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秦野市菖蒲
合掌青面金剛、日月捧げ持ち、三猿。 宝暦7年□月(中折れ修復) 「奉造立庚申供養塔」「菖蒲村連衆十人敬白」 127cm。 向って左にあるのは「天社神」、右は「道祖神」。 菖蒲の辻にあり、前には畑。 農作業をしていた80才くらいの方に「中央のは何でしょう」と質問してみた。 「千手観音という人がいるね」。 古老と呼んでもさしつかえないくらいの方の回答がこれでは、もう完全に庚申信仰が終わっていることが判ります。 試しに天社神についても訊いてみました。 「左側のは?」 「こうじんさんと呼んでいる」 「それは荒い神と書きますか?」 「字はわからんけど百姓の神様だよ」 春分や秋分の日あたりにお奉りしていたか問うと、「昔はやっていた」と。 民俗資料などを読むと、秦野ではまだ作神信仰が続いているように書かれていますが、どうやらそれも終わっている場所が出始めたようです。 「大東亜戦争に負けてから、そういうのは全部やらなくなった。俺が子供の頃の年寄り達は何もやらなくなったし、何も言わなくなっちゃった」 それでもぽつりぽつりと聞いた話を元にお返事して下さったわけです。 祭祀をまとめて社日にやっていたかも質問してみましたが、 それは別々だったそうで、想像するに天社神と庚申がごっちゃになっているため、 天社神を「こうじん」と呼んでいるのではないかと。 なお、道祖神は盗まれたそうで「元は立派なのだったが、作り直した」伝。 昭和と仰っていたので、石仏盗難が多かった50年代でしょう。 それにしても、青面金剛塔は最近折れたのを修復している感じで、以前は割と状態の良いものだったと思われるのですが、それは盗まれずに双体道祖神が盗まれたというあたり、庚申塔好きとしては嬉しいやら悔しいやら(笑)。 |
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2013年11月17日
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