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東アジアで日本が孤立?
日本が日米関係を強化すると、中国を頂点としたアジアのネットワークに入れなくなるという危機感を煽る仕組みの反日番組をご紹介する。
ゲスト解説者の藤原帰一(東京大学教授)が分析し、筑紫哲也はあらかじめ計画した通り、コメンテーターを誘導しながら、「はあはあ、ふんふん、なるほど」と相槌を打ついつものスタイル。
ブッシュ叩きをして、日米の離間を図ろうとする見事な作戦だ。
早い話がアメリカと手を切り、中国の属国として、東アジア共同体の幻に参加せよということを暗に言っていることになる。
脱亜入欧こそ日本の生きる道だというのに。
筑紫哲也NEWS23(2005年11月15日)より
【ブッシュの厳しさ】
筑紫
ブッシュ政権、国内的には大分厳しいようですね。
藤原
ひとつはハリケーン・カトリーナ。アフリカ系の住民中心ですが、一種の棄民ですね。ブッシュ政権で捨てられてしまったひとたち。これがクローズアップされた。民主党の基盤ですね。
二つ目はイラク戦争で国民が騙されたんじゃないかと言う感覚が広がっているということですね。ブッシュは誠実だと思ったのに騙したじゃないかと変わってきた。
三つ目はCIAの機密漏洩問題。あっさり言えばチェイニー副大統領が陰でブッシュが大統領選で有利になるように世論を誘導したのではないか。
政権に対する信用が非常に下がってしまったということです。
【ブッシュにとっての会談】
筑紫
そういう中でブッシュ大統領にとって小泉さん会談をすると言うことはどういう意味を持つのですか?
藤原
これは、ブッシュ大統領と親密な関係を持っていた政権はどこでも国内で評判を落としているんですね。これはイタリアのベルルスコーニ、イギリスのブレア首相、スペインのように政権変わっちゃったところもある。
国内で人気が高くてアメリカと仲がいいと言うのは、とうとう日本ぐらいになってしまった。
非常にやりやすいんじゃないでしょうか(と失笑する。「だれがどのようにやりやすいのか」不明だ)
筑紫
なるほどね!(と嬉しそうに顔をほころばせる)
ここで草加満代いわゆるクサマンが中韓外相会談で靖国参拝批判をしたニュースを取り上げる。
中国李外相「アジアの人々を傷つける行為で再び(靖国神社を)参拝してはならない」
韓国潘外相「小泉首相に参拝を止めるよう明確な姿勢を伝えた」
李外相「第2次大戦後ヒトラーを参拝したドイツの指導者はひとりもいない。日本人もこれを理解すべきだ。参拝中止に向け基本的な善悪の観念を持つべきだ」
【東アジアでの孤立】
筑紫
「日米関係はよくっても、アジアの他の国とは大丈夫なのかと言う問題がありますね」
藤原
「そうなんです。見過ごしてはいけないのは、中国と韓国非常に密接にが結びついている。日本とアメリカが結びついている。じつはこれだけではなくてASEAN各国が日本から離れていく。日本の常任理事国入りで署名してくれなかった。日本はASEANに賠償も払って非常に重視してきた。それがASEANは中国に向かってきている。中国経済の影響を非常に受けてきている。おまけにASEANと韓国の経済のつながりも強まってきている。中国・韓国・ASEANが経済的にまとまってきた」
筑紫
「もっと外縁で言えば、ロシアやインドもそうですね」
藤原
「そうなんです。見過ごしてはいけないのは、中国とロシア、中国とインドは軍事的に対立を抱えてきたが、ここでも大分状況が打開されてきた。
中国を頂点として非常に強い外交的な影響力が発揮されてしまう。
ということは、日本がアメリカにくっついて行く、そして日米関係を中心に組んでいくというやり方は、実は中国を中心としたネットワークがアジアに出来上がるのをみすみす見過ごしているということだ。
筑紫
そういうなかで、APEC、その後に東アジアサミットがありますが、日本はどう身を処するか相当難しいですね」
藤原
「日本がアメリカとの関係を強化しようとすれば、東アジアサミットでの日本の発言力は当然後退しちゃう。12月どうするんでしょうね」
筑紫
「はいはい、そうですね」
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