ブログ版ききみみずきん

8月中には近況報告の記事を書こうと思っています

全体表示

[ リスト ]

最初に、大学一年生と新型(豚)インフルエンザの通説を検証するセミナーの最初に共有したインフルエンザの基礎知識を並べます。問題を論理的に議論する時に最低限必要な内容です。

実は私もチビがムンプス難聴になるまでは、インフルエンザと風邪の違いをきちんと理解していませんでした。どうせ寝込むのは同じ・・みたいに思っていたんですよね。
このシリーズ記事のネタ元は以下です。C)D)は研究機関に所属していないと入手出来ない情報かも知れませんが、私の人脈の範囲なので足りない部分もあるかも知れません。
A)「新型インフルエンザに関して学んだブログ・サイト・記事 」
[http://blogs.yahoo.co.jp/bloom_komichi/61414509.html]
B)学生が独自にネットで調べてきた情報
C)インターネット情報のさらにネタ元となる論文や教科書
D)私が知り合いの研究者や医療関係者より集めた情報
(1)発熱や咳などのかぜ症候群には様々なウイルスが原因で起きます。
http://www.yoshida-pharm.com/information/dispatch/dispatch46.html(風邪症候群の原因となる病原体)

(2)このうちインフルエンザウイルスは遺伝子構成の違いでA、B、C型の3つの型に分類されています。以前より警戒されてきた新型(トリ)インフルエンザと、今年の春に発生した新型(豚)インフルエンザはA型です。A型インフルエンザはHA遺伝子とNA遺伝子の型の組み合わせによって様々な亜型があり、ヒトやトリなど様々な生物を宿主としています。トリが一番多くの亜型を持つことから、トリから様々な生物に拡がったという仮説もあります。
http://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/influenza/influenza.html(A型インフルエンザの構造と亜型)
http://kumamoto.lin.go.jp/event/040925s/hp040925/question.htm(「宿主と亜型」を開くとクジラや馬にもインフルエンザがあることが分かります)

(3)A型インフルエンザは希に種を越えた感染をします。種を越える頻度は型に依存していて、ヒトと豚、豚とトリは相互に感染を起こしやすいことが分かっています。

(4)A型インフルエンザの10種の遺伝子は8本の一本鎖RNAにコードされています。10種類のタンパク質はHAタンパク質やNAタンパク質などウイルスの感染や放出に関わるタンパク質や、ウイルスの増殖時にRNAを複製する時に使うRNAポリメラーゼなどです。この10種の遺伝子は頻繁に変異します。
http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/kansen/topics/flu/flu_rna.htm

(5)なぜなら、ウイルスは人の代謝経路を間借りして自分の遺伝子を発現させますが、ウイルス由来のRNAポリメラーゼは校正機能が無いため、ウイルスの増殖時にはウイルスRNAの複製で頻繁に間違いが(変異が)起きるからです。この変異は塩基1文字分を写し間違えるような点変異で、塩基3文字で1アミノ酸をコードするので、アミノ酸が変化する場合もしない場合もあります。これを連続変異と呼びます。この頻度は新型(豚)インフルエンザもA型の季節性インフルエンザも同じです。これに対してヒトの遺伝情報はRNAではなくDNAでコードされていて、DNAポリメラーゼには校正機能があるため複製時の頻度は低いです(ヒトDNAで希に起きる点変異はガンの原因になることもあります)。インフルエンザの予防接種が毎年必要になるのは、ウイルスの連続変異によって生じるアミノ酸の変化が前年度の予防接種やインフルエンザ感染で獲得した免疫を逃れるためです。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/flu/2007-08/virus-keito07-08.html(東京で流行したインフルエンザの株・家系図のような線が連続変異の流れを示しています)

(6)インフルエンザウイルスの場合、日々蓄積される連続変異に加えて、何年か〜何十年かおきに不連続変異が起きます。これは(4)で述べた8本のRNAが入れ替わることで遺伝子の組み合わせが変わるものです。不連続変異は2種以上のウイルスの同時感染で起きます。しかし類似した2種のウイルスが一つの個体に感染する時に「干渉作用」いう感染経路や増殖経路が競合する現象があるため同時感染は希にしか起こらず、不連続変異の頻度は連続変異よりずっと低くなります。人類に脅威となるような新型インフルエンザウイルスは不連続変異で出現する可能性が高いと考えられており、特に豚とトリとヒトが接触が高く不衛生な場所で不健康な状態で生活していると出現すると言われています。
http://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/influenza/mutation.html(経路2が連続変異、経路1と3が不連続変異を表しています)

(7)インフルエンザウイルスの連続変異はランダム(中立)です。ウイルスの生存や感染にとって有利な変異も不利な変異もランダムに起きます。ヒトの体内に発生する様々な変異ウイルスのうち、きちんと増殖出来るウイルスのみが体外に放出され、きちんと感染出来るウイルスのみが次のヒトに取り込まれます。このように機能的なウイルスのみが放出される選択圧が働くので、新型(豚)インフルエンザでも世界中で流行しているウイルスの遺伝子配列はほぼ同じです。
http://www.brh.co.jp/katari/shinka/shinka13.html#02(機能に影響の少ない部分はランダムな変異が蓄積されることを示すデータ)

(8)感染者がタミフルなどウイルスに作用する薬を飲んだ場合、放出されるウイルスの量は早く減ります(ウイルスがいきなり出なくなるほど強力な薬はありません)。感染者の体内でたまたまタミフル耐性ウイルスが出来た場合、タミフルを飲まなければ他のウイスルと一緒に体外に出るし、タミフルを飲んでいれば薬による選択圧がかかって放出されるタミフル耐性ウイルスの割合が上がります。(7)で理論を書いたように、タミフルを飲んで変異が誘発されるのでもなく、ウイルスが意図的にタミフルから逃れるために変異している訳ではありません。

どれも皆さんが知っている退屈な話だったでしょうか?あるいは説明が難しすぎたでしょうか?
上記の情報から「新型(豚)インフルエンザは秋になったら変異して毒性を増す」という文章は説明が不十分であることが分かります。

インフルエンザの変異の頻度は季節に左右されません。
秋になって感染者が増えると、その分ウイルスが増殖する機会が増えるので、連続変異が蓄積されるという意味なら理屈は通ります。

6月頃に話題になった新型(豚)インフルエンザのタミフル耐性はNA遺伝子の連続変異によって生じます。アミノ酸が一つ変異するだけでタミフルが効かなくなるので「役に立たない薬かな?」とも思ったのですが、世界中の流行の中心が一気にタミフル耐性に変化するほど有利な変異ではなかったようです。ただし2008年の冬の日本では季節性インフルエンザのかなりの割合がタミフル耐性でした。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/01/h0116-10.html

また、連続変異の蓄積で毒性を増す可能性は、新型(豚)インフルエンザにごくわずかにあるかも知れませんが、同じくらいの可能性が季節性インフルエンザにもあるということです。
ちなみに今月になってスペイン風邪の遺伝子を初めて同定して有名になった研究者が「スペイン風邪に変異は無かった」という論文を出しました。

インフルエンザの連続変異・不連続変異とも感染者の増加によって蓄積されていくので「先進国の人々がインフルエンザの変異を怖いと思うなら、医療後進国に援助をしなさい」と言う専門家も多いです。
上記の説明に関して、間違いや表現が分かりにくいところがあったら項目の番号を挙げてお知らせ戴けると助かります。リンク先はより分かりやすいサイトに入れ替える可能性があります。

この記事に

閉じる コメント(21)

しぐれさん、早速の原稿チェック有り難うございます。

>ヒトの中で変異を起こす確率は、トリ、ブタなどに比べて低いという解釈ができますか?

説明が不十分な点があったのですが、ウイルスは人の代謝経路を間借りして自分のタンパク質を作って複製するので、ヒト体内でもウイルス由来のRNAポリメラーゼを使います。
ですから、どの動物で増殖しても、ウイルス固有の頻度で変異を起こします。

これから記事を少し修正しますので、少々お待ち下さい。

昨日は学生のゼミ資料を組み直すのに意外と手間がかかり「面倒な記事を立ててしまった」と思う気持ちも芽生えていたのですが、こうやって指摘して戴くと自分の説明の欠点などが分かってきて助かります。

今は高校で生物を履修していない大学生向けに生命科学の基礎知識を伝える講義も担当しているので、これからも分かりにくい表現があったらどしどし指摘して下さい。

2009/8/20(木) 午後 0:56 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

先ほど修正を完了しましたが、いかがでしょうか?

>私のブログにこの記事のURLを紹介してもかまいませんか?その場合、管理人bloomさんのことを、こういう風に紹介した方がというsuggestionがありましたら、

紹介歓迎です。私の知識にも限界があるので、多くの方に補足して戴けると有り難いので。

私は生物系の研究者ですが、感染症の専門家ではありません。ただ、ブログの紹介文にも書いたように、企業や公的研究機関で様々なテーマで論文を書いた経験があり(色々と事情があって流れ者研究者をしていました)、分野外の研究成果でも使っている手法に関しては理解出来ることがあります。

また、理学部出身なだけに論理性の穴が気になるタイプで、今回のマスコミ報道には納得いかない点が多かったので、1年生とのセミナーのテーマを豚インフルエンザをテーマとしたことが、このシリーズ記事の背景です。

2009/8/20(木) 午後 1:51 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

早速、対応して頂きましてありがとうございます。わかりました!
>昨日は学生のゼミ資料を組み直すのに意外と手間がかかり「面倒な記事を立ててしまった」と思う・・・・
看護学生時代の友人が国立大の准教授で、精神看護を教えています、彼女は独身ですが、それでも毎日忙しくフーフー言っています。bloomさんは家庭との両立だけでも大変だと思います、くれぐれもご無理をなさらないように、すみません自分が質問をしておきながら
でも、大学の先生達がこういう風に市民に知識を分けて頂けたら
とても助かります!URLも載せさせて頂きます、重ね重ねありがとうございます( ´ ▽ ` )

2009/8/20(木) 午後 3:10 凛さ 返信する

インフルエンザの基礎知識とても参考になりました。ありがとうございます。
厚労省の発表では「8月16日までに全国で1734件、4790人(類似症状の患者を含む)の集団感染の報告があった。確認できた1067件の内訳は、高校312件、中学157件、小学校97件」となっています。夏休みも終盤です。具体的に家庭や学校でどうすればよいのかのアドバイスがあれば教えて頂けたらありがたいです。
「手洗いの徹底」しかないのかな。

2009/8/20(木) 午後 4:02 fuchi0417 返信する

顔アイコン

わかりやすい解説をありがとうございました。
新型ウイルス本を読んでも、ウイルスの詳細をわかりやすく解説している本はあまり見られません。疾患としてのインフルエンザと、微生物としてのインフルエンザウイルスを混乱させるような(自分の読解力がないためですが)もあるので、なんとなくすっきりしませんでした。ウイルスの塩基配列を並べられても理解できませんし。
疾患としてのインフルエンザを見ていると、同じウイルスなのに、なんで人により、治る人と治らない人があるのか、と思ってしまいますが、人が違うからなのですね。
ウイルスの変異と病原性(人に対して、鳥に対して)とを混乱することもあります。
ウイルス学って難しい。
理学部の方が、理詰めで考えるので、一般の医療従事者よりはウイルスを理解されていると思います。
しっかり勉強する必要がありますね(なにかよいテキストはありますか?) このブログが一番!と思っています。 削除

2009/8/20(木) 午後 7:23 [ oldDR ] 返信する

しぐれさん、
>bloomさんは家庭との両立だけでも大変

確かに子だくさんで大変なんですが、まだ下っ端の助教なので准教授や教授の苦労には及びません。

それと、今回のインフルエンザ騒動のうち、感染者叩き(特に語学研修の高校生叩き)と全く科学的ではない報道は腹に据えかねて以前から記事を書いていたので、こうやってご意見を戴けることは有り難いです。

また、1年生2人と私でまとめたインフルエンザに関する資料を3人だけでなく多くの方に活用して戴ければ、その時の手間も報われた気分になりますからね。

2009/8/20(木) 午後 8:30 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

fuchi さん、お久しぶりです。学校関係者は新学期が本当に心配ですよね。

私の感染防御策に関する知識はお医者様以下ですが、これまでに得られている情報の範囲では、季節性インフルエンザと同じ対処法になるかと思います。

例えば豚インフルエンザが熱に強いとか、ドアノブなどに付着したものがいつまでも感染性を失わないとか、遠くまで飛び散るとか、病院などで使われている石けんや消毒剤が効かないとか、季節性インフルエンザと大きく異なる性質があるなら対処法も違うのでしょうが、今のところそういう情報は無いと思います。

夏でも感染が拡がっている点は私も予想外だったのですが、高温多湿に強いというより免疫を持っていない人が多いためというコメントを多く見るので、付着したウイルスの粒子数が少なめでも感染するのかな?と思っています。

2009/8/20(木) 午後 8:40 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

oldDR さん、私も分かったような顔をして記事を書いていますが

>ウイルスの詳細をわかりやすく解説している本はあまり見られません。
>疾患としてのインフルエンザと、微生物としてのインフルエンザウイルスを混乱させるような
・・という悩みは私も情報を集める中で感じていました。

特に「今後変異して強毒性に」という部分に関しては、周囲の研究者に聞いたり、研究者が集まる某掲示板で聞いたり、論理的にしつこく食い下がったのですが、「変異の確率は同じA型なら変わらないが、新しいから危険かも」という程度の危険性しか出てきませんでした。

では、どこが新しいのか?その新しい部分は本当に危険なのか?という点に関してはまた別記事で解説しますが、アミノ酸配列は個人的には劇的に違うとは言えないなぁ・・という印象です。

2009/8/20(木) 午後 8:49 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

ありがとうございました。
厚労省も都教委もあまりあてに・・・なので、対応は子供たちのために何がベストなのかを選択しなければなりません。今後も参考にさせていただきます。

2009/8/21(金) 午前 8:08 fuchi0417 返信する

顔アイコン

Dr.びんです。
変異の蓄積について、大変よく分かりました。
私が疑問に思っていることを質問させていただきたく
思います。

メカニズムはともかく、ワンコピーが猛毒性殺人
インフルエンザに変化したとして、そのウイルスが、
周りのたくさんいるウイルスを押しのけて、
ある集団を形成し、人間に感染を及ぼすような
可能性は極めて少ないのではないでしょうかということです。
私には選択圧がかかる要素を考え付くことが出来ません。

たとえば、内科医の立場として考えますと、
強毒性になればなるほど、患者は重症になり、動けなくなるはず。
これで伝播の速度は落ちるはずです。また、たとえ運よく
強毒性を振り撒くような固体に感染したウイルスが、周囲に
伝播しても、変異していない弱毒性ウイルスの伝播が
より早いでしょうから、周囲の人間はある程度免疫を持っている
のではないでしょうか。この状況では、それほど広まれないと
思われます。

何か論理的に間違っていたら、ご教示くださいますでしょうか。

2009/8/21(金) 午前 8:32 [ kud*h*osh*yuki ] 返信する

fuchi さん、私が今回の騒動でショックだったのは、アメリカのCDCのように専門知識があって国の方針を決めるような部署が日本に無いことでした。

国立感染症研究所の先生方の行動を見ると、単なる研究機関であって、具体的に国民がどうしたら良いのか・・という部分に関する提案機能に乏しいようです。
もしかすると最初から研究と調査だけが役割だったのに、いきなり引っ張り出されて驚いているのかも知れません。

本当の新型(トリ)インフルエンザが来るまでに体制を作っていく必要がありますね。

2009/8/21(金) 午後 0:38 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

Dr.びんさん、

>強毒性になればなるほど、患者は重症になり、動けなくなるはず。これで伝播の速度は落ちるはずです。

全く同じ話題は研究者どうしでも出ていたので、理論的におかしいところは無いと思います。
ただ、その時に「1週間くらい元気で咳だけ出た後にいきなり重症化するような病気だったら怖いよね」という話にもなったので、患者の行動パターンや人口密度や生活習慣によってウイルスが集団にどのような影響を及ぼすかが変わってくるのだと思います。

しかし、今回の新型(豚)インフルエンザやアジア風邪など広く流行したA型インフルエンザという枠の中だと、潜伏期間も重篤度も致死率もそう変化していないので、インフルエンザという枠だと「1週間くらい元気でいきなり重症化」という変異の可能性は低いと個人的には考えています。

その他のウイルスの中から広く感染するけれど重症化、という病気が出てくる可能性もあるのかな・・とは思ったりします。

2009/8/21(金) 午後 1:12 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

>強毒性を振り撒くような固体に感染したウイルスが、周囲に伝播しても、変異していない弱毒性ウイルスの伝播がより早いでしょうから、周囲の人間はある程度免疫を持っているのではないでしょうか。

この考え方も、変異したウイルスと今まで流行していたウイルスが同じ抗原性を持つ場合は成立すると思います。
国民の多くが免疫を持つようになると感染頻度も下がるので、今問題になっている病院や老人施設への持ち込みの危険性も下がるだろう(言い換えれば、今年が頑張り時)という医療関係者もいらっしゃいますよね。

実際、研究者どうしでは「ウイルスの性質が安定している今のうちに感染して免役をつけたい」という話題が出ていました。ただし絶対に二次感染を起こさないという条件つきですが・・
http://blogs.yahoo.co.jp/bloom_komichi/61783976.html

娘1号がこの夏滞在したイギリスでも「積極的に感染して免疫をつけながらタミフルも飲んで早めに仕事に復帰しよう」という人々が問題になっているそうです(タミフルが不足して重篤な患者に回らなくなるので)。

2009/8/21(金) 午後 1:26 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

顔アイコン

bloom@花咲く小径さま
Dr.びんです。早速のご回答ありがとうございました。
研究者の方も同じように考えていらっしゃるとのこと、
自分の考えが、的外れでなくてホッとしました。
このような不穏当な考え方はなかなか表に出せませんよね。
研究者の方の、今のうちに感染したいという気持ちは
よく分かります。本当はそれが一番良いかもしれませんね。
というのは、この新型インフルエンザは、結局すべての
国民にかかってしまうまで、終焉しないかもしれないからです。
季節インフルエンザが流行があるのは、高温に弱く、
活性が下がるからだと考えられているからです。
新型はそのようなことがないようですからね。
それなら今のうちにと私も思います。ただ、私は
来年50歳になるので、たぶんかかることは出来ないと
思いますけれど。

2009/8/21(金) 午後 3:27 [ kud*h*osh*yuki ] 返信する

>この新型インフルエンザは、結局すべての国民にかかってしまうまで、終焉しない

日本感染症学会の緊急提言によれば、これまでの季節性インフルエンザも、出現時はアジア風邪(1950年代)、香港風邪(1960年代)、ソ連風邪(1970年代)と新しい名前で呼ばれ、発生当初は多くの感染者と犠牲者を出しているそうです。そのうち多くの人が免疫を持つようになると小流行に以降してAソ連型と呼ばれるようになるのですよね。

兵庫県の洲本医師会も7月に「今回のA北米型とでも呼ぶべき新型インフルエンザ」というコメントを出しています。
http://www.sumoto-med.jp/

私は昔のことは分からないのですが、今回のパニックが一番大きいのではないかと思います。人の移動が活発になって感染拡大が早いからだと思うのですが、なぜ「スペイン風邪」(1910年代)ばかりが引き合いに出されるのかが謎です。

2009/8/21(金) 午後 10:51 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

>このような不穏当な考え方はなかなか表に出せませんよね。

海外では致死率はそう高くないとか、健康な人なら予防接種より感染する方が安全とか、色々な意見が研究者から出されていますが、日本では危険性を煽る人ばかりがマスコミに取り上げられていると感じます。

「備えあれば憂いなし」は本当なんですが、過剰な警戒心から最初に感染が疑われた(陰性でしたが)横浜の高校に苦情の電話を入れまくって学校活動を阻害したり、怪しいマスクを買いまくったり、警戒心は社会的なデメリットにもなります。

また、色々な意見があって、それを冷静に吟味してこそより正しい対応が出来るはずなので、その参考となるような科学的・論理的情報は多くの人が共有して欲しいと考えています。

そう言えば Dr. びんさんはお医者様なので、感染予防策には詳しいですよね。
私の fuchi さんへのコメントは正しかったでしょうか?
知識が足りないところや理屈に合わないところなど気付いたら、教えて戴けると助かります。

2009/8/21(金) 午後 11:39 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

顔アイコン

bloom@花咲く小径さま Dr.びんです
それほど感染予防に詳しいわけではないのですが、、

今回の新型インフルエンザも、ウイルス本体の
耐乾燥性は変わらず、乾燥には強くないようです。

感染予防としては、空気感染はしないわけですので、
ウイルス粒子を口、鼻、眼の粘膜から拾わないぞ
という決意を持って、手洗いの徹底でしょうか。

また、感染者はせきエチケットをしっかり身につけ、
ウイルスを撒き散らさないようにしてほしいと思います。
ちなみに私は診察室で、せきエチケットを確認して、
患者さんと一緒に消毒液で手洗いをするようにしています。
「指の間とー、手の甲とー、手首ですよ、はい。」
という感じです。

2009/8/22(土) 午後 8:56 [ kud*h*osh*yuki ] 返信する

Dr. びんさん、丁寧なお返事有り難うございます。
手洗い>うがい・・という話は私も最近良く聞くのですが、具体的にどう洗うのか?というイメージには乏しいですね。

今まではただ洗えばいいのかな〜と思っていたのですが、うちの双子が大学内でのイベントで保健の先生に手洗いチェッカーをしてもらったところ、意外と洗い残しが多かったそうです。

お医者さんが一緒に手洗いなんて、ほのぼのしていますね〜。
医療関係者の過労状態は大学教員の比ではないと思うので、皆さんが元気に診察を続けられるようにすることが、国民の利益だという考え方が拡がることを願っています。

2009/8/22(土) 午後 9:31 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

そろそろインフルエンザについて情報を仕入れねばと思っていたので、大変助かりました。とりあえず、家で子ども達に話したいと思います。ありがとうございました。

2009/8/23(日) 午前 0:02 Rocky33 返信する

rockysasa 先生、新学期を控えて(もう始まっているところもあるらしいですね)学校関係者は対策に追われそうですね。
アメリカでは児童間の机の距離を拡げることも検討されているそうです。

子供達の不安を解消するには、ウイルスの性質について伝えることが必須ですが、マスコミの意見に振り回されずに理屈で物を考える姿勢や、感染者叩きでは全く問題が解決しないこともお子さん方に伝えて戴きたいです。

2009/8/23(日) 午前 0:22 [ bloom@花咲く小径 ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(1)


.


みんなの更新記事