メディア・レボリューション

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蛇の枕


              ♪ 夏が来れば思い出す、はるかな尾瀬 遠い空 ♪

                    イメージ 1
 ミズバショウは何となくロマンチックです。
 そのミズバショウが見ごろを迎えています。

 25日、札幌近郊の野幌森林公園に自然散策に行ってきました。
 この公園には年十数回も訪れています。
 私にとって自然観察のフィールドワークの原点といったところでしょうか。

ミズバショウの群落
 この時期、水辺のあちこちにミズバショウを観察することができます。
 ところが、今回初めてこの公園に、ミズバショウの一大群生地があることを知りました。
 野幌森林公園をよく歩くといっても、余りにも広すぎて(東京都港区に相当、日本一の平地公園)何十回訪れても、全体の数百分の1程度を歩いているに過ぎません。
 それというのも交通事情と迷うことを恐れて、入口と出口をいつも同じにするルートを散策をしていました。
 いって見れば往復ほぼ同じ場所を歩いては戻ってきたわけです。
イメージ 2 今回はたまたま入口と出口を別にした結果、同じ距離でも今まで踏破したことがない道を歩くことができました。
 この結果、ミズバショウの大群生を観察することができました。
 東京在住が長かった私にとって、ミズバショウといえば尾瀬、尾瀬といえばミズバショウでした。
 現役時代に遭遇する社会のいやらしさから逃れるように、尾瀬には何回も足を運びました。
 時には夜行で、時には尾瀬の小屋で雑魚寝をしてはミズバショウを求めて歩きました。
 そのとき以来の大群落とのご対面です。
 カメラのファインダーがすべてミズバショウで占められているんですから、もう大感激です。

なに! 蛇の枕
 同行したガイドの先生が思わぬことを口走りました。
 「ああ、蛇の枕がいっぱいだ」
 何も知らない私は耳を疑いました。
 あらぬことに、なんでミズバショウが 蛇だ、枕だ!

イメージ 3 ガイドといっても、この日のガイドは北海道で一番の花の大家です。
 植物図鑑の監修の一番最初に紹介されている人で、北海道の植物愛好家の中で知らない人はいません。
 鮫島淳一郎さん。
 その名ガイドぶりは響き渡り、大変なファンがいるとはかねてから聞いていました。
 すでに齢(よわい)80歳、とうに現役を引退された博士です。
 体調を崩してしばらくフィールドワークを見送っていたようですが、最近再び始めたということです。
 早速申し込んだ私にとっては初対面です。
 質問するのをちょっと躊躇しましたが、あの可憐なミズバショウが蛇の枕とは何ぞや、驚きの方が大きく聞いてしまいました。
 「先生、何で蛇の枕というんですか」
 歯切れのいいのに定評のある先生、初対面の素人の生徒の図々しさに呆れたのかぼそぼそと答えました。
 よく聞き取れません。歩きながら話す先生の傍で必死に耳を傾けました。
 いろいろ言ってたようですが、どうやら「良い所では生育してない」といってるようです。
 清流の中で観察されるミズバショウがなぜだろうか。
 またまた、聞きたくなりました。

北海道方言?
イメージ 4 けれど、さすがに初対面の大家に対し、ど素人的再質問はできませんでした。
 一緒に参加した年配の女性が、「私が小さいときミズバショウなんて言わなかったわ。蛇の枕といってたわ」とけろっと言ってます。
 「なんでそういってたの」参加者の間では気楽に話せます。
 「さあ、みんなそういってたから。そういうもんだと思っていたわ」
 どうも私の疑問に答えてくれる人はいません。
 もしかしたら北海道の方言かしら。
 真相が分からないのがもどかしい。

 「ああ あずましくないわねえ」(あずましい=心安らぐという意味の北海道方言)

 家に帰って早速調べてみました、専門書、インターネット・・
 すると、たしかにミズバショウの項目に別名『へびのまくら』とは書いてありました。
 けれど、なぜそのような呼び名になったのかということを明快に説明しているものはありませんでした。
 あちこち電話しました。
 すると自然観察仲間のある女性が「植物が好きだった父がよく蛇の枕、蛇の枕とよく言っていたわ。
 私はミズバショウは蛇が出てくるような湿ったところに生えているのでそう言ってるのだと思っていたわ」

 ミズバショウのことについて書いてるある文章に出会いました。

 「子どもの頃、この花は悪魔の花だと思っていた。近づいたら底なし沼に引きずり込まれるといわれた。怖いというイメージが付きまとい単純に美しいと感じたことはない。危険な場所に咲いている花、こんなところに落ち込んだら自力で這い上がることは無理だろう。恐ろしい悪魔の花だ」

 なんとなく、ミズバショウが蛇の枕と言われるゆえんのイメージが浮かび上がってきました。
 しかし何で枕なんだろう。

マムシ&スカンク
イメージ 5 マムシグサという植物があります。(右写真:野幌06年6月)
 ミズバショウと同じサトイモ科の仲間です。
 コウライテンナンショウという立派な名前がありますが、茎が長くてマムシのようなまだら模様であることから、この名前がつきました。よく理解できます。
 ミズバショウに良く似た植物でザゼンソウというサトイモ科の花があります。(左下写真:25日野幌)
 ミズバショウと同じく仏炎包(ぶつえんほう)といわれる頭巾を被っていますが、色は白でなく暗紫褐色です。
 ミズバショウと同じく中の棍棒のようなものが花の集まりですが、岩穴で僧侶が座禅を組んでいるようにみえるので、ザゼンソウという名がついたそうです。
イメージ 6 悪臭を放つのでアメリカではスカンクキャベツ(Skunk Cabbage)と言われているのも面白いです。

 蛇・マムシ・スカンク・・・
 サトイモ科の仲間にはおかしな名前の植物が多いようです。






ミズバショウは雑草!
 数年前のミズバショウ論議を思い出した。
 「ミズバショウは本州では尾瀬などの高山の一部でしか観察されない貴重な植物だけど、北海道ではミズバショウは雑草だ」
 このように喝破した大家がいるということを知らされ、とても新鮮に感じたことを。

イメージ 7 その大家とは他ならぬ鮫島淳一郎先生でした。
 その鮫島先生は沼地に入ってへっぴり腰で、ミズバショウを撮影していました。
 80歳とは思えぬ若々しさです。
 持っていたカメラは最新鋭とは程遠い、長年の研究に使ったものと思われるしろものでした。

 雪国に あらためて白 水芭蕉 (嶋田摩耶子)

 たまたま今朝、27日の地元紙のコラムに紹介されていました。
 本州では夏の花であるミズバショウは、北海道では雪解けとともに咲く春の花です。
 道内各地で観察されるミズバショウ、これから5月はじめまでが見ごろです。
 道産子でない私はミズバショウはやはり蛇でなく、いつまでも可憐であってほしいものと思いました。(寄稿=望田 武司)


望田 武司(もちだ・たけし)1943年生まれ 新潟県出身
1968年NHK入局 社会部記者、各ニュース番組デスク・編責担当
2003年退職し札幌市在住、現在札幌市の観光ボランティアをしながら自然観察に親しむ。

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望田様 「北の国からのエッセイ(48)」に書き込みさせていただいております。返答がないので、こちらにも書き込ませていただいております。何らかのコメントを頂くことができないのでしょうか?ブログとして書き込みには対応するのがマナーだと思いますがいかがでしょうか?

2007/5/2(水) 午後 10:11 [ wind0625 ]

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こちらから問い合わせをさせたいただいてるにも関わらず無視状態ですね。私は野鳥の監視もしてるものなので、あなたらしき人を見かけたときに質問させていただきますので。できたら現場には来て欲しくないですけどね。

2007/5/3(木) 午後 10:13 [ wind0625 ]

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このサイトは、情報の垂れ流し、その文責も負わない..情けない限りです。別の方向から望田様にきちんと申し上げますので、とにかく、自然に対するマナーだけは認識ください。このサイトはいったい何なんですか? 実体のない、ただの寄せ集めにしか見えませんけどね。

2007/5/5(土) 午後 9:20 [ wind0625 ]

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東京より、いつも楽しく拝見しています。めずらしい花々、動物、時には歴史や催事・・・。ブログとは思えないくらい詳しい表現はコンクリートジャングルに暮らす私に季節感もたらしてくれています。そして、記事を通じた未知との遭遇のおかげで、まだ見ぬ北海道の大地へのあこがれをつのらせる毎日です。 都市と自然が共生する札幌の街とそこに生きる人々に敬意をおぼえます。 そして我々はこの街をよい模範としなければいけないと思います。 実名で報じてくださるおかげで右の言葉が使えます→望田さん、ありがとう!

2007/5/16(水) 午後 5:50 [ 共生のススメ ]

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自然について報じる、報じないで議論があるようですね。どちらも自然愛護の立場にいるのに。。。読者の立場で言わせてもらえば、報じている人がどういう意図で書いているかくらいはわかります。そして最低限のモラルは持っているつもりです。なので、この記事を読んで「よし、行って騒がせてやろう」とは思いません。せいぜい、「静かに観察したい」くらいのものです。読んで知る喜び、現地で感動することは我々は当然できるはずです。結果、あなたがたのような愛好家になることもできるはずです。

2007/5/16(水) 午後 6:09 [ 共生のススメ ]

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もし現場を訪れることが動植物たちにとって好ましくないならば、(愛好家でなく)専門家とメディアにのみ開放し、全国の人の知る権利は担保していただきたい。 自然保護は結局、生活者の倫理の問題じゃないですか?山の立ち入りを禁じたところでその周辺の環境が悪くなれば、希少生物は死に絶えるでしょう。保護の必要のある希少生物は札幌に限ったことでなく世界中にいる。大衆に知られることなく人為的理由で死に絶えたものも多いでしょう。それを食い止める手段は見守ること以外に、知らせることにも求められるのではないですか?

2007/5/16(水) 午後 6:28 [ 共生のススメ ]

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私は恥ずかしながら、クマゲラが北海道など限られた地域に生息する希少生物であることを知りませんでした。同様に都市の子供は(例えば)激減する水産資源はスーパーにいけばいくらでも買えるものだと思っている者も少なくないのでは。無知が「悪意なき第三者」を生む現状もあると思います。ですから私は「知らせる」ことによる「積極的愛護」を大事だと考えます。そして、情感豊かなこのエッセイは、読者に多くの「気付き」を与えてくれるものと考えます。

2007/5/16(水) 午後 6:49 [ 共生のススメ ]

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Northさんも情熱のある方だと思うのですが、最終的に「顔の見えない中傷コメント」となってしまっていることが非常に残念です。

2007/5/16(水) 午後 6:50 [ 共生のススメ ] ]

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>共生のススメさん 「専門家とメディアにのみ開放し、全国の人の知る権利は担保していただきたい」これは暴論です。メディアが知るべき性質の情報ではないです。希少動物のことが世間に知れてしまうと、そこに人が群がります。結果として、そこで動物は繁殖できなくなる。という事実を目のあたりにしています。

2007/5/16(水) 午後 10:41 [ wind0625 ]

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だから、メディアで情報をキャッチしたとしてもその情報を出すタイミング(巣立った後だとか)を考えてほしいんです。私は、知る権利といいますが、それは言論の自由の上にたった報道の自由から派生したたわごとにしか聞こえません。

2007/5/16(水) 午後 10:41 [ wind0625 ]

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あと、私から望田さんに、札幌観光協会を通じて、一度お話させていただきたいということでこちらの連絡先を告げました。(5/11だったと思います。)それに対する先方からの返事はありません。「顔の見えない中傷コメント」となるのがアンフェアだと思ったからです。直接話にも応じてくれない望田さんの姿勢にも問題があると思っておりますがいかがでしょうか?

2007/5/16(水) 午後 10:45 [ wind0625 ]

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最後に、言葉を選んで、丁寧に書いていただきありがとうございます。「知らせることが積極的愛護」というのも理解できます。でもクマゲラの場合は、無知な登山者、心無いカメラマン、様々な要因で営巣放棄になる事例がたくさんあります。このサイトがもしその原因になったらどうしますか?その願いも込めて、情報発信には細心の注意をお願いしたいのです。

2007/5/17(木) 午前 8:39 [ wind0625 ]

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