|
2,670g |
忘れたくないもの
[ リスト | 詳細 ]
全1ページ
[1]
|
信じているものが、あまりにもアッサリと目の前から消えてしまうと 人はとっても不安になるんだね。 まるで自分自身を失くしてしまったかのように、慌てて探し始めたよ。 でも、何を失くしたのか本当は自分でもよくわかっていなかったんだと思う。 だから、探しても探しても見つからない『何か』に追われてしまって 狂ったように手探りしてたよ。 やっと・・・・やっと見つけた。
探し物ではなくて、今の自分の姿を見つけた。 何一つ失くしたりはしていないのに、思いもかけない感情や言葉の雨にさらされて ボロボロになりながら道のない道を歩いてた。 すぐ横に、細いけど、ちゃんと道はあるのに、追われていたせいで見えなかった。 私の手からすり抜けたと思われていたものは、実は何一つこぼれてはいなかった。 ちゃんとこの手の中に、形も色も匂いさえも変えずに残っていたんだね。 見えてよかった。 もう一度、自分の信じたものがそのままの形で残っていたことを確認できて こんなに嬉しい事はなかったよ。 それに気付かせてくれた人。 私を言葉で支えてくれた人。 ここにいられた事を感謝します。 ありがとう。 私のためにありがとう。 言葉と心をありがとう。 |
|
昨年の夏、私はここで皆様にお願いをしました。 私の大切な友人が生死の境をさまよっているから、どうか祈りの力で呼び戻して欲しい、と・・・。 その願いに応えて、多くの方々が友人のために祈り、励ましの言葉をかけてくださった。 その甲斐あって、友人は奇跡のように回復し、輝くような笑顔を取り戻しました。 私は皆様には、言葉に出来ないほどの感謝をしました。 人の思いとは、何と大きな力を生み出すのだろうと、心から感動したのです。 その喜びもつかの間、事故の後遺症が消えぬ影を落としました。 そして、一番恐れていた事態が1週間前の彼女を襲いました。 遠い日本という国にいる私には、彼女が倒れたと言う知らせにも 何もしてあげる事は出来ず、ただただ祈るのみでした。 祈ることしか出来なかった・・・・。 しかも、今度はその祈りが届く事はなく、奇跡も再びは起きずに 彼女は一人遠い国へと旅立ってしまったのです。 いけないとは思いつつも、私は天を呪いたい気持ちでした。 どうして? どうして彼女なの? まだ若くて、可能性に溢れてこれからの人だったのに、 なぜ今、彼女を召してしまわなければならなかったの? この理不尽に胸が潰れそうでした。 時間は、私を癒してはくれません。 悲しみを忘れさせてはくれません。 でも、私の悲しみを彼女はいっそう悲しむだろうから、 彼女が微笑んでいられるように、私も顔を上げて生きたいと思います。 確かに彼女が生きたことを、私は私のやり方で残していってあげようと思っています。 もう少し時間はかかるかもしれませんが・・・・。 あんじぇらのために、祈ってくださった方々に、励ましの言葉をかけてくださった方々に 仲良くしてくださった方々に、この場をお借りして心からお礼を申し上げます。 ありがとうございました。 どうか、時々は思い出してあげてください。 忘れないであげてください。
|
全1ページ
[1]







