メディア・レボリューション

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厳寒の地 幻の橋を訪ねる(下)


古代ローマの水道橋?
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 スノーシューを履いて凍結した湖を渡ること1時間半、ようやく目的の幻の橋・タウシュベツ川橋梁に着きました。
 長さ130m、11個のアーチを連ねた橋はまるで古代ローマの水道橋を連想させます。
 この時期、糠平湖の水位は一番下がって、橋だけでなく橋脚まで姿を現しています。
 昭和の前半、東大雪の森林開発の大動脈として活躍した旧国鉄士幌線のコンクリート橋です。
 よく見ると、橋はコンクリートの砂利がむき出しになっているほど傷んでいます。
 水と氷の中でじっと耐えてきた橋です。
 4年前の十勝沖地震で橋の一部が壊れ、それ以来、橋の上を歩くのは禁じられています。
 もうそんなに寿命はなさそうです。
 タウシュベツ川橋梁を含め、旧士幌線のコンクリートアーチ橋梁群は、産業遺産として北海道遺産に指定されています。
 雪解けが進み水かさが増す5月には、タウシュベツ川橋梁は再び湖底に沈みます。


自然の造形
 糠平湖はダム建設で造られた人造湖です。
 しかし、半世紀以上経ちますとすっかり自然の中に溶け込んで、水が満タンの夏から秋にかけてはひっそりとした佇まいを見せているということです。
 水位が下がっている湖底の氷の上を歩いていますと、さまざまなものに出会います。
イメージ 2 ふた抱えもある大きな切り株の上に、妙なものがのっていました。
 雪を被った厚い氷です。
 凍結した糠平湖は、発電のため水を使いますと水位が下がります。
 これに呼応して湖全体の厚い氷も下がりますが、切り株の上にあった氷は下がりようがなく取り残されます。
 この結果できた自然の造形です。
 キノコ氷といわれているそうです。
 厚い氷に亀裂が入りギシギシ音を立てて割れて出来上がるそうです。
 神秘さを感じさせます。
 糠平湖特有の真冬の名物です。


霜の花
イメージ 3 水がちょろちょろ流れているところや湧水などの近くに白い花が一面に咲いていました。
 霜柱です。
 朝日を浴びるとすぐ融けてしまうようなヤワな霜柱ではありません。
 冬の間ずっと融けることなく育っている大きな霜柱で、霜の花と言っているそうです。
 霜の結晶が見事なまで浮き上がっています。
 大雪山国立公園のど真ん中、自然の営みにしばし見とれました。

 厳寒の地に行くのに防寒対策に万全を期すのは生身の人間だけではありません。
 もうひとつ大切なのはカメラです。
 カメラは寒さに弱く、氷点下ではすぐバッテリーが上ってしまいます。
 「あれ、もう電池がないの。入れ替えたばかりなのに」
 すばらしいシャッターチャンスをこれまで何度も逃したことか。
 今回はカメラをさらしたら10分も持たない世界です。
 電池が収まっている部分に衣類に貼るカイロ、ホッカロンを貼り付けてみました。
 カメラを持つ手に温かさが伝わってきます。
 写真を撮ったらすぐスキーウエアの懐の中にいれて、外気から遮断します。
 おかげでトラブルなく写真をいろいろ撮ることができました。

超過疎地
イメージ 4 糠平湖から更に奥に入って20キロ、士幌線の終着駅があった十勝三股を訪れました。
 湖に通じる道路に突然エゾシカが飛び出します。
 ネイチャーセンターの仲間4人の内2人までが去年エゾシカと 衝突事故を起こしたそうです。
 体重70キロから100キロもあるエゾシカです。
 車の修理代に40万円かかったと嘆いていました。

 十勝三股は地形が盆地状態になっており、放射冷却現象のときは糠平が氷点下20度でも十勝三股では氷点下30度以上まで下がるそうです。

 ここでは昭和30年代、1500人が林業に携わって賑わっていました。
 住宅街から学校・神社まであったそうです。
 いまはわずか2世帯8人だけです。
 当時の面影を残すものはほとんどない大雪原となっていました。
 十勝三股を含めた糠平温泉には去年、小学生が倍増したというニュースが地元で報じられたそうです。
 これまでの2人が4人になって、それが立派なニュースになったそうです。
 たまたま案内してくれたガイド曰く
 「私の子どもも今年入学しますが、どうやら同級生はいないようです。子どもは6年間成績はずっと首席で通しそうです」

イメージ 5 秘湯糠平温泉には混浴露天風呂がありました。
 スノーシューを履いて、ガニ股になった足を癒そうと露天風呂に入りました。
 実は前の晩に入ろうとしましたが、わずか10m先の露天風呂まで寒くて行けませんでした。
 冷え込みの和らいだ昼間の露天風呂は格別です。
 誰か妙齢な女性が入ってこないかな。
 藤原紀香のような人が・・・(^。^)
 30分じっと待っていましたが、紀香はおろかホシガレイのような人も誰一人入ってきませんでした。
 露天風呂に積み上げられた石の、湯気が当らないところには、氷の結晶がびっしりついていました。
 暖冬とは無縁の世界でした。
 しかし地元の人は今年は冷え込みが厳しくないと言っていました。



望田 武司(もちだ・たけし)1943年生まれ 新潟県出身
1968年NHK入局 社会部記者、各ニュース番組デスク・編責担当
2003年退職し札幌市在住、現在札幌市の観光ボランティアをしながら自然観察に親しむ。
 三井不動産はビル、住宅、商業施設に次ぐ第四の柱として「アコモデーション」(宿泊設備)事業に力を入れていく。この言葉は「ホテルをはじめとする宿泊施設や客室」「順応・調和」という意味で、具体的な事業としてはホテル、中短期滞在型で家具・フロントサービス付きのサービスアパートメント、賃貸住宅を行う。
 ホテルは三井ガーデンホテルと言う名前で、銀座や大阪淀屋橋など12施設を運営しており、07年4月に「三井ガーデンホテル汐留イタリア街」(375室)、07年6月に「三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ」(550室)がオープンする。
 賃貸事業は1989年に出来た大川端リバーシティ21が最初で、07年3月末で54物件、約5700戸を供給している。港区南青山1丁目に完成し07年3月から売り出す 「パークアクシス青山1丁目タワー」は地下2階、地上46階で約379戸を賃貸にする。70年の定期借地で1戸あたり平均50万円前後が多い。三井不動産は3〜4年で1万戸の供給を目指す。
 この他、中間領域のサービスアパートメントはオークウッド社と提携して麻布十番や防衛庁跡地の東京ミッドタウンで展開している。(阿部 和義)

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タイトル:「半鐘盗まれる『叩くコレは持っていかなかった』」

※画像はひとコマ漫画の"一部分"です
  タイトルをクリックすると、漫画の全体像を見ることができます


今日のひとコト

 びっくりしてしまった。半鐘が盗まれたという。次々と盗まれたらしい。
 火の見やぐらをふと見上げたら、半鐘が無い。まさか、そんなはずがないだろうと、もう一度じっくり見てみると、半鐘がぶら下がっていないのだ。今の火の見やぐらには、スピーカーがそなえつけられているが、主役はなんといっても、使うことはないにしても、半鐘だろう。人情がすたれた思いがしてくる。(竜山)

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