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20年前、大多数の中国専門家が描いた今日の中国の現状は外れているようだ。将来を描くことは簡単でも的中させるのは難しい。しかし、過去20年近く平均7%の経済成長を続け、この1年間の中国の株価が130%上昇という異常な状況において、中国の将来を読むことは経済の安全保障のみならず国家の安全保障にとっても重要である。よって、米国では、中国問題の関心が高まるばかりで冷めることはないようだ。 中国の近未来図は、概して楽観論と悲観論に二分財界を中心に楽観論や希望的観測が蔓延っている。中国の市場経済化に比例して中国の政治構造や人権問題が進展するとの視点である。すなわち、マクドナルドやスターバックスが普及すると、中国人が西側の価値観を理解し、民主化の波が押し寄せ、ひいては、中国の共産主義体制が崩れるとの考え方である。が、第3のシナリオもどうも楽観論や悲観論だけでは、説得力がないと思っていた時に、最近までワシントンでジャーナリストとして活躍し、現在、香港在住の友人のKin-ming liu氏が、今年出版された「The China Fantasy」(James Mann著)という本を送ってくれた。
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今後20年間は、ジェームス・マン氏が描く第三のシナリオが展開されても、その後、大きな対立が起こらないとも限らない。その遠い将来の大変動を回避するためにも、中国が抱える人権問題、環境問題、そして政治体制に関しても徐々に国際社会が建設的に関与する必要があると考察される。(中野 有) |
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2007年07月09日
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