今日のひとコト
30数年前、無人島マンガを描くにあたってどうしても本物のヤシの木一本を見たくて、バリ島へ行った。ナゼ、ハワイではないのか。ハワイは有名であるが、当時バリ島は「最後の楽園」というキャッチフレーズどおりの、まだ旅行客もない時代だった。
ハワイのヤシの木よりもバリのヤシの木を選んだ。バリのヤシの木の方が、無人島マンガにピッタリのような気がしたからであった。
早朝、散歩していたら現地人がスルスルとまるで猿のようにヤシの木に登っていって、ヤシの実をとってきた。そしてナイフでヤシの実の先を切って、中身を飲むようにいわれた。つまり買わされたわけだ。言葉がうまく通じなかったせいもあって、後で計算すると1万円も支払ったことになる。それが安いか高いか、今になってみれば、想い出づくりに安いヤシの実ということになるだろう。 (竜山)
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