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いま、ワシントンは寒波の中でクリスマス休暇の静寂の中にあるが、休暇直前、地味だが、今後の日米関係に重く響きそうな人事異動があった。ブッシュ政権最後の知日派だったマイケル・グリーン国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長が退任したのである。ブッシュ政権の対日パイプ役としてはアーミテイジ前・国務副長官が知られているが、同氏と、同氏の周辺の知日派は、昨年末、ブッシュ第2次政権のスタートを前に全員、辞任した。チェイニー副大統領をはじめとするタカ派とそりが合わなかったためと伝えられる。グリーン氏の退任理由は明らかではないが、同氏に近い消息筋は「彼のホワイトハウス勤務は01年4月以来、足掛け5年間になる。そろそろ頃合いと考えたのではないか」と話している。
二国間の外交関係がうまく行くか否かは、互いの外交政策や首脳間の親密度以外に、両国の政治家や官僚の間に本音で語り合えるパイプがどれくらいできているかによって、大きく左右される。日米外交では、何人かの駐日大使経験者の政治家に加えて、アーミテイジ氏と、グリーン氏を含むアーミテイジ人脈の人々が貢献した。とりわけ、アーミテイジ氏と加藤・駐米大使、グリーン氏と福田康夫・元官房長官のパイプなくして、ブッシュ・小泉の親密首脳外交も語れないといわれる。 日中間の関係悪化は小泉首相の無謀な靖国神社参拝が原因であることは明らかだが、もし、1960〜80年代のように、共に中日友好協会会長を務めた廖承志、孫平化両氏、岡崎嘉平太・元全日空社長、古井喜美・元代議士のような知日派、知中派が存在したら、政治関係がここまで悪化する前に、彼らが連絡を取り合って、両国の首脳を説得して、行動を変えさせただろう。 グリーン氏の後任にはデニス・ワイルダーNSC中国部長やジェームス・シン国家情報会議・東アジア担当官が取り沙汰されている。しかし、ワイルダー氏は中国専門家であり、シン氏には対日知識があるものの、パイプはきわめて細い。 最近の日米関係は、国際政治や軍事の分野では極めて密接だが、首脳を含めて政治家や官僚の間で本音の対話が行なわれることが非常に少ない、といわれる。ホワイトハウスの知日派スタッフも不在となると、ワシントンのシンクタンク、CSIS(戦略国際問題研究所)日本代表に“天下った”グリ−ン氏に「パイプのつなぎ役」を務めてもらうほかないかもしれない。最悪の日中、日韓関係に加えて、日米関係まで米軍再編問題での交渉不調などをきっかけに冷え始めるのではないかという、嫌な予感がする。 (早房 長治) |
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例え朝鮮からミサイルが飛来しても、米軍から連絡が来る迄日本政府は知る由も無い。
2005/12/27(火) 午後 8:10 [ - ]
ネオコンと中国の狭間にいる日本であるが、それゆえ、韓国と、北朝鮮の政策によって、日本はアジアの孤児になることは明白である。その危機意識を日本人は持ってもらいたいものである。
2005/12/27(火) 午後 8:39 [ mak**mil*ano_*olbe ]
むしろ、日米関係は時折冷却期間を設けたほうが良いと思います。「冷え始める」のを恐がるから、悪化するんです。冷えるのと悪化するのは別ですから、冷やすことも一つの外交戦術だと思います。
2005/12/27(火) 午後 9:51 [ han*e*noio*i ]