メディア・レボリューション

マスコミ各紙各局のOBや、現役の解説者などからなるニュースブログです。TVや新聞には出てこない「新しい」情報を発信します。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

 米国の原爆投下を「しようがなかった」と発言した前防衛相に非難囂々(ごうごう)である。許されてはならない投下行為を容認するものである、というのが主旨で、その限りでは極めて論拠の明確な非難であるが、これを「久間たたき」に終わらせては、永く不問に付されてきた「歴史認識」がそのまま残ることになる。中国・韓国に対しては殊の外、熱心な歴史認識だが、侵略者ではなく被害者だからといって、等閑に付してよいというものでもないのではないか。

原爆投下を取り上げる三つの背景
 原爆投下は許されざる行為であった。それは日本国民の共通認識であるといってよいだろう。しかしそれから先、議論は三つに分かれる。
 一つは、無辜の市民を大虐殺した東京大空襲、あるいは戦後捕虜のシベリア抑留、数え上げればきりがないそうした残虐行為、あるいは国際法違反の疑いの濃い行為に比して、「原爆」あるいは「核兵器」というのは同列に議論されるべきものか否か。
 第二には、第一の議論に関わりなく、それ以上の戦争犠牲者の発生を回避するため、あるいはソ連参戦を回避するため、戦争早期終結のために米軍が取りうる一つのオプションであった、という議論には賛成するか、反対するか。これには「許されざる」行為であっても是認される場合があるかどうか、という理論的な自己撞着に陥る可能性もある。
 第三に、仮に「許されざる」行為であり、是認する議論に根拠がないとした場合、日本は米国に対してどのような立場を取るべきか、という問題だ。声高に、毅然として、いま米国に謝罪を求めるべきかどうか、と言い換えてもよい。
 この議論のコロラリー(系)としては、自らの手が汚れている(大戦中に自分も残虐行為を行った)日本に他を責める資格があるかどうか、というのもあるが、あまり本質的だとは思われないからここでは取り上げない。

第一の議論
 被害者としての非戦闘員、市民という立場からいえば、原爆によってであれ、なかれ、一つしかない命を喪うという意味において選ぶところはあるまい。その限りにおいては、殺戮、大量破壊相互間でこちらのほうがより悲惨だ、より悲惨ではない、という議論にはほとんど生産性がない。ノーベルがダイナマイトを発明したときに、そのあまりの威力に罪悪感を感じるとともに、これで戦争はなくなるだろうと思った、という逸話は(真偽はともかくとして)有名だが、全人類を何回も絶滅させられる、という意味において従来の脅威に比較して対数的に桁外れの殺戮手段だ、というのには一理ある。しかし、核兵器廃絶さえ実現すれば小火器や地雷廃絶は二の次だという議論の愚かしさと同じように、この種の相互比較にはあまり意味がないように思う。それどころか悪を相対化することによって、ある特定の悪の忌まわしさを薄めようとする意図さえ感じられる議論だといってもよかろう。かつて(当時)社会党委員長の土井たか子さんは「だめなものはだめ」といった。悪いものは悪いのである。

第二の議論
 これは旧くからの「目的は手段を合法化するか」という議論に通じるものがある。原爆投下はあるいは日本の戦争継続意思に水をかける効果があったかもしれないし、なかったかもしれない。都市大空襲が国民の戦意喪失にあずかって力あった程度はどれほどのものか。それは歴史家の厳密な考証に俟つほかはないだろう。純粋に法律的な見地(この場合は国際法だが)から、原爆や都市空襲が生物兵器や毒ガスと同じように違法行為だという議論は可能である。しかし、極東軍事裁判の疑わしい合法性と同様に、サンフランシスコ条約によって日本はそれを議論する権利そのものを放棄したとする見方が支配的である。そうであれなかれ、原爆投下に対する評価は、その被害の相対的意味付けとか、その行為自体の必要性といったコンテクストとは無縁に非難されるべきだ、というにつきるのではないか。

第三の議論
 スミソニアン博物館の展示の際にも反感は存在したし、今回の慰安婦問題の下院議決についても、「お前にいわれたくないよ」のような感情は結構強い。強制キャンプ問題については(ことが米国国民の権利問題であるだけに)遺憾の意を表明して修復措置をとった米国だが、この問題について歴代大統領、議会、駐日大使が謝罪したことは一度もないのではないか。考えてみれば、アヘン戦争について英国が、ベトナム戦争についてフランスや米国が「謝罪」したというのは聞かない。少なくともこれまでの歴史は、この種事件の帰結と「謝罪」とは別次元で動いてきた、とみるのが妥当であろう。あるいは外交上の結着として両者が同意した場合(通例勝者の敗者に対する要求)に限って採用された、といってもよい。だから中国・韓国が外交手段として「歴史認識」と用いるのは別に異とするにあたらないが、そのルールを採用するか否かは日本の判断であろう。それと全く同じ論理で、米国に今、この時に謝罪を要求するという決断も可能である。それが賢明な行為かどうかを別にすれば。(入山 映)

世界が観ている

 ニューヨークタイムズの6月27日のトーマス・フリードマン氏のコラムは、いつもながらユニークである。ふとした日常の行動がインターネットやブログを通じ、世界に観られるというインターネットの影を伝えている。

 3年前、ボストンのローガン空港で、機内で読む雑誌を買おうとレジに近づいた時、私の後ろに並んでいた女性が、大きな声で、「すみませんが、私が先ですよ」と叫び、そして、突き刺すように見つめながら、「あなたを知ってますよ」と言われた。明らかに私が先に居たのに、とっさに「本当にすみません」と答えた。

 今日、同じことが起こったら、全く違う反応をしていたに違いない。次のように反応しただろう。「お嬢さん、誠にすみません。私の全くの勘違いです。お先にどうぞ。雑誌でも買わせて頂きましょうか。ランチでもご馳走しましょうか。あなたの靴を磨きましょうか」。

 何故って?この女性がブログやカメラ付の携帯電話を使って、偶然の出来事を私の無礼で横柄な態度であるというように彼女の一方的な見方で、全世界に伝えることが出来るからです。

 みんながブログを持っており、みんなが出版社である。みんながカメラ付の携帯電話を持っていると、みんなが追っかけカメラマンでもある。みんながYouTubeのビデオをアップロードすると、みんなが映画製作者となる。みんなが出版社、追っかけカメラマン、映画製作者になれば、その他の者は、公共の象徴となる。今や、われわれすべてが、公共そのものなのである。ブログの広がりは、全世界的な話し合いをより豊かにし、より透明性にあふれたものにしているのである。

 われわれは窓ガラスのある家、壁のある家に住んでいるのでなく、すべてが見え露光するガラスの顕微鏡のスライドに住んでいるのである。これは、セイドマン氏の言葉である。車や新聞を売るのも(ニューススタンドで新聞を買うのにしても)、正しいか協力しているのか、どのように謝っているのか、すべて観られているのである。かつてより、より多くの人々が、あなたが行なったことや行なわなかったことが知るようになっているのである。

 以上は、フリードマン氏のコラムの抜粋である。個人のプライバシーを個人が世界に伝えることが出来るのがインターネットの光と影であるように思う。
 昨年末のサダム・フセイン処刑の様子が、携帯電話のビデオカメラで撮影され、その映像がインターネットを通じ瞬く間に世界に広がった。 全く編集されない生の映像を瞬時に世界に伝播させることが出来るのが、旬のテクノロジーである。メディアが編集する映像には、組織の意図が入るが、個人が作成する映像には、個人の意図が入る。

 国が主役となるグローバリゼーション、そして企業が主役となるグローバリゼーションを経て、21世紀は個人のグローバリゼーションの時代であるとフリードマン氏は述べている。個人がグローバリゼーションの波にサーフィンし、ダイナミックなグローバルビジネスを行なう可能性が増えてきた。しかし、同時に、世界のどこにいても近所を気にして生活しなければいけない狭い世界にもなってしまったようである。(中野 有)

イメージ 1

イメージ 2

タイトル:「お嬢さん大いに怒る『ンマ!!いやらしー!!ママが許すといってもあたし絶対にパパを許しませんからねッ』」

※画像はひとコマ漫画の"一部分"です
  タイトルをクリックすると、漫画の全体像を見ることができます


今日のひとコト

 親父にとって、一番かわいいのは、娘である。と、息子を持っていない親父が言った。
 それに反論したのが、娘を持っていない息子持ちの親父だった。「なにゆーか。ねぼけたことゆーな。一番かわいいのは息子だろう」
 どっちももってない親父は「女房が一番かわいい」と言ったとか、言わなかったとか。聞かなかったから私は知らない。
 今回の親父バージョンの無人島マンガはいかがなものでしょうか。ヤシの木からちょっとのぞいているものを見逃したら、まったくわからないマンガになってしまうでしょう。(竜山)

全1ページ

[1]


.
blognews2005
blognews2005
非公開 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
検索 検索

過去の記事一覧

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事