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紫外線対策は、日常から心掛けて
行うことが大切だ
肌を日光から守る工夫
日陰を歩き、日傘、帽子などで
徐々に日差しが強くなってきました。
これからの季節、気を付けたいのは紫外線です。
紫外線による肌トラブルや健康被害は、長年積み
重なって発生します。
そのため日常の心掛けこそ大切です。
紫外線対策について、まとめました。
1 生体を一定に保つ役割
皮膚は、表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」の
順で構成されています。その表面積は成人の場合
広げると1・5〜2平方メートル、重さは何と4、5
キロにもなるといいます。
皮膚も心臓や肺などと同じく、生命を維持していく
ための重要な「臓器」の一つです。
主な役割は、細菌やウイルスなど異物の侵入を防ぐ
とともに、水分の発散を防ぎ、天候や環境などの急激
な変化から体を守るなど、生体機能を一定に保つことです。
こうした重要な役割を果たすために、最も外側にある
表皮は、常に真皮に近い層で細胞分裂を繰り返し、少し
ずつ生まれ変わっています。
古くなった表皮細胞は、徐々にその形を変えながら
上へ上へと移動してきます。
これが何層にも重なってブロック状の表皮が形成され
真皮や皮下組織を守っているのです。
2 表皮の細胞分裂に障害
ところで、太陽光には多種類の光が含まれています。
光は、粒子の性質と波動の性質の両方を備えており
その波長の長さによって、幾つかの種類に分けられます。
波長が長い方から「赤外線」「可視光」「紫外線」と
なります。
このうち紫外線(UV)は、絶えず繰り返している表皮
の細胞分裂に障害を加えているのです。
それが場合によっては、皮膚がんの原因となったり、免疫
機能の低下につながったりします。
そこまで深刻でなくても、しみ、そばかすといった肌トラブル
を引き起こす原因となります。
近年は地球温暖化の影響により、オゾン層の破壊が問題
となっています。
オゾン層は、紫外線の中でも波長が短く最も有害な紫外線
C(UVC)を吸収しています。
オゾン層が少なくなると、地上に届くUVCが増え
人間に健康被害をもたらす恐れがあります。
これらの因果関係がはっきりしてきたため、近年は
日光浴が抑制されるようになりました。
3 晴れの日ばかりではない
紫外線は、太陽の高度が高くなる春秋の彼岸の間の
時期、午前10時〜午後2時の間が最も強く、夏至の
前後は、さらにその時間が長くなります。
晴れの日ばかりが強いと思われがちですが、必ずしも
そうではありません。
薄曇りの日や雨の日でも、相当量降り注いでいるといわ
れています。
こうした点にも注意した上で日々の対策を行っていく
ことが大切です。
具体的には以下のような点になります。
●日傘、帽子、長袖の服、襟を立てる、UVカット機能が
付いたサングラスなどで紫外線から肌や目を守る
●昼間外出する際は、できるだけ日陰を歩く
●肌が露出する場所には日焼け止め(サンスクリーン)を
小まめに塗る
●自宅や車のガラスにUVカットガラスを使用する
4 日焼け止め選びのポイント
日焼け止めの機能については、代表的な目安として
「SPF」と「PA」があります。
SPFとはSun Protection Factor
の略で、紫外線防御係数と呼ばれています。
この数字が大きければ大きいほど紫外線B(UVB)を防ぎ
日焼けしにくいという意味です。
一方、PAとは、Protection grade of
UVAの略で、波長が長い紫外線A(UVA)を防ぐ効果を
「+」の数で3段階に示しています。
ここで注意したいのは、効果が高いものを選ぶことが
必ずしも肌のために良いとはいえない、ということです。
たとえばSPF値が大きいものは、それだけ紫外線吸収材
の使用量も多くなるため、中には肌に合わない人も出てきます。
また、日焼けのしやすさや焼け方といった個人差、さらには
使用目的によっても異なります。
本格的な使用の前に、腕の一部などに塗って試してみると
よいでしょう。
日焼け止めは、目的や自分の肌に合ったものを選ぶとともに
異常が出た場合はすぐに使用を中止し、医師に相談しましょう。
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