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(1)ポータブルエンジン(研磨器)
(2)ポータブルエックス線装置
(3)ポータブルユニット(一式)
(4)麻酔セット
☆自宅で歯の治療ができる!
携帯用機器の開発で進歩
QOL(生活の質)維持にとても重要
体が不自由などの理由から通院が困難な人たちの
ために、歯科医が自宅まで訪ねてきて治療してくれる
「訪問歯科」という制度があります。
認知症や寝たきりとなっている高齢者などは積極的に
活用したいものです。
訪問歯科について、日本訪問歯科協会の前田実男理事に
聞きました(写真(1)(2)は(株)ヨシダ提供
(3)(4)は日本訪問歯科協会提供)。
☆誤嚥性肺炎を予防
口の中(口腔=口から咽頭までの部分)を衛生的に
保つことは、摂食障害の改善、自然な形での食事
感染症の予防、言語発音機能の回復、かみ合わせの
修正など、食生活をはじめ、さまざまな生活の質
(QOL)を維持するのに、とても重要です。
前田理事は次のように訴えています。
「日本人では要介護者の死亡原因の第1位は
誤嚥性肺炎(誤って気管内に入った食べ物の雑菌が
原因で起こす肺炎)で、約3分の1を占めていると
推測されています。
口腔ケアは、誤嚥性肺炎の予防や健康維持のため
にも非常に大切です」
以前から歯科の往診という形態はありましたが
訪問歯科用に携帯できる道具がまだなく、入れ歯の
調整程度しかできませんでした。
☆エックス線装置も
「携帯用機器の開発と共に、制度としても訪問歯科が
確立されてきたのは、1990年代になってからです。
国民皆保険制度のおかげで、日本の訪問歯科は世界で
最も進んでいる医療分野の一つです」
訪問歯科のキット(道具一式)には、入れ歯を削る
研磨器や、唾液を吸い取るバキュームなど「
ポータブルユニット」があります。
そのほか、抜歯のための麻酔セット
携帯用エックス線装置や、歯の詰め物の型を
取るキットもあります。
「口腔ケアには3段階あります。
本人によるセルフケア、介助者による介助ケア
歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケア
の三つです。
この三つが連動している必要があります。
訪問歯科は、このうちプロフェッショナルケアに
当たります。
口の中の状態により、月に2、3度必要な場合も
あれば、2、3カ月に1度でよい場合もあります」
☆通院困難な人が利用
「訪問歯科診療は通院困難な方のための制度です。
特に往診の必要がない方に関しては、お断りする
ようにしています。
中には若くして交通事故に遭われ、下半身が不自由な
方などが利用される場合もあります。
多くの場合、患者さんご本人からの申し出よりも
ご家族や介護のケアマネジャーからの連絡や問い合わせ
がほとんどです」
また歯科医院から距離の制約もあります。
「歯科医院からの距離が半径16キロ圏内となって
おり、現在は全人口の居住地域の約7割はカバーできて
いるといわれています。
もし全国すべての歯科医師が訪問歯科を行えるように
なれば、全人口をカバーできるようになります」
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同協会の受付窓口は電話0120(099)505。
☆ 講演会
「市民のためのがん治療の会」は7月12日(土)
午後1時半〜5時、市立函館病院講堂
(北海道函館市港町1ノ10ノ1
電話0138<43>2000)において講演会を
開催します。
放射線治療やがん医療に関する日本の現状や課題など
についてさまざまな最新情報を専門医が講演します。
参加費、資料代は無料。
参加希望者は電子メール、ファクス、往復はがきの
いずれかにて申し込みを。(できるだけ電子メールで)
【申込先】
電子メール com-sympo@mail.partir.co.jp
ファクス 042(573)5060
往復はがき 〒185―0034
東京都国分寺市光町2ノ14ノ85
(有)パルティール「市民のためのがん治療の会」
函館講演会係。(定員200人)
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