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神奈川県内で拝見できた掛軸2枚です。
左は小田原市の宗福寺の庚申掛軸。 右は三浦市下宮田、飯盛地区の庚申講が使用している掛軸です。 左、宗福寺の掛軸は山北町の庚申講も使用しており、宗福寺が庚申掛軸を配布していたことが判ります。この掛軸は、通常の庚申関連物には登場しない神将らしき8体が描かれているのが特徴です。これがいったい何なのか見当もつきませんでした。 8神将がいる場所には、4夜叉が描かれていることがほとんどです。 他は三面六臂の青面金剛、二童子、三猿、一鶏です。 そして小田原市からだいぶ離れた下宮田の掛軸。 三面六臂の青面金剛、二童子、三猿、一鶏、それと8神将に、これも何か判らない仏尊が2体追加されています。 8神将の様子(身体や顔の向き、持物、手足の動き)は宗福寺とほとんど同じです。 初見時、宗福寺の掛軸であり、三浦から小田原方面へ何かの講事で行き、遊山のついでに求めたのだろうと思いました。 しかし山北町の掛軸には宗福寺の名前がはっきり入っていました。 当然のことで版画だからです。 一方、下宮田の掛軸には作者らしき人物の名が入っており(読めない)落款も押してあります。 2体の仏尊の右側は三面になっていて、これがヒントになりました。 おそらく2体は三面が梵天で、左は地天であろうと。そうなると日月は姿を描いていませんが、全体で十二天であり、8神将は八方天と見なせます。十二天はネットでも絵図を見れ、細部はだいぶ省略されていて像容も怪しいですが、だいたい比定できるので、宗福寺の掛軸も八方天と思われます。 どちらが先なのかは謎で、下宮田の掛軸は宗福寺の掛軸を元に描き起こした可能性はありますが、内容としては十二天となり下宮田の方が揃っています。というより、他に十二天の掛軸かお札を配布していた寺社があったのかもしれず、それを合体させている可能性もあります。 神奈川にかぎらず、これと似た掛軸をご覧になったことのある方がおられましたらお教えください。 |
庚申全般
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