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天和元辛酉年 十一月十一日 日・月 三猿 「卍 三世不可得心」9名 三世不可心得は「龍澤寺の1」の「過去現在未来」と同じ。 金剛般若経の偈「過去心不可得 現在心不可得 未来心不可得」の短縮版です。 寛文7(1667)から14年後の造塔。 曹洞宗なので「心不可得」押しは当然なのかもしれませんが、「心不可得」には有名な逸話というか法話があるようです。 金剛経の解釈において自分以上の者はいないと自信を持った僧侶が、あいつも凄いという噂のある僧侶が龍澤という土地にいると聞き及び、遠路出向いて論争しようとするのですが、龍澤の手前で出会った餅売りの老婆に「過去心不可得 現在心不可得 未来心不可得」について質問されて回答できなかったというものです。 この龍澤がどこのことかは不明ながら、その名前のついた寺に「過去心不可得 現在心不可得 未来心不可得」がらみの庚申塔が2基あるのは、当時の龍澤寺が強くこれを売り出していたからでしょう。 それと庚申信仰がどうからんだのかは謎ですが、庚申縁起にはやれ観音経を唱えろ、阿弥陀を念じろと出て来るものがあるので、その部分に金剛般若経を当てはめたのかもしれません。 |
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2014年01月16日
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二宮町は「湘南にのみやバーチャル郷土館」というサイトを設けており、インターネット上で庚申塔の情報を公開している神奈川では数少ない自治体です。
サイトでは23基が紹介されています。 他に過去2回の調査があったようで、昭和55年と平成6年の資料が刊行されていますが、昭和55年当時の記録にあるもので平成6年の調査時に確認できなかったものがあると記載されています(何基かは不明)。 サイトでは「現状非公開」となっている場所が4ヶ所(6基)あり、記録されている場所へ行っても見つからないケースもあります。非公開の理由は問い合わせしていますが お返事がありました。 サイトを見て訪問した石仏マニアのマナーが悪いからだそうです。 気を付けましょう…。 また、サイト、2つの資料に未掲載の庚申塔もあるため、現存が何基になるのかよく判らない状態ですが、とりあえず多めに見積もって26基です。 風化で紀年銘不明が複数ありますので、あくまでも「読めるもののうち」の現存最古は龍澤寺(曹洞宗)にある板碑の三猿塔です。 ここには珍しい銘文の庚申塔があり、各所で紹介されていますので目新しさはありませんが、できるだけ神奈川県内の古塔を紹介したいと思っていますのでとりあげます。 旹寛文七年 丁未霜月吉日。 日・月 三猿。 「卍 過去現在未来」15名。 「過去現在未来」の銘文は他の庚申塔にもありますが、金剛般若経の偈で「過去心不可得 現在心不可得 未来心不可得」のことと思われます。 禅宗の庚申塔にはこういう面白い銘文が彫られている事が時々あります。 どう解釈するのかは難しいので避けますが、渡辺真知子の「迷い道」の歌詞は「現在・過去・未来〜♪」ですが、歌のタイトルといい、実は禅宗の影響が強い歌だったのかも(笑)。 |
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