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北を追い詰めると暴発する
北朝鮮問題でチャネルを回すと必ずどこかの局で顔を出している
重村智計早大教授。
テレビでは喋らないことを雑誌Will12月号で書いている。
その「さわり」をご紹介する。
「核のジレンマに陥った北朝鮮」
北朝鮮の最近の外交は失敗続きで、「日朝首脳会談でも日本が国交正常化をしたら1兆円の経済支援をすると約束はしたが、結局取り逃がした」
中国からの食料援助も100万トンの交渉に失敗した。
米国からの攻撃を避けるために核保有を選んだが、これで落とし穴に落ちた。
貧乏国で核兵器を保有して生き残った国はない。
核兵器は金はかかるが実際には使えない兵器であるため、ソ連の例のように「核のジレンマ」に陥ってしまう。
北朝鮮は瀬戸際外交をしている。
日本では「北を追い詰めると暴発する」というが、それは間違い。日本人の価値観でものを見ているために出てくる考え方だ。
そもそも追い詰めると暴発するのは日本人だけであって、他国の人たちは追い詰められてから交渉が始まる。逆にいえば、相手を追い詰めたところから交渉が始まる。
ところが日本人はそのような交渉が理解できない。日本人は島国で追い詰められたら海に飛び込むしかない。そうならないようにギリギリまで我慢して、堪忍袋の緒が切れ、海に落ちまいとして反撃に転じる。堪忍袋があるのは日本だけだ。
他の国は我慢ならないことははじめから主張する。
日本の価値観で北朝鮮を判断するのは大きな間違いだ。
(Ponko:評論家のなかには、日本が米国を相手に開戦したように、北朝鮮を追い詰めると暴発するから止めたほうがいいと制裁を否定するものたちがいる。
世界の列強国が植民地支配を展開した時代に、大東亜戦争に突入せざるを得なかった当時の日本と、単なる独裁政権の火遊びを同一視する大バカモノである。
しかしながら、日本人がしなくてもよい我慢をした挙句、爆発するという分析は見事だ)
今、北朝鮮に は戦争するだけの石油がない。
石油の輸入量は90万トンで、そのうち50万トンが中国の原油、40万トンがロシアからの石油製品だが、50万トンを精製しても軍事的に使えるのは15万トンしかない。これでは戦争はできない。
また、去年の北朝鮮の国家予算は3,000億円で、覚せい剤などの不法ビジネスから1,000億円程度。合わせて4,000億円しか資金がない。日本の一県の予算程度しかない。
こんな小さな国か核やミサイルを作ればそれだけで金がなくなる。
それを計算しないで「追い詰めれば戦争だ」というのは北朝鮮の思う壷だ。
それは北朝鮮もわかっていて、緊張を高めておいて、程ほどのところで妥協する。
これがいつもの北朝鮮の手口なのだ。
近年の北朝鮮のやり方はギリギリの危ない橋を渡っている
にもかかわらず新聞や識者の発言では「アメリカ外交の失敗だ」、「戦争になるかもしれない」といった意見が多く聞かれた。
これは北朝鮮がいかに「瀬戸際」に立たされて外交をしているかを全く理解していないために出る発言なのだ。
1993年の核騒動のとき、また1994年の金日成が死んだとき、北朝鮮研究家の8割以上が必ず戦争になるといった。遠からず崩壊するとも言った。
しかし10年経っても戦争もないし、崩壊もしない。これは北朝鮮に対する認識のズレから出た誤りだ。
その上、以前は政府が外交をしようとしても政治家がやらせなかった。
金丸(信)、野中(広務)などの「親北議員」が北朝鮮に対する厳しい対応をさせなかった。
確かに制裁はしてきたが、ほとんと大勢に影響のないような制裁ばかりで、何もしないのと同じことだった。
政府の関係者が、以前「拉致問題を解決するにはどうしたらいいか」と聞きに来た。そこで「一番簡単なのは、いろいろ悪事を働いている朝鮮総連のトップ、責任者を逮捕する事だ。そうすれば解決する」と答えた。
検討するといって帰っていったが、結局できない。
理由を聞くと、自民党でかなりの人物が朝鮮総連からカネをもらっており、逮捕されればその事実が明るみに出るという。
(Ponko:金丸信は逮捕されたが、加藤紘一、野中広務、古賀誠など怪しいものだ)
それを恐れて北を庇い続けた結果、北朝鮮に・日本くみしやすし「日本はカネでどうにでもなる」と高をくくられてしまったのだ。
外交ははっきりものをいうのが基本で、それをオブラートに包み、「相手が理解してくれるだろう」と思りたら外交は立ち行かない。
政治家は腹芸でやれるが、それが国際社会でもやれると思ったのがそもそもの間違いで、そんなものはなく通用しない。
これまで何10年間、日本は国民を拉致され、覚せい剤を密輸され、工作船に領海侵犯されたりしながら、国家としての意思を表明してこなかった。
それに比べれば、安倍内閣が国家としての主張をしたことは大きな前進だといえる。
北朝鮮は行く末に迷っている。北朝鮮は困れば必ず譲歩する。制裁する一方で、これから取るべき道を説明し、提案してやる事が必要だ。
坂道を転がりだした北朝鮮は、アメリカと交渉しなければ生き残れない。このままでは中国の属国になってしまうと感じているはずだ。
大陸からの独立は半島の強い夢だ。大陸からの独立は米の影響力がなければ維持できない。
だが、関係改善の方法がわからなくなってしまっている。核開発をやめたら相手にしてくれないのではないか、その恐怖から核を持ち出しているに過ぎない。
制裁は何も北朝鮮を痛めつけて崩壊に持ち込むことが目的なのではなく、対話にはいつでも応じるという態度を併せ持っている。そこがわかっていれば、単に外交取引の手段に過ぎないことが分かる。
日本はもう少し冷静になり、計算して対応していくことが必要だ。
(Ponko:北朝鮮は自国の土地を中国に切り売りしている。属国として日本を望む港の使用権を認めている。金正日はほんとうに中国からの独立を願っているのだろうか。盧武鉉にしても赤化による半島統一を考えている。半島人に国家意識はあるのか?)
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