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今回は、川戸惠子TBS特別解説委員を司会に、朝日新聞・星浩編集委員、毎日新聞・岸井成格特別編集委員、読売新聞・橋本五郎編集委員と「朝・毎・読」の論客に登場いただいた。そして、「自民党総裁選はなぜ安倍独り勝ちの流れになったか」「各候補の政権構想と“安倍”政権の課題」についてお話しいただいた。 座談会の様子は、(上)(下)の2回に分けて掲載します。 外交は「安倍、麻生」対「谷垣」 ―橋本 岸井: 個別に見ると大事な違いはあるが、(靖国問題を)争点にしないと言っているものだから、一般国民にはなかなか見えにくいかもしれない。残念ですけどね。 橋本: へんな言い方ですが、谷垣さんが閣僚を辞めていれば非常にすっきりしてたんですよ。 星: (それから)8月15日の小泉靖国参拝は、直前まで否定的な世論が多かったんですけども小泉さんが行ったことで完全に逆転しましたよね。おそらく小泉さんが堂々と行ったことでナショナリズムを呼び覚ました。 政治のやり方として、これは長い目でみてよかったのかという論争もやるべきなんですけどね。 岸井: やはりトップがナショナリズムを刺激するというのはあまりよくないんですよね。 <消費税引き上げ> 谷垣「正直」 安倍「政権目前で増税を言い出しにくい」 麻生「安倍政権の重要ポスト狙いで安倍に同調」 ――― 星 川戸: 谷垣さんが、消費税アップということを言い出して、財政再建(のための)、消費税引き上げが(争点として)出てきましたが、ここについてはどうお考えですか。 安倍さんは政権がかなり現実味を持っているので、増税は言い出しにくい。 麻生さんはうまくいけば、安倍政権で重要ポストを、というのもあるでしょうから安倍さんに同調してますよね。 だから、政策的な議論と政局的な思惑とが(あって)ずれてる感じがしますね。 橋本: このような二者択一的な議論はよくないと思う。かたや「歳出削減で」かたや「避けられないから引き上げよう」では議論がかみ合わない。 誰しも避けられないと思っているんだから、例えば引き上げの時期だとかいくつかの選択肢を出して「この時期だとこういう問題がある。」と議論するならば深まるのだが。 <憲法改正> 堂々と掲げたのは安倍氏が初めて。“安倍政権”は理念的な硬派な内閣に―岸井 おそらく安倍さんの場合は“戦後初めて”憲法改正を堂々と掲げ、具体的な政治日程にのせる内閣。教育基本法も含めると、理念的な硬派な内閣になると思う。 橋本: 安倍さんの頭には、(中曽根政権に続き)「第二次戦後の総決算」というものがあると思う。 けれども、憲法にしても何のために改正するのかということがまだ見えてこない。まず、これからどういう社会にしようかという将来像を示した上でないと。 (教育基本法改正についても)「子供が人を雇って母親を殺させるような社会は困ったものだ」というような具体的な話があって、教育基本法の改正というのでなければ、紙(法律)を変えたからってね・・・。 岸井: (社会が)変わるもんじゃありませんしね。だから、そこらの感性がどこまで国民にアピールできるか、でしょうね。 安倍さんの場合は、理念先行のようなところがあって、それが危うさを感じさせるところがある。やっぱり具体的なことから入っていく必要がある感じがする。 川戸: 次は安倍政権になるのでしょうが、だとすると、安倍さんの課題というのはそういうところですか。 “安倍政権”、組閣・人事が焦点 ―安倍独断か、全方位配慮か ―福田前、福田後の選別の声も 橋本: それからやはり体制ですよ。政策を進めていく上で大事なのは「国民の支持」と、やっぱり「エンジンがちゃんとかかる“体制”にできるかどうか」ですよ。責任ある人が、責任あるポジションで、全力を尽くすという。 川戸: そうなると、組閣が難しくなってきますね。 星: 人事が全てでしょうね。人事で、年功序列や論功行賞というレッテルが貼られて、すぐ後の補欠選挙でつまずくということになれば、スタートから相当の痛手を負うことになる。 岸井: 今度の人事は大変だと思う。逆に言えば、自分の思う通りのものでやっちゃうかね。(総主流派の状況で)いろんなことを配慮していたらできないですよ。 もしそういう形でやれば、国民の大きな期待は失望に変わる。 橋本: これだけ(党内の)支持が多いってことは、考えようによっては、誰にしようが勝手だ、ということになる。みんなが乗ってるんだから(論功行賞は)ゼロ。ゼロからの出発。 星: なるほど。でもね、安倍さんの周りに聞くと、福田“前”と福田“後”があるというんですよ。福田さんが降りる“前”から支持しているのが正統派で、“後”の人はポスト期待だから“前”の方を優遇すべきだと。 早くも選別の論理が動き始めている。 岸井: そこで政治家の度胸とか資質が問われる。 橋本: 長くやろうと思ってはいけない。今年が勝負と思ってやらないと。 |

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『星:8月15日の小泉靖国参拝は、直前まで否定的な世論が多かったんですけども小泉さんが行ったことで完全に逆転しましたよね。おそらく小泉さんが堂々と行ったことでナショナリズムを呼び覚ました。』との発言。前者がマスコミ作の世論、後者が事実を知った国民の本当の世論。貴殿たちマスコミの意に沿わない世論が出てくると、お決まりのナショナリズム批判を展開する単細胞マスコミと言わせていただきます。
2006/9/1(金) 午前 9:17 [ useuse ]