走れ!コータロー!

一緒にパフェ食べてくれる人いませんか?

妖怪朝もっこり。

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ここまで書いて作者は考え込んでしまった。

そう、以前に書いた実験小説もまだ完結しないまま、新しい小説もどきを書いてしまった。

言い訳になるのだが、前回の(清子さんのね)ぶんは、その後の成り行きを考えたら、

実に壮大なドラマになりそうな気配。

故に書き出すことに大変な勇気がいるのである。

よって、しばしの間、アレのことは忘れて欲しい。

またパワー全開になったら書き始めようと思う次第である。

では、続きを。。。





かの「妖怪朝もっこり」のことをすっかり忘れてしまったある日のこと。

ボクは40代最後の日を一人で過ごしていた。

休日だったのだが、特にやることもなく、テレビを見たりで、何てことのない一日を過ごし、

夕方から近所のスーパーマーケットに買い物に出かけた。

明日は誕生日、ならば前祝にケーキでも買うか。

そう思いながら店の中をブラブラしていたら、ヤツが現れた。

いきなりズボンを引っ張ったのだ。

見れば、小さなオヤジが立っている。

これが、噂の「朝もっこり」なのか。

不思議なことにボクはさして驚かなかった。

きっと心のどこかでコイツが現れるのを予感していたのだろう。



「朝もっこりか?」


そういうと、ヤツは狼狽した表情で、


「何で知ってんねん!」

「お前、有名やぞ。」

「せやかて、先に言われたら値打ちないがな。」

「しゃあない、ネットで大騒ぎや、有名人なんやで。」

「ほんまかいな、そうかいな・・・」


ヤツはそう言うとションボリとうつむいてしまった。


「まあ、そう落ち込まんと。」

「アホ、ワシらびっくりさせてナンボや、お前全然ビックリしてない。」

「わ〜!わ〜!なんじゃこいつ〜!」

「わざとらしいわ。アホらし。」


そこでボクは周りの視線が自分に集中してるのに気が付いた。

そうだ、コイツの姿はボクにしか見えないのである。

ってことは、ボクはただの変なおじさんなのだ。

慌てて陳列棚の間に入って、「朝もっこり」を手招きして呼びつけた。


「なんやねん、妖怪呼びつけるとはお前も大胆やな。」


ボクは小声で、


「なんでこんなとこに出てくるねん、みんな見てるやろ。」

「しゃあない、ワシにも色々都合あるねん。」

「なんや、都合って。」

「そら〜テレパシーの侵害ってもんや、ほっといてくれ。」

「それを言うならプライバシーや、まあ、ええわ、ちょっと外出よう。」


そう言うとボクは買い物カゴの中身を適当に元にもどして、店の外へ出た。

店内からの客や従業員の視線が痛い。

あかん、もうこの店来られへんがな。

さて、「朝もっこり」はと言うと、人間に指図されたのが傷ついたのか、ふて腐れた表情。

ボクはヤツを人目のつかない路地に連れ込んだ。


「しかし、お前ブサイクやな、ちっちゃいし、パンツ一丁やし、寒くないのか?」

「ううう〜言いたいこといいやがって、こなき爺も裸やないか。」

「お、知ってるんか?こなき爺。」

「あんなんは邪道妖怪や、ほんまにおるかどうかもわからん。あ、そんなことはどうでもエエねん。」


「朝もっこり」は続けて捲し立てる。


「お前明日で50やろ?だから予言に来た。」

「大きなお世話じゃ、オレは予言とか占いの類は一切信用せん。」

「占いと一緒にするな!」

「ほな、なんやねん、頼んでもないのに出てきやがって。」


ヤツはじっとボクの目を見てこう言った。


「ワシが出てくるにはそれ相応の理由がある。」

「ほ〜理由ねえ。」

「せや、お前がこれまでどんな人生を送ってきたか、ワシ知ってるで。」


ヤツはニヤッと笑って続ける。


「朝、立てへんやろ?」

「アホ、ほっとけ!それこそテレパシ、いや、プライバシーの侵害じゃ。」

「まあそう言うな、明日になったらわかる。」

「ふん、それが予言か?」

「あほ、ちゃうわ、ほな、今から予言するで。」

「おう!何でも言うてみ、ただし当たらんかったら引きずり回すぞ。」

「なんやと〜あったま来るやっちゃなあ、まあ、ええわ、ほな言うで。」


すると、「朝もっこり」はゆっくりと目を瞑って、小声でブツブツ言い出した。

しばらくすると、カッと目を見開いてこう言った。



「死ね!」

「なんやと〜それ、ただの悪口やないか。」

「ほな、生きろ!」

「はあ?」


一体、コイツは何をワケのわからんことを言ってるのだ?


「しんどくてもな、辛くても頑張って生きるんや、ほな、きっとエエことある。」


神妙な顔つきでそう言うと、


「まずは明日の朝やな。」


これが予言なのか?

考えてみたら希望のない人生で、時間を無駄に垂れ流していた。

コイツはそれを戒めにやってきたのかもしれない。

生きてたらいいことある、そんな使い古された励ましの言葉が妙に心に響く。


「朝もっこり、お前エエやつなんか?」

「当たり前じゃ、ワシは座敷わらしみたいに根暗ちゃうぞ、ワシを見た人は間違いなくハッピーになる。」

「ハッピーと来たか、それにしてもその格好、何とかならんのか?」

「あのな、ワシは人生の象徴そのものや、まさにシンボルやな。」

「何言うてるかわからん。」

「男は50にもなるとアチコチ元気なくなるやろ?でも、見てみ、ワシはこんなにも元気や。」

「それ、何か入れてるんちゃうか?」

「アホ、自前じゃ、見せたろか? あかん、人間に見せたら小さくなってしまう。」

「そうなんや、ま、見たくもないけどな。」

「とにかく、頑張って歯を食いしばって生きてみろ、間違えても自殺なんて考えたらあかんで。」

「うん、わかった、なんや元気になってきたかもしれん。」

「そうか、それならエエ、ほな、ワシ消えるわ。」


あ、そうだ、ボクはどうしてもコイツに聞きたいことがあったのだ。


「なあ、お前は50前の男の処に出るんよな?」

「ああ、せやで。」

「ほな、女の処に出るのもおるんか。」


朝もっこりはしばし黙っていたが意を決したように、


「ああ、おる。」

「ほな、名前何て言うねん?」

「アホ、そんなん恥ずかしくて言えるか!」

「え〜恥ずかしいってか?何でや?」

「何でもええねん!」


顔が真っ赤になっている。

なんだ?これだけ恥ずかしがるなんてどんな名前なんや?


「あかん、もう時間や。」

「え〜名前教えてくれよ。」

「あかん、ワシの口からはよう言わん。」


そう言うや否や、ボクに背を向けてスタスタと歩き出した。

そして、急に振り返り、親指を立てながらこう言った。


「グッドランプ」

「アホ、グッドラックや。」


小さなオヤジが更に小さく、そして心なしかその姿が薄くなって行く。

今日、コイツに出会えて良かったのかもしれない。

明日からは希望を持って一生懸命生きよう。

ありがとう、朝もっこり!




だが、その時、ボクは見た。

露地の曲がり角で、パンツとブラジャーだけの小さなオバハンと抱き合う「朝もっこり」を。

出た、このオバハンや。

最後にボクは人目もはばからず叫んでしまった。


「お〜い、そのオバハン名前何て言うね〜ん??」


殆ど消えかけた「朝もっこり」は、今度は中指を立てながら微笑み、そして完全に消えてしまった。

ボクの見間違いかもしれないが、最後に見た「もっこり」はさっきよりも大きくなっていた。




〜おわり〜






さて、長々とくだらん小説もどきにお付き合いいただきありがとうございました。

面白くも何ともありませんが、急にこの話を書きたくなったのです。

賛否両論はございましょうが、そこは言論の自由、表現の自由ということでご容赦ください。





因みに、ボク(コータロー)はまだ50歳ではありません、どうでもエエけど(笑

さて、「朝もっこり」について書かれていた内容だが、以下、抜粋である。

その書き込み主、仮にA氏(49歳)としよう。

50の誕生日を翌日に控えたA氏はその日も残業で遅くなり、駅に着いた時は深夜12時になろうかとしていた。

いつもの帰り道を歩いていると、突然後ろから声をかけられる。


「そこなサラリーマン、しばし待たれい。」


A氏が振り返るとそこには誰もいない。

不思議に思って360度見渡してみるが声の主は何処にもいない。

訝しげに思いながらも再び歩き出したA氏にまたもや声がかかる。


「待て言うてんのが聞こえんか?」


気味悪くなったA氏が小走りでその場を逃げようとした時、何かにつまずいて転んでしまう。

で、起き上がったときにソイツがいたわけだ。

身長は幼稚園児くらいで、頭はツルッパゲ、しかも真っ白なブリーフだけを穿いている。


「あなた、誰です?」

「ワシか?ワシは朝もっこりや。」


そう言うと腰に手を当て股間の膨らみを強調した。

それは何か入れてるのかと見紛う程の見事なもっこりぶり。


「で、私に何の用ですか?」

「予言しに来た。」

「え?何をですか?」

「お主の未来じゃ。」

「未来?」

「そうじゃ、で、何が知りたい?」


そんな会話があってA氏は自分の知りたいことを聞いたらしい。

その予言はかなり先の未来のことなので、当たったかどうかはまだわからいのだが、

A氏曰く、翌日から身体に変化が起こったとのこと。

しかしその内容には触れていない。

A氏はその後気になって色々調べたようだ。



その「朝もっこり」は50歳の誕生日の前日に現れて、その人の未来を予言するらしい。

その姿は本人にしか見えず、また、何処で現れるのかはわからない。

そして、ソイツに会った人には必ず身体的な変化が現れる。

最後に、これが大事なのだが、誰にでも見えるわけではないらしい。

しかも、その予言の内容は人に話したら効力がなくなるので、結局その信憑性の検証はできていない。

座敷わらしのように会えば必ず幸せになるワケではないらしい。



そう言えば、マサオも身体に変化が現れたと言っていた。

まさに、朝もっこり、その名の通りである。

そこまで調べたボクは謎が少し解けた満足感で、それ以上の調査はする気になれなかった。

そいつの存在自体を信じたわけでもなかったし、だから日が経つにつれ記憶の片隅に追いやってしまい、

マサオと会うこともなくなったので、そのことはすっかり忘れてしまっていた。



それから半年後、ボクは50を迎えようとしていた。

そして、ヤツは現れたのだ。

「お前、朝、立つか?」


久々に会った親友の口から最初に出た言葉は下ネタだった。


「なんやねん、いきなり。」


それでもマサオは繰り返した。


「だから、立つか?」

「立つわけないやん、もう、50に手が届くんやぞ。」


マサオは頷きながら深く息を吸い込み、それからゆっくりと吐き出すとこう言った。


「オレ、立つぞ。」


なかなか衝撃的な言葉ではあるが、どうせ薬の力で一時的なもんなんだろう。

だが、一応は驚いたフリはしてやろうと思い、


「え?マジ?毎朝?」

「うん、毎朝。正確に言うと立つようになった。」


マサオは昔から話を大袈裟に言う癖がある。


「いつから?最近か?」

「1ヶ月前くらいかな。アイツに会ってからやねん。」

「アイツって誰や?」





コーヒーが運ばれてきて中断する。

その時ボクはどんどん前に乗り出していることに気が付いた。

知らず知らずのうちにマサオの話に乗せられていたわけだ。

巧みな話術は昔から変っていない。

仕事も女も口先だけで成功した男、ボクがいつもそう言うと、マサオは怒るのだが事実だから仕方ない。

しかし今日は久々の再会だ、バカ話に花を咲かせるのも一興だろう。


「で?アイツ?」

「あ〜アイツ。」


マサオはニヤッと笑いながら思い切り溜めを作り、半笑いながらきっぱり言った。


「朝もっこり。」


それだけ言うとタバコに火をつけてボクを見ながらニヤニヤしだした。

いやいや、そんなにきっぱりと意味不明なことを言い逃げされても困る。


「ちゃんと説明せいよ。なんじゃそれ?」


するとマサオは得意気な顔で、


「お前知らんか?最近ネットで話題になってる妖怪。」

「妖怪って?お前妖怪に会ったのか?」

「うん、会った。で、予言された。」

「え〜?予言って?何や何や?何言われた?」

「それは言えん、言ったら効力なくなる。」


あかん、またヤツのペースに巻き込まれている。

馬鹿馬鹿しい、現代に妖怪なんておるわけない。

真面目に聞いて損したわ。


「そうか、わかった。じゃあネット見たらわかるんやな。」

「うん、わかる。」

「でもな・・・」

「でも?」

「いや、まあエエ、とにかくオレはアレと会ってから人生変った。お前もきっとそうなるって。」


なんだか、今一つ要領を得ない話だったが、その話はそこで終わったのだ。




それ以来すっかり忘れていた「朝もっこり」を、数日後、不意に思い出した。

ネットの検索サイトで調べてみる。

「朝」と「もっこり」が別々に太字になって出てきた。

ってことは、当然エロサイトが大手を振って登場してくるわけだ。

なんだなんだ?

こりゃ調べるの難しいなあ。

恐らく都市伝説みたいなものだろう。

鬼太郎好きなボクでも知らないのだから多分妖怪としては「もぐり」だな。

今度は、「妖怪、朝もっこり」で引っ張ってみる。

1ページ目は相変わらず全然関係のないエロサイトや変態の書き込みが多い。

あかんか、やっぱマサオのガセネタやな。

しかし・・・

アイツ、大袈裟には言うけど嘘はついたことない。

2ページ目見てみるか。



「あの日ボクは変な妖怪に会った、それは自分で朝もっ・・・・・」



出た出た。

あるやん、そう思ってクリックした。

個人の書き込みのようである。

日付が乗っている。

3ヶ月前だ。

マサオは一月前だと言っていたな。

そこには、その書き込みの主が「朝もっこり」と出会った様子が克明に書かれている。

彼も予言されたようだが、マサオ同様その内容については伏せられていた。

どうやら、人に言ってはいけないと言うのは本当らしい。

で、問題の書き込みにはこう書いてあった。

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