ピエモンテの小さな山村から−ぶじゃねんです、はい−

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この船の漁師さんたちは3人です。

船主はアウディ、彼は中学を出て父親の漁師になりましたが、あるとき漁に出て海に落ちてしまいました。絶体絶命の危機にあった彼を救ったのは別の船。


彼はその船主の娘さんと付き合うようになり、年齢がゆるす年にすぐに彼女と結婚。彼女の2番目の弟さんと組んで今はアウディ自身の船で操業しています。

4年ほど前、もう一人いた漁師さんが体を壊して廃業、ここ数年は二人だけの操業でしたが、去年やっと新入りが登場!彼もやっぱり親戚の一人です。

イタリアでは日本ほど重んじられないのが普通ですが、彼らの上下関係は特別でとてもはっきりしています。

イメージ 1

              (時々こんなお友達も網にかかる、生きたままかかるので海に返してあげる)

新米の男の子は使いッ走り同然。私たちは彼のお手伝いもしますが、アウディの客人として私達を大切に扱うことを絶対忘れません。こっちが逆にぎこちなく恐縮したりして


アウディの義理の弟さんジェロは漁具担当。海に網を仕掛けるときも網を引き上げてきちんと片付けるのも全部彼。彼にしても私達に接するときと他の漁師仲間と一緒のときは違います。

アウディは操舵や他の船との連絡役。

アウディですが、私や原始人よりたぶん10歳以上若いですが、船上では一番威張っています。でも仁義を重んじ、情に熱く、他の船との漁場調整の駆け引きでは意思表示は明瞭、

他の船も彼には一目置いているのは私でもわかります。

イメージ 2


          (原始人と二人で3袋あったムール貝をごしごしおそうじ、
       それを新米君がパスタの具にした。美味!!!原始人はなれない仕事に疲れてこの様)



私達の大事な友人、でも、私たちへの客人としての扱いは一昔前の今ではどこかに消えてしまった伝統的礼儀とでもいうのでしょうか、それが感じられます。プラス思いやりも見え隠れして独特です。

せっかく遠くから来るのにマグロが取れなかったら可哀想と、取れたときにマグロを冷凍してとっておいてくれたり(10キロぐらいのマグロ2匹もらっても困るんだけど、、、)、

私たちの寝場所を確保するために自分は舵取りして徹夜したり、、、。夕飯に食べるために珍しい魚を持ち込んでおいてくれたり、

彼のシチリア人的なホスピタリティーはおおらかで熱くて、ピエモンテの人のそれとはかなり違います。アウディと一緒にいると原始人の疲れた心がほっこりする。


ところで漁師さんに頼んで初めて船に乗せてもらったとき、そのための厳しい条件がありました。
「船酔いしない事!」

彼らは日本人である私に妙な信頼感があり、例えば自分たちが生で食べて美味しいと思う魚は私も生で食べると思っています。当然、船酔いもしないと思っている。

でもって、原始人には「船には乗せてやるが酔ったら笑いものにするからな!」といじめる。
聞いていて私もなんとなく自分は酔わないと思い込んでしまったのですが、

船は進んでいるうちは前後に揺れ(ファルコンさんは御存知でしょう)停泊中は横揺れで、これが私には辛かった!!原始人にはなんでもないのに、私は、、、さっさとご飯食べずにベッドで横になり、気分をおさめました。


イメージ 3


   ( 新米君、今の若者にしては行儀も良いし(多分彼の親分たちより)
           しっかりしている!!原始人も私もすっかりファン!)

でも、網を揚げる時間までには根性で回復して漁のお手伝いをちゃんとしましたよ!
こうして毎年、彼らと少なくとも一度は漁に出ています。

私達とアウディの「山と海の交信」は冬場も続いています。その時期何の漁をしているかとか、いつから本格操業に戻るかとか、お互い元気でいるかとか。

今年は4月にマグロ、カジキ漁が始まるそうで、原始人はもう4月に行くつもり。

彼らと海に出るときは、午後4時に船出して、翌朝の5時に港に戻る頃には海水を衣類全体に含んで体がずっしり重くなっている。

その足でピエモンテまで帰って体がまだ左右に揺れている間にマグロをさばかなければならない私は大変ですが、でもやっぱりやめられません。

アウディ、ジェロ、新米君もいつもありがとうね!!(完)

閉じる コメント(16)

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すごいですね!
アウディさん海に落ちて、愛が生まれて・・・
なんとなく朝の連ドラ「澪つくし」を思い出すのは私だけでしょうか(古すぎ!?)
それにしても帰宅しても陸揺れが続いている状態で包丁を持つとは、ぶじゃねんさん、かなりのツワモノですね!!料理の腕がすごいと思ったら必殺料理人だったとは!(笑)

2009/3/10(火) 午前 5:15 [ xxx*tm*_n*_x*x ]

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「必殺」でなくて「殺生」料理人!、、、かな?なんか気がつくと野菜より生き物にメスを入れている事が多いですわっはっは!

2009/3/10(火) 午前 5:19 [ ぶじゃねん2000 ]

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漁師と言う仕事は日本もイタリアも大変ですね、でもその人達が居なければ私達はマンマが食べれないのだから、漁師に乾杯!!

2009/3/10(火) 午後 2:37 yos*5*03*02

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リグーリアのこの種類の漁に限っていえばまだ儲かる仕事のようです。でも、それもこの先不透明。いつまで頑張って寒い海に繰り出せるなあとちょっと心配。でも、彼らは海の仕事が大好きのようです。

2009/3/10(火) 午後 4:29 [ ぶじゃねん2000 ]

上下関係がきちんとしているのは立派なことですね。海に出ると命にもかかわるので、しっかりと上からの指示に従うことが出来て、的確な判断の出来る新入りならば 本当に素晴らしいなぁと、思います。

2009/3/10(火) 午後 4:44 [ ティスカの部屋 ]

初コメント失礼いたします。
話題がずれたらごめんなさい。

僕は離島暮らしなのですが、外つ国の暮らしの一端を拝見し、ひとがいてひととして漁をして暮らしていることを身近に感じ、嬉しく思いました

ありがとうございます。

2009/3/10(火) 午後 4:53 [ ぽよ君 ]

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ぶじゃねんさんへ♪
遊びに来て見ましたあ〜
ん? 原始人? それってもしかしてご主人のことですか?

2009/3/10(火) 午後 8:44 [ ずん ]

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山の上の友達、街の友達、海辺の友達、素晴らしいですね。

2009/3/10(火) 午後 9:30 [ 山功 ]

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Kissyさん、本当にそうですね。私達みたいに年に一度か二度、天気のいい日に船出すれば楽しいけど、彼らは板一枚下は深い海で仕事しています。寒くても、しんどくても。新米君は観察力のある子みたいです。頑張ってくれるでしょう。

2009/3/11(水) 午前 1:34 [ ぶじゃねん2000 ]

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きらさん、離島で暮らしているんですか?いろんな意味でちょっと羨ましいです。郵便は民営化されたからもしかしたら届かなかったり、大変な事もあるでしょうがきっと他にはない良さもあるのでは。またいろいろ教えて下さい。 私こそありがとうです。

2009/3/11(水) 午前 1:37 [ ぶじゃねん2000 ]

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ずんさん、原始人はこのブログの主人公です!!わぁっはっは!

2009/3/11(水) 午前 1:38 [ ぶじゃねん2000 ]

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原始人のお陰でいろんな人と知り合えておもしろいです。日本にいたときはこんなバラエティーなかったですから。イタリアって不思議だと思います。

2009/3/11(水) 午前 1:39 [ ぶじゃねん2000 ]

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ぶじゃねんさん、なれない船仕事、ご苦労様でした

風と波の歓迎が待ち受けている冬の海への出漁大変でしたね。赤ちゃんマンボウは海に返してあげたのですね ポチっと(☆)
陸に上がってもまだ身体ゆれている(爆)
でも根性ありますね、その身体でマグロの解体ショーとは・・・・

2009/3/11(水) 午後 6:03 ファルコン

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ファルコンさん、上陸後の体のゆれは漁に慣れた今でも起きます。情けナイ! マンボウとかエイは網にかかっても生きているんですね。吃驚です。次回の船出が既に楽しみ。

2009/3/12(木) 午後 4:59 [ ぶじゃねん2000 ]

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お写真のマンボウ。小さくて可愛いですね。

実は三陸や房総などでは刺身にして食べたりするのですが、白身で味は淡白ながら、酢味噌で食べると美味しいです。

ムール貝も美味しそう!

2009/3/18(水) 午前 11:05 [ Dobbs Ferry ]

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Dobbsさん、なかなかお返事できずについません。

このマンボウ、船の甲板の上でぱたぱたするのをみるとホント海に返すのが惜しいくらい可愛いですよ。 でもマンボウは美味しいのですね。知らなかった!!でもやっぱり生きたまま網にかかるこの子達はきっと海に返すから私は食べられないとおもいます。、、、ま、いっか!

2009/3/27(金) 午後 10:48 [ ぶじゃねん2000 ]


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