テデスキ・トラックス・バンド 最高の夜!

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                  【2/6 ライブで共演するバンド(ソニーエンターテイメントHPより)】


こんにちは。


  スーザン・テデスキとデレク・トラックスの夫婦バンド。2010年のバンド結成以来、そのソウルフルな歌唱と爽快なスライドギターでファンを魅了しています。早いもので、2012年2月の初来日で、そのグルーヴを体験してから早くも2年が経ちました。その間、昨年の11月にはニューアルバム「Made up Mind」を発表し、相変わらずの健在ぶりを示してくれました。

  そして、2014年2月6日(木)、ついに2回目の来日が実現したのです。

  場所は、前回と同じ渋谷公会堂。開場時間の18:30には、心を躍らせながら、会場に到着しました。会場前には、すでにライブを心待ちにするファンが列を作っており熱気が感じられます。ファンの年齢層は様々ですが、その会話からは自らもギターを弾くギターフリークが多く見受けられました。やっぱり、クラプトンやデュアンオールマンを敬愛するデレクのギターファンはたくさんいるようです。ワクワクしますね。

  今回もギタリスト(最近はベースに転向したそうですが・・・)の友人がチケットを手配してくれて有り難い限り。会場に入り2階のステージが見渡せる席に着きました。ステージには、機材がスタンバイ。最新アルバムのジャケットを飾るバッファローと蒸気機関車が角を付き合わせる図柄が、ステージの壁に大きく張り出されています。今回もダブルドラムスにホーンセッション、そしてバッキングコーラスを加えた11人編成の機材がステージ狭しと並べられ、分厚い演奏が期待されます。


【息もつかせぬブルースロック】


  開演時間の19:00。ステージに照明が入ると、黒いワンピースに茶色いブーツ姿のスーザンとポニーテールでウェスタンスタイルのデレクを先頭に、メンバー全員がステージに登場です。スーザンのギターは、フェンダー・ストラトキャスター、デレクはおなじみのギブソンSGを手に、ダブルドラムスの分厚いリズムに乗って、サザンブルースロックがいきなり炸裂します。アルバム表題曲「メイク・アップ・マインド」。スーザンのパワフルボイスは、迫力満点。デレクのスラードギターが会場に響き渡り、コーフィ・バートリッジのピアノもグルーヴィーなバッキングで会場を盛り上げます。

  会場をいきなりサザンロックに染めたオープニングが終わると、次なる曲はアルバムの曲順と同じく「ドゥー・アイ・ルック・ウォリード」。より多彩でポップな音がニューアルバムの魅力。スロウなバラッドもスーザンの歌声にかかるとサザンブルースの色を帯びて美しく会場に響いていきます。さらに続く曲は、ブルース色が濃いソウルフルな「イッツ・ソー・ヘヴィー」。スーザンの声は、心の奥から響かせる渋い声で会場を唸らせ、デレクのスライドギターがパッシヴに響き渡り、会場からも大きな声援が飛び交います。会場のヴォルテージは最高!

  続いての曲は最新作から「ミス・アンダストゥッド」。このバンドのブルースはやっぱり最高です。スーザンのストラスがみごとなリードを奏でて、そのブルージーな歌に会場から大きな拍手が巻き起こります。デレクとスーザンのギターの掛け合いもスリリング。さらにコーフィのブルースオルガンがデレクのギターと魅惑のユニゾン。そして、二人の掛け合いが会場を唸らせます。

  スーザンのMCは、また日本に来れてうれしいと笑顔で語り、曲はコーラスのマーク・リヴァースがボーカルを取ってソウルフルなロック、「I Know」へと変わります。ソウルにはホーンのアクセントが最高!トランペットのモールス・ブラウン、サックスのケビ・ウィリアムがアクセントの利いたホーンで盛り上げて、情熱のソウルが展開していきます。熱い。


【ブルースギタリスト ドイル登場】


  ここからは、アルバムにもゲストで参加したギタリスト、ドイル・ブラムホール鏡いジョイント。いきなりブルース・ボーカルを披露してくれます。曲は、ルイ・アームストロングの名曲、「セント・ジェイムス病院」。渋いボーカルと粋なブルースギターソロが会場を沸かせます。トリブル・ギターも息がピッタリ。ダブルドラムスとキーボードの利いた厚味のあるブルースは素晴らしい!

  ドイルとのトリプルギターは、ここから4曲続いていきます。「ミート・ミー・イン・ザ・ボトル」では、再びスーザン・テデスキがシカゴブルースの名曲をソウルフルなボーカルで歌い上げ、会場から大きな声援が送られます。ダブルドラムからたたき出される後ノリのリズムをバックにデレクとドイルのダブルギターが渋いインプロビゼーションをさく裂させます。

  そして、曲はバンドの最新アルバムから軽快なブルースロック、「オール・ザット・アイ・ニード」。ポップなアレンジのホーンセクションが効果的にアクセントを加えて、スーザンのストレートなボーカルが会場を盛り上げます。さらに、情感あふれるメロウな曲、「パート・オブ・ミー」。まるでモータウンのようなソフトなアレンジが際立ちます。そんなアレンジでも、スザン、テデキス、ドイルにかかれば、魂はブルースにつながっています。

  デレクとドイルのステディなギターが会場に鳴り渡り、4ビートのブルースロックのリズムが会場を包み、会場では手拍子が響かせると、「パレス・オブ・ザ・キング」の始まりです。ブリティッシュブルースのノリで重厚なロックがステージで爆発します。フレディ・キングの名曲。デレクのスタイドが縦横無尽にフレット上を駆け回り、心に響くスライド音を聞かせてくれます。さらに、ドイルとスーザンのギターインプロビゼーションが続き、トリブルギターのインプロが繰り広げられます。ホールは一体となって熱狂。響き渡る大歓声。大きな拍手を背に、ステージを去るドイルの嬉しそうな笑顔がその演奏の素晴らしさを教えてくれます。


【そしてライブは最高潮に!】


  スーザンが“Thank you So much!”と告げ、デレクがステージ中央でギブソンを構えます。そこからアルペジオをまじえたリリカルなギターメロが流れ出し会場を魅了します。まるで、真夜中の静けさにいざなうメロディ。バンドのテーマ曲とも言えるバラッド「ミッドナイト・イン・ハーレム」が始まると、会場は再び大きな声援に包まれます。

  まるで夜間飛行のようなギターとオルガンの美しく響く音色にのって、スーザンの伸びやかなボーカルがうっとりと会場に流れていきます。気持ちよく心がいやされていくバラッド。情熱のトーンギターがホーンセッションの音に乗って心に響いてきます。しっとりと心がバンドの音に梳きこまれていく・・・。その素晴らしいバラッドに海洋から大きな拍手と声援が送られます。

  ステージもいよいよい最高潮。カントリーブルースのリズムが鳴り響くと、粋なデレクのギターソロからブルースボーカルへ、ギターとオルガンをバックにスーザンのパワーボイスが会場に響き渡ります。曲は、「バウンド・フォー・グローリー」。ダブルドラムスのリズムに乗ってトランペットがインプロビゼーションを繰り広げ、デレクのギターのソロへ。そして、トランペットとギターのブルース魂あふれる掛け合いに会場からは大きな声援が送られます。せつなくうなるギター音。これぞデレクの真骨頂です。そして、スーザン渾身のボーカルとスライドギターの共演。素晴らしい!

  そして、ステージはついに最後の曲へとなだれ込みます。「ザ・ストーム」。デレクのアクセントの効いたギターリフが響き渡ると、ケビのサックスがパッシヴなソロ。本当にクール、すごい!さらに力強いリフとパワフルなスーザンのボーカルの掛け合い。曲名のとおり嵐のようにソリッドな音に会場が熱狂狂する中で、熱いデレクのギターソロがその情念を響かせます。永遠に続くかと思われるギターリフとデレクのインプロビゼーションに会場が一体となってグルーヴ。最高のライブが大円団を迎えました。

  止むことのない大きな拍手。メンバーが去ったステージへと送られる拍手は、すぐにアンコールを願う手拍子へと変わり、大きなうねりとなって会場にこだまします。大きな手拍子が続く中、スーザンを先頭にデレクとメンバーが再びステージへと姿を現します。今回のゲスト、ドイルもタンバリンを手にふたたび登場。

  バンドがスタンバイ。カウントとともにリズミカルなドラムスからカントリーブルースが飛び出します。曲は、ジョー・コッカーの「スペース・キャプテン」。郷愁を誘うブルースロック。全員が笑顔で奏でるブルースロックに、会場全体がグルーヴします。ホーンセッションのソロもノリノリ。デレクも伸びの良いギタートーンで最高のインプロビゼーションを聞かせてくれます。スーザンのパワフルなボーカルに導かれて、全員がブルースロックを合唱します。「Learning to Live togethter〜♪、Learning to Live togethter〜♪、Learning to Live togethter〜♪」。パワーヴォーカルとスライドギターが織りなすグル−ヴ溢れるライブの一夜は、こうして更けていきまいた。



  2年ぶりのテデスキ・トラックス・バンド。デレク・トラックスもオールマンブラザースバンドを脱退し、このバンドに専念するとのこと。今や並ぶ者がいないスライドギターの名手とソウルフルなボーカルではピカイチのバンド。サザンブルースロックの魂は、間違いなくこのバンドに引き継がれています。現在、日本各地を縦断中。今週には、また東京で追加公演が予定されています。

  このバンドは、ライブにこそ、その魅力が溢れています。特に今回のライブには、その曲構成に物語が感じられ、感動しました。ブルースが好きな方、ロックが好きな方、グルーヴが味わいたい方。ぜひ一度、このバンドのライブを味わってみてください。きっと病みつきになることと思います。本当に、熱い心が伝わってくる生音は、人生の楽しみですね。

  さぁ、ソチオリンピックもまだまだこれから。寝不足に気をつけて、みんなで応援しましょう。大雪で大変な毎日が続きますが、皆さん雪かきには気をつけて(私も筋肉痛です。)、お体ご自愛ください。

  それではみなさんお元気で、またお会いします。



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