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日高氏は米国の政治家との親交も深く、多様な情報源をもっている。
その日高氏が最近の米国の中国と北朝鮮にたいする弱腰外交を批判し、このまま中国と北朝鮮を好きなようにさせておいたら、東アジア、ひいては世界中が予想もつかない大混乱に陥ると警告を発している。
日本にとっては極めて恐ろしい話であり、その要約をご紹介する。
「VOICE」11月号より
アメリカは中国に敗れつつある
6ヶ国協議で"弱腰"国務省は決定的な過ちを犯した
日高義樹(ワシントン研究所首席研究員)
米国は北朝鮮に対する爆撃の準備は十分に整っている。
参考記事:http://blogs.yahoo.co.jp/blogger2005jp/9257962.html
http://blogs.yahoo.co.jp/blogger2005jp/8982313.html
http://blogs.yahoo.co.jp/blogger2005jp/5334157.html
http://blogs.yahoo.co.jp/blogger2005jp/2495799.html
しかし、米国のマスコミの中には異論を唱える人たちが大勢いる。
ひとつは、金正日が兵器を地下深く隠しているから、アメリカ軍の兵器も歯か立たないという見方。
もいひとつは、韓国のソウルが人質に取られていることだ。
金正日は「アメリカが攻撃したらソウルを火の海にしてやる」と豪語している。
また、野党の民主党やリベラルなマスコミは北朝鮮を攻撃すれば、世界各国からアメリカが非難されると恐れている。
したがって一撃のもとに北朝鮮を壊滅させる軍事力を持っていても強行することは政治的に極めて困難だという雰囲気がアメリカ国内に広がりつつある。
クリントン政権時代に中国と北朝鮮を信頼して年間50万トンの石油と食料を提供し、軽水炉による原子力発電の援助もした。
しかし、金正日は約束を破って核開発を始めた。
それなのに何故まだ金正日を信用しようとしているのか。
その答えは、イラク戦争を見て金正日はブッシュ政権を怖がっていると思い込んでいること。
そして、北朝鮮を説得する中国の力を信頼しているからだという。
今年夏から秋に掛けての北朝鮮政策は、アメリカ政府が中国を全面的に信頼していることが基本となっている。
2001年5月ブッシュ大統領は北朝鮮を「悪の枢軸」と名指しで非難したのに、なぜ軟化したのか。
その理由のひとつは米国経済が中国経済に依存するようになったことだ。
ウォール街の専門家によればアメリカ経済は今や完全に中国経済に依存し、米国ドルは中国元に支配されようとしている。
現在の石油高値の理由は、中国の消費拡大だけではなく、中国が国家権力を背景に世界の石油資源をかき集めているからだ。
米国の対北朝鮮政策の失敗は:
1.1945年日本が朝鮮半島から撤退した後、トルーマン大統領が38度線から北をソビエトのスターリンに与えたこと。
2. 韓国に侵略したスターリンと金日成をトルーマンが徹底的に叩かなかったこと。(マッカーサーの中国進攻の進言を無視して解任した)
3.1994年クリントン大統領が前カーター大統領の言葉に従い、金正日の核施設の攻撃を諦めたこと。
そして今、ブッシュは、核兵器を取り上げるだけで、歴史上最悪の指導者である金正日を許そうとしており、歴代の大統領よりも大きな間違いを犯そうとしている。
朝鮮半島や沖縄から米軍を本土に引き上げるトランスフォーメーションも歴史的に見れば、アメリカの国際戦略の誤りの一つになるだろう。
中国は着実に軍事力を強化しており、「北朝鮮を攻撃したらワシントンを攻撃する」と脅す日が刻々と近づいている。
しかるに、ブッシュ政権は中国を信頼し、金正日政権を存続させることによって、アジアと世界を危険に晒そうとしている。
アメリカは中国が第一撃能力を完全に手にする前に、北朝鮮に対する全面爆撃を行い、アメリカがアジアにおける軍事大国であることを示す必要がある。
アメリカが北朝鮮を全面爆撃した場合にはソウルが火の海となり、アジア全体が混乱するだろう。
日本も北朝鮮のテロリストの攻撃を受ける危険がある。
中国経済はもとより、世界経済も打撃を受けてドルが低迷する。
だがこのまま中国と北朝鮮を好きなようにさせておいたら、アジア極東ひいては世界中が大混乱に陥る。ブッシュ政権が「アメリカの理想」にのっとり、アジア地域を民主主義のもとにおきたいと考えているならば、いまこそ断固として北朝鮮に対する全面爆撃を行い金正日を排除すべきである。
そのために残された時間は刻々と少なくなっている。
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