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『私の夫 貸します』 ???

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つい先日、久しぶりにトラベル・ジャーナリストをしている友人Kに会った。
Kは仕事柄、年中世界中を飛び回り、今や飛行機はバス代わり。

帰ってくるたびに会うが、冒険心と好奇心旺盛なKの話しはいつも驚きと発見に満ちている。かつてNYにいた頃、ほんの束の間居候していたKがハーレムに取材に出て行き、予定時刻になっても帰ってこなくオロオロしたことが今でも忘れられない。

さて、最近よく往復している最北の国、ロシアから帰ったばかりのKの口からは期待通り興味深い話しが次々と飛び出してくる。
しかし、今回はいつものKといささか違い、イライラしている様子。
帰国子女Kも何かと便利で統制のとれた日本に慣れてしまったのが原因らしい。せっかちKは、短期間にあれこれ用を効率よくこなすつもりが、あの国に関してはどうにもお手上げだったという。

法律、規則はあっても全く機能せず、当たり前のことが通用しない毎日。
郵便局、病院、駅、デパート・・・。海外生活豊富なKですらかなりのストレスだったとみえる。
これから迎える寒い季節は2度と行きたくないと眉間に皺が。施設の殆どが訪問者のためのトイレを常設しておらず、一旦用をもよおしたら最後、家に帰る以外ない。長く待たされる病院ですら然り。
トイレ探しに四六時中奔走した模様。ご苦労様。

ところで、ソビエト連邦崩壊でかなり西側諸国の経済、文化、思想が流れ込んだといえ、まだまだ内情は混沌としているらしい。
以前にも増して広がる格差社会の中、ニューリッチ目指し新しいビジネスが雨後の筍のように出現しているという。
その一例が『私の夫、貸します』というビジネス。
需要も多く結構の人気。借り手は、もっぱら独身女性。
というと、いかがわしい職業を想像しがちだけど。。。
それが、世の中に大いに役立つ仕事。

実は日本同様、ロシアも年々独り暮らしの高齢女性が増加。
そこで登場したのが、身の回りの家具の修繕、電球の交換などの諸雑事をする便利屋。
そういえば、アメリカでも『ミスターハンディマン』(雑役夫の意味)という同種の企業が急成長している記事を読んだことがある。
高齢化が進む中、DIY代行サービスのようなシニアビジネスが世界的にのびそうな気配。

そして、いつの日かそのお世話になるかと思うと気が重い。
雨のシトシト降る暗い夕方、ふっと先行きの不安が・・・。


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ジャスミン
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