短編小説・押 釦 をもつ クロウ
◇◇ 押 釦 を も つ クロウサギ ◇...
2009/1/24(土) 午後 2:45
人間とは、嫌な思い出や経験を自分の防御の為、脳内から消し去る本能があるらしい。
子犬を殺してしまったかもしれない・・・・そんな経験を僕は自分の中の‶秘密の小箱″に封印しているのかもしれなかった。
僕は相変わらず、子犬の事件は思い出させず、クロウサギに責められている。
自分の中で、《こんなはずではなかった、クロブチの子犬がクロウサギに似ていたのがこの島に来た理由の一つではあるが、幼い自分と子犬との、憧憬にも似た関係を知りたかったのではないか・・・・。》と問いかける。
子犬を殺すなどと言う光景は、それが事実であっても思い出したくはない。
ふと、実際は故意に子犬を殺したのではなく、事故だったのではないだろうか・・・・とも考え出していた。
クロウサギに「思い出せません
...
すべて表示



