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物語としては有名な、ジャン・バルジャンの物語。
しかし、その昔は軽犯罪で20年とか喰らったんですかね、フランスでは。
時代背景から、政府側が反乱や政府転覆、ストライキを恐れ、一方で犯罪がそこらじゅうであった、
そんな風だったんだろう。
原作(ジャンバルジャン)を解説された方からの又引きによると、パン窃盗で5年の投獄をされ、
刑期中に何度も脱獄を繰り返し、刑期が延び、結果19年の長きに亘り牢獄に入れられた、との事。
若い頃、パン屋のパンをガラス越しに見ていたら、飢えでどうしても食べたくなり、ガラスを割って
パンを盗んだ為、約20年弱を牢獄で過ごす事となった。
そして、刑期を終えて出てきたが、身よりも無い。 そして、ミリエル司教との出会いにより、
暗く閉ざされた心が改悛され、その後の行き方が定まる。
そこから物語が始まる。
追い続ける刑事との長いチェイスが中心となるのだが、最後の部分、僕の理解を超える行動が見られる
のだが、粗筋を紹介するのが僕の仕事では無いので、それは他所に任せる。
配役、背景も良く出来ており、全体の色、も時代背景を語っていて、良い。
人は、一度、「こいつはこうだ」と人を決め付けると、なかなか素直な気持ちで、再度その人の事を
見たがらないもの、だろう。 それが、定説となり、時として風評となり、その人のイメージが出来
上がり、良きにつけ、悪しきにつけ、社会的評価が定まってくる。 大半は、その人、当人に起因する
所が大きいとは言え、「気付き」で目覚め、その後の人生を悔い改める、と言う瞬間は、時として有り、
またそれによって人は変わる可能性を秘めているもの、なのだろう。
苦しさを理解している人は、人の苦しみが分かり、手助けをしたい、と心から願う。
人を蹴散らして少しでも上へ、と言う生き方を繰り返した人は、どうしたら蹴落とす事が出来るか、
や、少しでも人を押しのけて上にいける為にはどうしたらよいか、と権謀術策を練る。
気高い生き方、人としての在りかた、そんな真っ直ぐな、人としてどうしたら良いのか、を問いかける
映画だった。
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