庚申塔探索

神奈川最古は寛永10年塔?

山北町

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山北町岸の庚申塔1/2

岸477付近
イメージ 1笠付文字塔
紀年銘不明
「庚申燈」

イメージ 2「燈」と彫ってあるので火袋が付いていたのかもしれません。

岸には山王社があったようで、そこへの常夜灯ではないかと思うのですが、肝心の山王社がどこにあるのか見つけられていないままです。






この山王社のご神体は円鏡で以下の銘文が彫られているようです。
「奉新建立山王七社之権現御正体一面
抃御社一宇 成就之所
寛永九壬申卯月吉祥日
相州足上郡川村郷、大願主岡部佐渡守吉秀敬白」。

ご神体を拝観することは叶わなくても、山王社の場所は確認しておきたいと思い、
資料には「岸 柏坂」とあったので「柏坂」をヒントに
地元の方数名に聞き取りをしたのですが、どなたもご存知ありませんでした。
柏坂は聞いたことがない、岸に神社はない、というお返事。

資料が間違えているのかと諦めたのですが、以下がありました。

岸1640般若院参道入口
イメージ 3























全体写真手前
イメージ 4笠付三猿塔
寛文11年5月
正面「ア・バン・ウーン 山王大権現」
右「庚申供養一結衆等」
左「天長地久五穀 成就萬民豊楽」
裏「柏坂 班目 □地 敬白」
三面に猿。

寛文11年5月の造立は山北町最古です。
ただし、同年同月が2基あります。

そして「柏坂」。
この庚申塔がある辺りが柏坂なのでしょう。
しかし目の前の家の方も、坂上のお寺さんも
「柏坂は聞いたことがない」と。
なぜ地元の方がご存知無いのか理解に苦しみます。

かなり古い小字以下の地名なのでしょう。
80は超しているであろう古老もご存知ありませんでした。





全体写真奧
イメージ 5笠付三猿塔
元文5年11月
正面「ア・バン・ウーン 庚申供養」
右、紀年銘および「柏坂 十六人」
左「天地長久 □□ 圓萬」
三面に猿。

種字の「ア・バン・ウーン」は足柄平野の庚申塔にいくつか付いている種字です。
他県でも多数あるようですが難解な三尊種字。

アは胎蔵界大日如来の種字。
バンは金剛界大日如来の種字。
この両部(金・胎)は分けることができないという
宗教的な思想があり、両部をつなげる媒体のような存在がウーンで、この3つの種字がワンセットになると
「金胎不二」とか「両部不二」を表す意味になります。

修験か正規の宗派かは不明ですが、
密教性が濃い庚申塔です。





閉じる コメント(2)

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こんばんわ
「庚申燈」の刻字珍しいですね!
初めて見ました

2014/5/30(金) 午後 8:10 [ kt0**292n58 ]

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kt0**292n58さん
こんばんは。
「燈」の下に「籠」がないかタワシでこすってしまいました。
都内にもあるようですが庚申燈は珍しいですね。

2014/5/30(金) 午後 9:23 [ 魚茶 ]


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