平成の龍馬の気概で今月14日、東京・両国の国技館に1万人を集めて、「(日本再生を目指す)日本市民会議」の設立大会を開くという。その仕掛け人が昨年まで4期16年、岐阜県知事を務め、全国知事会会長でもあった梶原拓さん(72)。「多くの同志と共に、及ばずながら多少、高齢ではありますが、龍馬(「シルバー龍馬」ともいうべきか)の心意気で日本再生の捨石となる覚悟」と“平成の龍馬”を自任する梶原さんに、「市民会議」の発想のそもそもと、取り組みを聞いた。 役人になり立て(建設省)の頃の話から始まった。課長から「行政はピープル(国民)のためにあるのだ。そのことを忘れるな」と折にふれて言われた。梶原さんには、この言葉が「長い公務員生活の原点となり、その後、精神的な基盤になった」という。 平成元年、岐阜県知事になると「県は国の下請け機関ではない。県民の下請け機関」と『脱・国の下請け宣言』。以来、取り組んだ新しい施策を以下のようにあげた。 ●『夢起こし県政』では県民から夢投票を募ったところ、7万件の応募があり、その6割は実現、又は実現過程にある。 ●『ガヤガヤ会議』は名もない(肩書きにこだわらない)県民の生の声を聞く集い。車座になっての話し合いは年100回以上に及んだ。 ●『闘う知事会議』平成15年の全国知事会議が地元・岐阜県に回ってきた時、主催県の考えで運営。飛騨高山市の会場には闘う姿勢を示そうと、鎧、兜を配置した。 地方分権の激しい議論は深夜まで続いた。 全国知事会会長時代には地方6団体をまとめ、自治体側からの補助金改革案を作成、3兆円の税源移譲に漕ぎ着けた。 日本再生を目指して「格差社会の進行で地方の疲弊は著しい。地方では不満、不安が充満している」。「小さい政府という。政治は公のためにある。それを放棄したら政治はいらない。小泉政治は人の道に外れている」。「歪んだ姿を正す必要がある」。ある会合で、梶原さんのこんな激しいスピーチを聞いた。そんな思いから昨年末、「日本再生研究会」を発足させた、という。 また、「分権改革に取り組んできたが、不完全燃焼との思いもある」と、ご自身の気持ちも吐露していた。 「日本の現状を打破し、新しい日本を創ろうとする機運は益々高まっている。その個々のエネルギーを結集しよう、というのが今回の大会」と説明する。さらに「国民、市民は我々が取り組んできた三位一体についても『国と自治体が金の分捕り合戦をしている』ぐらいにしか思ってもらえていない。もっと、PRして理解してもらいたい、との思いも市民会議を発足した理由です」と。 また、「小泉首相は、派閥をぶっ潰すなど優れた破壊者です。が、破壊の後の新しい設計図、シナリオがない。そこを、国民、市民の手で、国会を飛び越して政府に意見を提案し、フォローアップしていく活動をスタートさせる」とし、各種のネットワークづくりなどの構想を描いていた。 大会は浅野史郎・前宮城県知事、「日本再生研究会」(梶原代表)、「構想日本」(加藤秀樹代表)「全国勝手連連合会」(光永勇会長)の4者が共同世話人になり、助言者としては各団体、各界の著名人が名を連ねている。 大会では、マニフェストで知られる北川正恭・前三重県知事(現・早稲田大学大学院教授)らによって(9月の自民党総裁選挙に向けて)総裁候補の評価基準を作り、会場内外でハガキによる投票も実施することにしている。 気宇壮大で奇抜な挑戦だが期待し、その行方を注目したいと思う。 詳細は、日本市民会議ホームページ(http://www.nipponshiminkaigi.com)へ ※このコラムは、ヤフーセカンドライフサイトとの提携企画です。
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