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連翹 (れんぎょう)
・開花時期は、 3/25頃〜 4/20頃。
良否は「縫い止まり」を見て
顔とのバランスで形・大きさを
新調したスーツで、はつらつと新年度を迎える新入社員
――春の訪れを感じさせる姿です。
今回は「スーツと上手に付き合う基本」と題して、仕立職として
洋服に精通する、東京都洋服商工協同組合の相談役、白瀬一郎さん
に話を聞きました。
洋服はウール製が最優秀
【仕立ての種類】
洋服は、既製服と注文服に大別できます。
注文服には手工業(手縫い)のものと工場縫製のものが
あります。
紳士服には、既製と注文の中間の仕立て法として
型見本と布地を選んで寸法の細部を修正するイージー
オーダーがあります。
また婦人服には、高級既製服のプレタポルテ、特別仕立て
の高級注文服であるオートクチュールがあります。
注文服は手間暇を掛けて縫製する分、高価で良質だという
傾向は強いです。
ただ、同価格であれば、イージーオーダーより既製服の方が
品質は上という場合が多々あります。
仕立ての良否を見分けるコツの一つは、縫い止まり
(縫い終わりの部分)がしっかりしているかどうか。
ここに糸の切れ残りがあるようなものは、検品が甘く
粗悪な証拠です。
【繊維の特性】
洋服の良しあしをはかるには、素材となる繊維の特性を
知ることも大切です。
繊維は、天然繊維と化学繊維に大別されます。
天然繊維は動物性(毛、絹)や植物性(木綿、亜麻等)など
化学繊維は合成(ポリエステル、アクリル等)や半合成
(アセテート等)、再生繊維(レーヨン等)などに分類できます。
繊維それぞれに性能の違いがあり、用途によって使い分け
られていますが、スーツなどの洋服素材として最も優れている
のは、ウール(羊毛)です。
ウールは空気の含有量が高く、吸湿性とともに撥水性も
備える不思議な繊維。冬は温かく夏は涼しく、静電気が起き
にくく汚れにくい。
また弾力性と可塑性を兼ね備え、しわになりにくく、かつ人体
にフィットした服を作りやすい。
神秘的とさえ感じる繊維です。
スーツは、ウール生地のものをお勧めします。
その際、品質表示マークとメーカー名を確認しましょう。
小まめにブラシ&アイロン
【選ぶ時の基準】
スーツの形や大きさを選ぶ時は、自分の顔の形と大きさを
基準にバランスを見ます。
服を着て、何となく自分の顔が大きく見える場合は
少し肩幅が広めのものを選んで調整します。
顔が細い人が肩幅の広めのものを選ぶと、より細く見えて
アンバランスになります。
また背丈の小さい人は、上着の丈を少し長めにする方が
ベターです。
そして、色や柄、シルエット、ボタンなど好みや流行も
ありますが、服装は時と場所、場合に即して着用することが大切。
同じスーツ姿でも、職種や職場環境によっても、望ましいあり方
は千差万別です。特に新社会人の方は、なるべく控えめなものを。
自己主張のおしゃれは自分の存在が周りに認められてからと
心掛けましょう。
【保守・手入れ】
外出したら必ずブラッシングを。ほうき草などの天然草を
用いた洋服用の手ぼうきは、静電気を起こさず、布地を傷め
ません。
また蒸気アイロンなどで小まめにプレスしましょう。
これらは汚れを落とすだけでなく、防虫効果があります。
特にウールは虫害を受けやすいので、付着した虫の卵は
アイロンの高熱で殺しておきます。
染み抜きは、汚れの種類によって取り方が決まっており
クリーニング店に相談するのが無難ですが、便利な市販薬も
手軽に入手できますので、備えておいてもいいでしょう。
背筋を伸ばし大事に着用
【身だしなみ】
特に若い男性向けに身だしなみの主な注意点を挙げます。
まず、しっかり鏡を見ましょう。
自分が一番良いと納得できる自然な笑顔を知ることが大切。
他人の目ではなく自分で“いい顔だ”と思える表情が
人にも好印象を与えます。
髪、目、耳、ほお・あご、鼻、歯、口、首、手指、足
――汚れや嫌なにおいなどはないか、点検しましょう。
スーツの上着の表のポケットは、すべて飾りです。
胸ポケットにチーフを入れる以外、物は入れません。
財布は上着右手側の内ポケットに。
ハンカチやティッシュはスラックスの尻ポケットへ。
三つボタンの背広は真ん中のボタンだけ留めます。
座っている時はボタンを外します。
ネクタイの大剣(太い側)は、ベルトのバックルが隠れる
辺りに。
小剣はネームタグの間を通し、大剣よりはみ出る部分は折って
シャツにタイピンで留めます。
タイピンは大剣の表から留めるより、小剣とシャツを留める
方がおしゃれです。
スーツは、背筋を伸ばして胸を張って着ます。
大事に着用すると立ち振る舞いが良くなり、行動に落ち着き
が備わります。
後ろ姿にも注意しましょう。
背中や尻下がなるべくシワにならないよう、腰を掛ける
時は配慮を。
服装は人格の表現であるとともに、他人に対する礼節
・マナーです。品性を保つことに心掛けたいものです。
<談>
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