学の韓国専門家Han Parkは言う。
彼は北朝鮮人の30%が金体制の利権を持っていて、残りの大部分は外の世界についてほとんど知らないので、自分たちがどれほど貧乏であるか気づかないという。
外界を知らせないのが金体制がこれほど長い間生き残った主な理由である。 私が平壌空港に到着したとき、携帯話とサテライト電話を帰国まで没収された。多くの上級官僚さえインターネットへアクセスできない。
私が空港に着いた時に、換金しようとしたが、拒絶され、ホテルでも拒絶され、そして店でも拒絶された。 外国人は全て外貨で支払い、同国の経済からは隔離された状態だ。
北朝鮮は崩壊しつつあるというアメリカ政府の認識は極めて疑わしく、その政策アプローチにも疑問がある。
西洋は北朝鮮の密封されたシールを壊して、北朝鮮との交流を増やすべきであり、北朝鮮に我々が持っている最も効果的で破壊的なエージェントである腹の出た西洋のビジネス経営者を潜入させるべきである。
現政権はそうではなくて、制裁を続け、北朝鮮を隔離し、そしていつまでも体制が崩壊するのを待っている。
こうして金政権の延命を手伝っていることを私は恐れる。
http://www.nytimes.com/2005/07/17/opinion/17kristof.html
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ニューヨークタイムズの書いていることは割り引いて見ないといけないですね。ブッシュ大統領は核と同じくらい北朝鮮の人権問題に関心を持っていますから。今度の六カ国協議物別れになったら、次は国連安保理の議題にすると思いますよ。
2005/7/19(火) 午後 10:50 [ まさ ]
面白い記事の紹介、ありがとう。日本の記者ではこれほど書けませんね。この程度、自国の政権の施策を非難するのは、この国で取材する場合、必要なのかもしれません。アメリカ人なら、実情さえ知らせれば、政策の評価は自分たちでするでしょう。
2005/7/20(水) 午前 10:29 [ kim**3hiro ]
↑↑六ヶ国協議は今回を最後にして国連付託→経済制裁→北朝鮮崩壊のシナリオを実現したいですね。↑紹介記事お気に入りいただき何よりです。この記者は支援が欲しい金政権を代弁しているとも思われますが・・・
2005/7/20(水) 午後 10:57
今は世界平和の時代です。戦国時代なら、北朝鮮は、直ぐに滅ぼされて、民主国家に生まれ変わるでしょうが。アメリカが手を出せば、マスコミが独裁国家の味方をします。独裁にとって世界平和は住み良い事です。その代わり国民は皆栄養が悪く、早死にですね。
2005/9/19(月) 午後 6:09 [ 川崎原住民 ]
結局六カ国協議は日本にとって良いこと無しですね・・・デメリットばかりが目立ったように私は思いました。なんでカトリーナがこの時期にきたのか?神様は意地悪だ・・・
2005/9/20(火) 午前 0:32 [ - ]