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トラブルの連絡は「疑う」「確認」「相談」
深刻な被害が多発している、「振り込め詐欺」。
卑劣極まる犯人は、巧妙な手口で襲い掛かってきます。
いつ自分が狙われるか分かりません。油断は大敵です。
今回は、振り込め詐欺の注意点をまとめました。
「慌てない」「一人で抱えない」
「約236億円」。
これは、今年1月から9月まで、全国の「振り込め詐欺」
による被害総額です。
一日平均で、実に1億円近い犯罪被害が発生したことになります。
10月に全国の警察が現金自動預払機(ATM)などで警戒強化
をした「振り込め詐欺撲滅月間」。
警視庁が、同月に発生した「おれおれ詐欺」の被害状況を
分析したところ、
(1)被害者の約9割が60歳以上
(2)その大半が女性
(3)「投資で失敗した」「借金ができた」
などと息子を装っての詐欺が多かった
――ことなどが分かりました。
また、警察官らの制止を振り切って、振り込んだ
ケースも約2割あったそうです。
身内の窮地を装い、家族の情愛につけ込む卑劣な詐欺話
にだまされないように、まず、どんな理由でも、お金の絡む
トラブルの連絡は、「疑う」「確認」「相談」が大切です。
勤務先の損失補てんや借金返済、痴漢や交通事故の示談金
妊娠中絶費用など、身内が不名誉なことで他人には相談しづらい
トラブルにまつわるお金の話ほど、まず詐欺を「疑う」こと。
連絡を受けた後、別途こちらから必ず本人と直接連絡を取り
本当かどうか「確認」しましょう。
たとえ電話口の相手にひどく脅されても、決して慌てず
問題を一人で抱えずに、家族や親せき、友人など、必ず第三者
と「相談」することが重要です。
具体的に、以下の点に気を付けましょう。
◆携帯電話の番号変更の連絡は、疑う。
買い換えても番号まで変更するケースは少ないと言われ
詐欺の布石の可能性あり。
旧番号や自宅電話、メールなど、必ず別途、確認を。
◆電話中、本人確認をしようとしたら
「そんなこと言ってる場合じゃない!」などと
はぐらかす相手は、疑う。
◆「○○時までに振り込んで」など、急な入送金の要請は、疑う。
◆同居、別居にかかわらず、身内とは詐欺について必ず話し合い
合言葉や家族しか知り得ない質問などを決めておく。
◆身内の勤務先の連絡方法、上司の氏名などを掌握しておく。
◆電話の相手が警察官や弁護士の場合、氏名と所属の警察署
事務所名・住所を聞き取り、NTTの番号案内などで別途
連絡先を入手して確認する。
カード・現金を他人に預けない
手口が次々と巧妙化し、送金手段も多様化する「振り込め詐欺」。
銀行やコンビニエンスストアなどのATMを使った入金、口座間
送金と共に、日本郵便の「EXPACK(エクスパック)500」や
宅配便、バイク便で送金を指定してくるものもあります。
最近、自宅や指定場所に現金や銀行の通帳・カードを
“預かりに来る”など、「訪問型」の詐欺も増えています。
以下のような事件がありました。
▼犯人は警察官を名乗り、80代女性宅に電話。
「外国人を捕まえたが、あなたの預金通帳の番号と暗証番号を
知っており、暗証番号を変えなければならない」と。
数分後、架空の金融機関を名乗り、電話で暗証番号を聞き出した上で
「預かりに行くので、カードと通帳を用意しておいて」と要求。
女性宅を訪問し、詐取を図るが、逮捕。
このほか、関係者を名乗って「用紙にある振込先は変更になりました」
と新しい振込先を指定してくる事例や、「銀行に行くのが大変でしょう。
振り込み作業を代わりにやります」などと申し出て、バイク便を自宅へ
配送して現金やカードを預けさせるものもあり、要注意です。
相手の肩書きにだまされない
警察庁などが指摘する、詐欺を見破るのに役立つポイントを
まとめると、次のようになります。
◆警察官が、事故当事者の家族に示談を勧めることはない。
◆弁護士、保険会社の社員が、当事者の家族に電話ですぐ示談金を
振り込むよう要求することはない。
◆警察や金融機関、全国銀行協会、金融庁の職員等が
キャッシュカードを預かりに出向いたり暗証番号を聞いたりはしない。
◆税務署、社会保険庁、役所の年金課などから、ATMの操作を求める
ことはない。
◆納税のために、金融機関の口座を指定して、振り込みさせるような
ことはない。
あの手この手で、こうかつにお金をだまし取ろうとする悪者が
はびこる世の中です。
私たちは、“自分だけは大丈夫”と決して油断せず
厳重に警戒していきましょう。
また、何か不審なことがあれば、警察の相談窓口
(全国共通短縮ダイヤル=#9110)か近くの警察署に
連絡しましょう。
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