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年金問題、マスコミは不安煽らずに本道に戻れ
産経新聞が最近おかしい。
社民党の福島瑞穂が国会で「マイクロフィルムが見にくい」と言っていたが、それをサポートするような記事だ。
判読不可能な項目とその比率は何%なのか、そのような事実を検証しないでこのような記事を書くことは国民の不安をいたずらに煽り、民主党を利するだけだ。
今朝の産経新聞も一面トップに「カナ変換ソフト」のシステムが問題としているが、どこのコンピュータメーカーか知らないが、こんなお粗末な話しはシステム屋としては信じられないことだ(もっとも運転免許証の名前は音読みになっている)。
これでは国民はますます浮き足立つ。
いずれにしても、社保庁システムの杜撰さと、組合職員の怠惰ぶりが今日の混乱を招いたのだ。
安倍首相は全力を尽くして解決すると約束している。
退路を断った安倍首相の働きぶりを見ようではないか。
それを不信任案で重要法案を廃案にしてしまおうとする民主党そのた野党は、本当に国民のことを考えているのか?
天下り禁止法案、社保庁解体法案がザル法案だと決め付けて廃案にすれば、いままで私たちの税金を使って行われた国会の論議はまったくの無駄になってしまう。
日本の将来を左右する重要法案を通したいという安倍首相の執念を、
「焦っている」だの「参院選挙前に実績を作りたいのだ」などという皮相な見方で批判するマスコミとそれに乗せられた国民の阿呆さ加減には呆れる。
その報いは必ずや愚民の頭上に今後降りかかるであろう。
産経新聞(2007年6月16日)
マイクロフィルム化記録に判読困難データ
最悪「特定不能」も
年金記録紛失問題で、マイクロフィルム化されている年金記録の中に、内容の判別が困難な状態のものが含まれていることが15日、分かった。社会保険庁はこうした場合は手書き台帳で確認すると説明しているが、1754万件分の手書き台帳がすでに廃棄されており、ここに含まれていた分については確認できないことになる。「マイクロフィルムは手書き台帳の原本の代わり」としてきた政府の前提が崩れた形で、不明年金の全件特定ができなくなる可能性が出てきた。
年金記録は昭和50年代以降、手書き台帳をマイクロフィルムに写して保存し、手書き台帳に代わる「原簿」として扱われてきた。社保庁では、コンピューターの年金記録に不明な点がある場合、マイクロフィルム化されたものを含め、手書き台帳にあたって内容を照合している。
社保庁の内規では、手書き台帳は永年保存することになっている。しかし、社保庁は平成12年1月、マイクロフィルムはすべて鮮明に手書き台帳の内容を写しているという前提に立ち、昭和28年度までの厚生年金を記録した「旧台帳」の記録1754万件分を廃棄した。
マイクロフィルム化された中で、判読困難なものがどの程度を占めるかは不明だ。しかし、この問題は14日に社民党が社会保険事務所の視察を行った際に、偶然、明らかになった。
柳沢伯夫厚生労働相は14日の参院厚生労働委員会で「マイクロフィルムは原本に代わるものであり、(廃棄は)問題ない」と答弁したが、この前提が崩れた形で、今後、社保庁の責任問題に発展する可能性もある。
手書き台帳が廃棄された分の記録が、マイクロフィルムで判読困難な場合、本人特定ができない。廃棄された1754万件のうち、324万件はコンピューターにデータが残っているが、その他の1430万件はマイクロフィルムにしかデータがないという。
政府は、不明年金記録を特定するために手書き台帳との照合も行う方針だが、最終的な本人特定ができない可能性も出てきた。
産経新聞(2007年6月17日)1面トップより
年金氏名 地頭読み仮名ソフト導入
入力ミス誘発 システム欠陥 昭和54年
社会保険庁が昭和54年に年金記録の氏名のカタカナ管理を導入した際に、漢字の一般的な読み方をカタカナに変換する「漢字カナ変換辞書」と呼ばれるソフトを開発、使用し、勝手な読み仮名をコンピューターに入力していたことが16日、同庁の資料から分かった。氏名の正しい読み仮名を本人に確認することもせず、読み間違いを前提としたシステムを導入していたわけで、新たな批判を招きそうだ。
年金記録は、32年からそれまでの手書き台帳での管理と並行し、データをパンチカードに入力する機械処理を導入。37年からは磁気テープへの収録を進めた。32年当時は文字をそのまま入力することができなかったため、氏名は「島=3800」「崎=3451」「藤=7854」「村=8618」といった具合に、漢字1文字ごとに4けたの数字に変換され、パンチカードに入力された。53年までに約5400万件の氏名が数字記号化された。
その後、社保庁は54年になり、氏名をコンピューターにカタカナで入力する方式に変更した。ところが、数字記号化されたデータは読み仮名が分からなかったため「漢字カナ変換辞書」を開発。このソフトによって変換された勝手な読み仮名をそのまま、本人に確認することもせずコンピューターに入力した。
この結果、例えば「島崎藤村」(シマザキトウソン)は「シマサキフジムラ」、「裕子」(ヒロコ)が「ユウコ」、「秀一」(シュウイチ)が「ヒデカズ」に変換されるなど、誤った読み仮名が多数入力された可能性がある。
年金記録が5000万件以上も不明になったのは、平成9年の基礎年金番号導入以前の年金記録が、入力ミスにより不完全だったことが主な原因とされ、その入力ミスの多くは手書き台帳からの写し間違いといった単純なミスとみられてきた。
しかし、これに加え今回、「漢字カナ変換辞書」の存在が明らかになったことで、氏名の読み誤りはシステムそのものにも原因があったことになる。社保庁も「システムとして間違いが起きる構造だった」(青柳親房運営部長)と責任を認めている。こう
したソフトを導入すれば、将来的なデータ管理に混乱を来すことは容易に予測されたはずで、54年当時に社保庁にそうした認識があったかどうかも焦点だ。
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