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憲法改正に反対しよう
「日本国憲法無効宣言」(渡部昇一、南出喜久治対談 ビジネス社 2007年4月 1,500円)は、憲法制定から60年を経た憲法記念日の今日読むのに相応しい書物だ。
「対談なので枝葉の議論に入らず憲法問題の根っこが見える。一晩で通読できる」と渡部氏もまえがきで言っている。
憲法は改正するのではなくて、一旦破棄しようという考え方にPonkoは賛成だ。
家でもそうだが、古くなった建物にいくら手を加えても碌な家にはならない。
改築するくらいなら、いっその事全部壊して、新築したほうが快適で住みやすい家が手に入る。
憲法の改正もそれと同じだ。
憲法無効論の根拠として、日本国憲法は占領軍に押し付けられた憲法だから無効だというのがPonkoのような一般庶民には一番分かりやすい。
しかし、法律家はいろいろ理屈をこねる。
今までの「憲法無効論」はヘーグ条約43条に違反しているから無効だと言ってきた。
本書に登場する南出喜久治弁護士はこの論拠では「有効論者」に論破されるという。
氏の根拠は帝国憲法第75条の「憲法及皇室典範ハ摂政ヲ置クノ間之ヲ変更スルコトヲ得ス」の規定に違反しているから無効だというのだ。
この説に同意しながらも、渡部昇一氏は、占領下で日本国は主権がなかったのだから、主権の発動である憲法でない憲法は無効だ、と分かりやすい。
本書は単に憲法の話だけではなく、国を守る方法とか、中国批判とか随所に渡部氏の自論が展開されていて同感することばかりだ。
本書のなかのこれらについては後日ご紹介する。
《目次》
第1部 この事実にどう答える!?
第1章 これが日本国憲法無効の理由
何も勉強していない改憲派たち
元凶は卑屈な東京帝大法学部の教授たち/大学の法学部に行かなかったことが正解だった/体制に外れているから見えるものもある/現行憲法を読んで「条約」だと思った/日本国憲法が英語で始まっていた!/政府原案はマッカーサー草案の逐条解釈だけ/まったくそのとおり/なぜ英文がトップだったのか/英文参照が暗黙の了解
旧無効論とはここが決定的に違う
独学だから理解できた無効論の本質/帝国憲法第75条を読んでください/私の説に異論は立てられないはず/占領憲法は「憲法として無効である」/占領下で主権がないのに主権の発動は大嘘/「いまの法律すべて無し」という乱暴な話ではない
第2章 現憲法は条約だからすぐ破棄できる
現憲法は条約と解釈される
私の意見とドッキングしている/現憲法を破棄できる理由/講和条約11条も破棄すべし/講和条約11条で釈放
日本の要求通りになった講話条約11条
11条を破棄すれば東京裁判も無効/問題の根本はアメリカのポツダム宣言無視/正論いって左遷された条約局長/有条件降伏からすり変わった無条件降伏/無条件降伏なら反乱が起きていた/ポツダム宣言受諾の根拠/帝国憲法時に締結されたポツダム宣言/帝国憲法の講和大権を考えてほしい/議論したい帝国憲法13条/大権事項の序列について/浜口首相はなぜ暗殺されたか
第3章 帝国憲法を学ばない「改憲派」の無知
帝国憲法に対する大いなる誤解
自衛隊は自らの正当性を示す気概を持て/自民党の憲法改正論議はナンセンス/本質的無効論を論ず/改正論者に矛盾を問う/原状回復論を支持する/占領憲法が平和憲法といわれる理由/大衆に支持された「私の無効宣言」/帝国憲法で+分に対応できる
治安維持法と統帥権干犯について考える
占領下洗脳された日本国民/治安維持法についての私の個人的体験/統帥権干犯の本質を衝く/治安維持法は二つの目的があった/右翼対策が目的だった治安維持法/防共対策上不可欠だった
私有財産制度を考える
地方に郷土文化が無くなった理由/共産党だけが反対した/いや、右翼も私有財産制に反対した/占領憲法は共産主義憲法/私有財産軽視は人間の命軽視に通じる/このままでは農業はつぶれる/家制度をつぶす目的/足かせになる遺留分制度/私の相続実体験/現憲法を守ることは農業をつぶすこと/日本の「生きた文化」が消えてゆく/老人たちはなぜ大事にされないか/核家族は家制度の崩壊
第2部 そもそも憲法とはなにか
第一章国体の意味を考える
国体とはなにか
亡父が「教育勅語復活」といった真意/「憲法的=constitutional」とは/宮澤悛義も明治憲派だった/国体を破壊する天皇がいたら諌死すべき/国民主権は否定すべき/アメリカの核の傘は幻想/国民主権がいかに暴力的か知るべき/国体は「体質」だから当然変化する
第2章 皇統について考える
皇統とはなにか
愛子さまには皇室の遺伝子は入っていない
我々も日本を愛さなければ
ローマ帝国が偉大になった理由/愚かな東京裁判無罪論/憲法改正を叫ぶ右翼の間違い/国民投票法には反対する
第3章 国の安全を考える
改憲派の国防感覚
時代錯誤な自民党と民主党/日本が戦争する可能性はない/『国家の品格』に欠けている国防意識/モナコは愛されているが「品格」がない/食料自給率を重視すべし/日本のみが世界平和を達成できる/日本には復讐権がある/日本は「水」問題も重視すべし/中国が今、真似している日本の戦略/核武装すると戦争はできない/滅びる限界点に近づいてきた
第4章 「10年先の日本」を考える
もう眼を覚まして欲しい日本人心
私は決して復古主義者ではない/そもそも弁護士の憲法無効論とは!?/日本人は洗脳の恐怖を知るべし/教育基本法は廃止したほうがいい/独立回復記念日をつくりなさい/ずっと好意的だったローマ教皇庁/戦争早期終結のための原爆使用は大嘘/7年間は占領下で主権がなかった/無防備で日本中を行幸された昭和天皇/天皇は拉致されている
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