メディア・レボリューション

マスコミ各紙各局のOBや、現役の解説者などからなるニュースブログです。TVや新聞には出てこない「新しい」情報を発信します。

全体表示

[ リスト ]

さっぽろ雪まつり

 札幌の冬のイベント「さっぽろ雪まつり」が6日から開幕しました。
 祭り会場3ヶ所の内、メイン会場の大通公園には大小190ほどの雪像が所狭しと立っています。
 今年も国内のみならず、海外からも観光客が訪れて会場は大賑わいです。

雪の芸術
イメージ 1 南極観測隊に同行した樺太犬 タロ・ジロ です。
 今年は日本が南極観測を始めてちょうど50年に当ります。
 悪天候の中置き去りにされたタロ・ジロが、1年後生存して発見されたときは、国民に大変な感動を与えました。
 観測船「宗谷」とともにみごとな大雪像として作り上げられています。
 幅24mもある広場にはペンギン、アザラシなど厳しい自然に生きる動物がダイナミックに表現されています。


イメージ 2 大雪像に似合うのはお城です。
 今年は井伊直弼の居城で知られる国宝 「彦根城」 が、築城400年を記念して作られました。
 高さ15m、三層三階の天守に、凝った外観が見事に再現され、華麗な姿が冬空に聳え立っています。

 大型トラック400台で運ばれた2400トンの雪から、50種類・2000個のブロックが作られ、1ヶ月かけて延べ4000人の自衛隊員によって制作されました。

暖冬異変
 今年は暖冬です。
 札幌では例年ですと1mはある積雪も、今年は半分以下の40cmほどです。
 このため大雪像つくりのための雪が不足し、近郊の定山渓などから大型トラックでかき集めてようやく間に合いました。
 おまけに初日の6日は最低気温がプラスとなりました。
 雪像の大敵は暖気です。
 最高気温が5.3℃まで上っては、せっかくの雪像も汗の雫を落としています。

 反面、今年は人出が多いように感じます。
 外を歩いてもさほど寒くないためでしょうか、観光客の外出時間が長い感じもします。
 けど路面はツルツル道路から一転して水浸し道路となっていました。


氷の広場
イメージ 3 氷で作られた中国の旧王宮・ 故宮 です。
 15世紀、南京から北京に都が移ってから20世紀初め「清」が滅びるまで、権力の象徴でありましたが、いまは博物館になっているそうです。
 ホテルのシェフのグループが仕事を終えた夜、手に握るものを包丁からミノに代えて、高さ12mもの故宮を作り上げました。



 去年、中国に行って本物をみてきたという観光客曰く「こちらの方が見事です」
 夕暮れ時からライトアップされ、一段と光り輝く氷の芸術です。


新しい試み
イメージ 4
 大通り会場には例年と違った新しい企画も用意されました。
 やぐらが組み込まれて周囲の10階建てのビルより高い大建造物が出現しました。
  ジャンプ台 です。
 週末 スノーボードのストレートジャンプ大会が開催されます。
 6日の公式練習では、高さ20m、最大斜度47度の斜面を、スノーボーダーが滑っては体を回転させ、ウインタースポーツの魅力を 披露していました。
イメージ 5 こちらは ミニSL列車 です。
 お猿の電車のようなミニSLに乗って喜んでいるのは子供ではなく大人です。
 動力は何かと尋ねたら、石炭という答えがかえってきてびっくり、よく見ると小さくても一人前に蒸気をたてて動いており、20人ほどの乗客をのせて一回りです。
 この他、大通会場にはラーメンやジンギスカン、スープカレーなどの北海道を代表する「食」から、イカ・ホタテなどの名物が食べられる食事処もはじめて設けられました。

 58回目を迎えたさっぽろ雪まつりもマンネリが指摘されて久しいですが、ことしは単なる観光、sightseeing から doing そしてenjoying と少しづつ体質を変えているようです。

 初日の6日、私は観光ボランティアとして会場に出かけました。
 会場でやることは観光客に対する説明ではありません。
 もっぱらシャッターマンでした。
 暖冬とはいえ、気温は2〜3度の依然厳しい冬です。
 2時間も会場を歩いてますと、からだの芯まで冷えてきます。
 そして2日目の7日は一転して雪で、最高気温が氷点下の真冬日の世界です。
 雪像は涙の雫から一転して雪帽子で、せっかくの細かい細工も雪で覆われ、今度は箒が出動です。

 めまぐるしく変わる天候ですが、冬の一大イベントとして大きく発展したさっぽろ雪まつりは、冬の一番寒い時期に1週間設定されています。
 この間、内外から200万人の観光客が見込まれています。
 天然の雪を素材にした「格安」設備投資に、200億円の「拡大」経済効果が見込まれています。

 雪まつりには厳しい冬を乗り切ろうとする北国の住人の知恵が凝集されているようにも思えます。
イメージ 6

望田 武司(もちだ・たけし)1943年生まれ 新潟県出身
1968年NHK入局 社会部記者、各ニュース番組デスク・編責担当
2003年退職し札幌市在住、現在札幌市の観光ボランティアをしながら自然観察に親しむ。

閉じる コメント(1)

顔アイコン

「雪まつり」も楽しく読ませていただきました。この度も発見がたくさんありました。道庁前の巨大雪だるまを見損なったのが残念です。こちらはもしかしたら壊されないで残っているのかも知れませんね。リンクとトラックバックもさせていただきました。

2007/2/18(日) 午後 1:54 [ non ]

開く トラックバック(2)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事