|
新型インフルエンザの予防にも、有効なのは
マスクの装着、うがい、手洗いなどだ。
国内での大流行に備え、家庭や学校、職場で
再度確認を
新型インフルエンザ対策
発症したら、まず電話で相談!
どこまで拡大か 世界が注視
マスク、うがい、手洗いで予防
豚の間で流行していたインフルエンザウイルスが
ヒトへの感染能力を獲得し、瞬く間に世界中へと広が
っています。
新型インフルエンザの拡大を防ぐために、今、何を
すべきか、考えられる対策をまとめました。
☆豚のウイルスが変異
新型インフルエンザとは、ヒトからヒトへ効率よく
感染する能力を獲得したウイルスによるインフルエンザ
のことです。
ヒトの社会では毎年のようにインフルエンザが流行
しています。
これと同じことは、動物の世界でも起こっています。
通常、鳥から鳥や、豚から豚に感染するウイルスが
ヒトに感染することはありません。
ところが、ウイルスが変異を繰り返すうちにヒトに感染
してしまうことがあります。
今回の新型インフルエンザは、豚の間で流行していた
豚インフルエンザA(H1N1)型がヒトに感染し
さらにヒトからヒトへと感染する能力を獲得したものと
米国疾病対策センター(CDC)は報告しています。
こうした新しいタイプのウイルスに対して、ヒトは
免疫機能を備えていないため、大流行を起こしてしま
うのです。
☆水際で侵入阻止に全力
世界保健機関(WHO)は新型インフルエンザに対する
警戒水準を、すでに
「3」(ヒトからヒトへの感染はないか、極めて限定される)から
「4」(ヒトからヒトへの感染が増加している)へと引き上げて
いましたが、2日間ほどで、さらに
「5」(かなりの数のヒトからヒトへの感染が、2カ国以上である)
へと引き上げました(日本時間4月30日早朝)。
これは世界的大流行の直前を意味するものです。
感染源やルートの解明は、ウイルスの封じ込めに
つながる可能性があります。
国内においては厚生労働省や国立感染症研究所
・感染症情報センターなどが会見やホームページを
通じて新たな情報を随時、発信しています。
同時に、空港や港での検疫を強化するなど、水際での
ウイルス侵入阻止に全力を尽くしています。
☆症状は通常のと同じ
新型インフルエンザの症状は通常のインフルエンザと
同じく、高熱、頭痛、咳、のどの痛み、全身痛、悪寒
だるさなどと考えられています。
もしもこれらの症状が出た場合、学校や職場を休み
速やかに新型インフルエンザでないかどうかの検査を
受ける必要があります。
その際、すぐに医療機関に出向くのではなく、まずは
電話で、各地に設置された「発熱相談センター」か保健所
に相談するようにします。そこで新型インフルエンザの検査
を受けるべきと判断されると、対処可能な「発熱外来」を
設置した特定の病院や医療機関を紹介してくれます。
鼻の粘膜で検査を行うと、6時間程度で新型インフル
エンザかどうかが判明します。
感染していても、発症までには時間がかかります。
その間もウイルスは出ていて、くしゃみや咳などで飛び
散った飛沫を介し、人にうつしてしまうことがあります。
◎ウイルスを広げないためには、くしゃみや咳をする際
鼻と口をティッシュで覆い、終わったらそのままゴミ箱
に捨てるのが効果的です。
☆家庭、学校、職場で備えを
発症後2日以内なら、治療薬としてリン酸オセルタミビル
(商品名タミフル)、ザナミビル水和物(商品名リレンザ)
が有効です。
一方、回復後も、最長で1週間は人にうつす可能性が
あります。
体内から完全にウイルスがなくなるまでは、登校、出勤
人込みへの外出は控えるべきです。
感染予防に有効なのは、うがいや流水による十分な手洗い
アルコール成分による手指の消毒、マスクやゴーグルの
装着などです。
今回の新型インフルエンザが今後どの程度で終息して
いくのか、それとも、さらに拡大してしまうのか、世界中が
注意深く見守っています。
今回のウイルスは、“弱毒型”といわれています。
国内に限っていえば治療薬も十分備蓄されているので
現時点で必要以上に恐れることはありません。
これを機に、今から新型インフルエンザへの備えを
家庭や学校、職場で確認しておくことが大切といえます。
|