|
今回は、TBS・川戸惠子特別解説委員を司会に、朝日新聞・星浩編集委員、毎日新聞・岸井成格特別編集委員、読売新聞・橋本五郎編集委員と「朝・毎・読」の論客に登場いただいた。そして、「自民党総裁選はなぜ安倍独り勝ちの流れになったか」「各候補の政権構想と“安倍”政権の課題」についてお話しいただいた。 座談会の様子は、(上)(下)の2回に分けて掲載します。 星: 福田さんが出ていたら拮抗していただろうが、福田さんが抜けて安倍さんが圧倒的にリードすると、勝ち馬に乗った。 これは小選挙区の効果が大きい。中選挙区と違って5割くらいの票をとらないといけないとなると、それぞれの議員は民主党の攻勢にもさらされる中、意外と足場が弱い。そうなると、人気のあるリーダーが欲しくなる。 また、党内では、ポストや選挙の公認をもらうために主流派に行きたい。 これらの効果が背景にある。 岸井: 派閥が力を失った。まとめることができない。無理にまとめようとすると分裂するという恐怖感があった。そうすると、勝ち馬に乗るという心理が働くのだろう。 福田さんの罪、非常に大きい―橋本(安倍政権の流れになっている理由の)基本に、小選挙区制(で勝つために)、国民の支持(を得られるリーダーがほしい)ということもあるが、総主流派の習性が染み付いていることも非常に大きい。 おそらく、(福田さんが)争っても勝てなかったとは思うが、党内に多様な意見があることを世間に知らせるいい機会だったと思う。 そういう意味では、福田さんの罪が非常に大きい。己を捨ててもやるくらいの気持ちが必要だったのではないか。 川戸: 昔で言いますと、誰か派閥の領袖が出るということがあったわけですよね。 派閥丸ごと勝ち馬に殺到するのは、分裂が怖いから―星もし福田さんが出ていたら、最大派閥の森派が分裂するわけだから分裂含みとなっただろう。そして、余波を受けて分裂するのを避けるために各派の領袖が出馬しただろう。 しかし、(福田さんが)出なくなった途端、派閥ごと安倍さんに乗っかった。派閥の分裂を避けるために手を変え品を変えやっている。逆に言えば、分裂が怖いということ。 自民党、政党としての活力が失われる―岸井総主流派体制で、安倍さんに、雪崩打った人たちは、本気になって推す人たちばかりではない。そういう人たちは、離れるのも早い。 権力闘争を本気で闘った人は強いけど、そうではない人はもろさをもつ。 必ずしも、自民党にとって安倍さんにとってよい現象ではない。 第3回ベテラン政治記者座談会(下)「各候補の政権構想と“安倍”政権の課題」は、31日、掲載します。ご期待ください。 (坂西 雅彦) |

- >
- 政治
- >
- 政界と政治活動
- >
- その他政界と政治活動





