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著莪 (しゃが)
開花時期は、 4/10頃〜 5/10頃
通路では誰とも出くわしたくない。
出会っても型どおりの挨拶で済ませる
――都会の集合住宅に、ありがちな心の風景だ
身近に起きた老人の孤独死をきっかけに
そんな社会に風穴を開けたいと、10年前
パリの青年が「隣人祭り」を始めた。
アパートのご近所同士で開くパーティーである。
メディアの紹介もあり、運動は瞬く間に欧州
世界へと広がった。昨年は世界で、延べ750万人が
参加したという
行き過ぎた個人主義が、家族崩壊や格差社会を
生んだことへの反省、人の絆の中に幸福を見出す
価値観の変化が、東西を問わず広がっている。
人間の強欲のままに暴走する市場主義の行き
詰まりもその流れを加速させる
詩聖タゴールは「すべてを与えるものが
すべてを手もとにおける」(芝山幹郎訳)と。
他者に接し、他者に尽くす。
その中に人は幸福を得る。
利他は即、利自となる。
「隣人祭り」の先駆者ペリファン氏は言う。
「アパートの壁の向こう側には、見えない苦悩が
隠されている。
ドンドンとドアをノックして、それを開放するのだ」
(『隣人祭り』ソトコト新書)。
少しの勇気を出してみよう。
新しい出会いと喜びが待っている
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