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釣鐘草 (つりがねそう)
花言葉は「親交」
子どもが伸び伸びと育って
いくためには、学校と家庭の
連携がよく取れていることが重要です。
担任教員とのコミュニケーションの
取り方・相談の仕方へのアドバイス
などを寄せていただきました。
☆心に残る毎日のやり取り
静岡県富士市 (主婦 46歳)
わが家の長男は、この春から
小学4年生。3年生の宿題で、毎日の
“本読み”がありました。
様子を親が判定して、○を記入する
欄と、ひと言を書くスペースがあります。
最初は「よくできました」と記入する
だけでしたが、担任の先生は、毎日
赤ペンで学校での様子を2行に託して
返してくださいました。
私もいつしか、わが家での様子を包み
隠さず記入するようになりました。
何を書いたらいいのか思いつかない
日もありました。が、この1年を振り
返ってみて、先生とのこの小さなやり
取りで、体調の悪い時には気を使って
いただくなど、成長を確認しながら
子どもを安心して送り出すことができました。
学年末の学級懇談会では、保護者から
「もう一度、担任になってほしい!」と
の声が上がるほど、各家庭と担任の先生と
の信頼のきずなを強めることができました。
長男も、学校と家庭をつなぐ
“パイプ役”に、使命を感じていたようです。
先生のご尽力に感謝の思いでいっぱいです。
☆懇談会には必ず出席
三重県明和町 (主婦 42歳)
子どもが小学校に入ると
集団生活となり、時にはトラブルも
起こります。
でも、そんな時、担任の先生と
家庭との連携がスムーズだと、親も
子も安心して学校生活が送れるように
なります。
息子が1年生の時、私は、懇談会
には必ず出席しました。
担任の先生がどのような方針で
いるのかを理解するためです。
そして、積極的に先生と話し合い
ました。
理解は、話すことから始まると
思ったからです。
また連絡帳などを使って質問も
たくさんしました。
連絡帳も「見ました」とだけ書く
のではあまりにも形式的なので
1日1行は感想を書くようにしました。
こうして家庭での子どもの様子を
伝えることで、先生との連携がますます
取れるようになりました。
担任の先生は
「子どもの小さな心の変化に気が付き
やすくなりますし、悩んでいる時は
リアルタイムで相談に乗ってあげられました」
と言ってくださいました。
先生にお返事を書いていただくと
こちらも安心しますし、親近感や
信頼関係も生まれました。
☆連絡帳は私の宝物
兵庫県西宮市 (主婦 40歳)
昨年、1学期のある日。
学校から電話がありました。
小学生の娘が、休み時間に運動場で
学級遊びをしていたところ、あやまって
鉄柵に目の横を打ち付け、出血したとの
連絡でした。
私もすぐ病院へ走り、説明を受け
傷口を8針縫合することになりました。
けがをした時、近くにいた担任がすぐに
抱き上げて保健室に走ってくださった
そうです。
そこで、その日の夕方、先生から電話が
あった折、感謝の気持ちを伝えました。
この事故を機に、担任への信頼が増し
学校行事ごとに連絡帳を通し、感想や娘の
成長で気付いたことを書くと、いつも
温かいお返事をくださり、誠実な対応に
感謝の1年でした。
娘も時々、自主勉強ノートに教育欄の
切り抜きを張って感想を書いて提出。
先生は「スゴイ」の印を、たくさん押して
くださり、返ってきました。
子どもの成長の記録とともに、先生との
心の交流がいっぱい詰まった連絡帳は
私の宝物となりました。
☆子の前で悪口を言わない
東京都板橋区 (パート 57歳)
5人の子の子育ても、一番下の娘が
明年成人式を迎えるまでに。
子どもたちが小学生のころ、教育本部の
方にお願いし、わが家でセミナーを開催し
ました。
さまざまなアドバイスをいただいた中で
「小学校に入学したら心掛けること」
がありました。
それは学校行事などに参加した時は
必ず、担任の先生に「うちの子どうですか」
と声掛けをする、ということです。
どんなベテランの先生でも、入学して
すぐ全員を掌握することは難しい。
けれど、こちらが声を掛けることで
「このお母さんの子は……」と心に置く
ようになる。
そういうお母さんが増えることで
先生はしっかり子どものほうを見て
くれるようになると教えていただきました。
また、「担任の先生の悪口は
子どもの前で絶対に言ってはいけません。
大好きなお母さんが嫌っている先生と
何時間も学校で過ごすことになったら
子どもにとって学校が地獄になって
しまいます」との話には納得しました。
子どもが担任に反抗する時期もあり
ましたが、しっかり受け止めた上で
良い方向に向かうよう、先生の良い
ところを見るように話し合ってきました。
中・高学年になってからは、先生と
本音で語り合えるような関係になることで
子どもたちも信頼と安心を得て、伸び伸び
とした学校生活を送ることができたように
思います。
☆感謝と尊敬の念をもつ
大阪府交野市 (グループホーム職員 55歳)
わが家には、すでに成人した娘と
この4月から高校生になる息子がいます。
義務教育である小学校、中学校時代
私が実践してきたのは、担任の先生と
仲良くなることでした。
まずクラスの役員を進んで受け
先生への協力を惜しまない姿勢を示す
ことから始まります。
そして、子どもの性格や長所・短所を
まとめ、また迷惑を掛けたり人を傷つけ
たりした時は必ず知らせてほしいという
内容の手紙を書きました。
どんなささいなことでも
気になることは、連絡帳や手紙という形で
子どもの様子を常に報告しました。
また遠足や運動会、修学旅行などの
大きな行事の後には、必ずお礼の手紙を
書き、母としての思いを伝えてきました。
たとえ“初心者マーク”の先生で
あっても、感謝と尊敬の念をもって
接していくことが信頼関係を築く道と
思い、実践してきました。
幸い、二人とも本当に素晴らしい
先生に恵まれ、楽しい学校生活を送る
ことができました。
子どもにとって、担任の先生という存在は
大人が思っている以上に、影響力のある大き
な存在です。
学校でも、家と同様に、自分を大切に
思ってくれる人がいると思えた時
子どもは何の心配もなく、楽しく
学校生活を送れるのではないでしょうか。
☆学校と家庭が協力して
千葉県船橋市 (小学校教諭)
教師側としても、保護者との連携には
大変心を配っています。
特に低学年の時は、保護者との連携が
大切です。
持ち物の準備などを保護者に連絡する
ことも多いので、学校から来た手紙など
には必ず目を通していただきたいと願って
います。
特に配慮するのは、学校での様子を
伝える時の伝え方です。
書き方によっては、意図することが
きちんと伝わっていなかったり、保護者の
方が違った受け取り方をしたりなど
たまに誤解を生じる場合もあるからです。
逆に保護者の方からいただいた連絡も
大切です。
保護者の方しか分からない家庭での
子どもの様子が分かるからです。
ただ、中には、少数ですが、感情的に
書かれていたり、節度のない書き方という
ケースもあります。
このように感じた時は、私の場合
直接お電話して、まずお話をよく聞く
ように努めています。
また教師側が重要なことと感じ
連絡をしても、それを重く受け止めて
くださる方もいれば、別にたいしたこと
ではないと軽視する方もいて、各家庭の
価値観によって千差万別です。
しかし、課題のあるお子さんでも
親御さんが真摯に受け止め、連携を
取り合っていけば、解決への道を開く
ことができると確信しています。
原因を学校だけに求めても反対に
家庭にだけ求めても、子どもは
変わりません。
学校と家庭が協力し合うことで
子どもは成長していきます。
そのためにも、子どもの本質を見抜く
感性を磨き、信頼される教師になるよう
日々精進してまいります。
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