「僕セカ」最新情報
緊急現地リポート 「僕セカ」カンボジアで凱旋上映!2012年2月16〜19日の間、カンボジアの首都・プノンペン市内のカンボジア日本人材開発センター(CJCC)で開催された両国文化交流イベント「日本・カンボジア絆フェスティバル」において、映画「僕たちは世界を変えることができない。But we wanna build a school in Cambodia」のカンボジア国内プレミア上映会が行われました。現地の模様を緊急リポートします!(文責:プロデューサー佐藤現)
2012年2月17日(金)午後6時、我々はプノンペンにいました。主演の向井さんが、外務省から日本・カンボジア親善大使を委嘱されたことが大きな契機となり、動き出した「僕セカ」チーム念願のプロジェクト・・・。そう、「僕セカ」が映画のもう一つの故郷・カンボジアでついに初上映される、その瞬間に立ち会うためです。 会場に到着すると、約400人収容の会場は既に超満員。立ち見の方々通路を隙間なく埋め尽くし、会場は熱気に包まれていました。 観客は10代〜20代の学生を中心に、子どもたち、家族連れ、現地在住の日本人の方々など多彩な顔ぶれ。また、両国の公式な文化交流イベントとあって、カンボジア政府からは教育大臣はじめ教育省高官、日本大使館からは大使、公使など、偉い方々も多数列席されていていました。 そんな中、まずは、向井理日本・カンボジア親善大使のビデオメッセージが、クメール語字幕付きで上映されました。 向井理日本・カンボジア親善大使のビデオメッセージ ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 「日本カンボジア絆フェスティバルにお越しの皆様、向井理です。 昨年2011年の10月に日本カンボジア親善大使に選んでいただきました。僕とカンボジアの出会いは2007年、ある番組がきっかけでした。 カンボジアの家庭にホームステイをして、そこで畑を耕したり地雷を除去したりする仕事を1週間行うという企画でした。とても暖かい家族で、お父さん、お母さん、娘が二人の四人家族と一緒に畑を耕して生活しました。 そして2010年、この映画を撮る事をきっかけにまたカンボジアに行き、(映画の撮影の後には)その家族に再会するという番組を撮りました。その時は約1ヶ月カンボジアに滞在して、プノンペン・シェムリアップの二大都市で、それぞれ2週間ずつぐらい生活していましたが、本当にたくさんの人に触れ合う中で、美味しいものも食べましたし、きれいな建物とか、もちろん衝撃的な光景があった場所・・・キリングフィールドとかトゥールスレンとかエイズ病棟にも行きましたが、ほんとうに人が温かく、食べ物が美味しく、住み心地の良い場所でした。1ヶ月じゃ足りないくらい、まだまだ堪能し切れてないぐらい、本当に素敵な国でした。これから映画をごらん頂くと思いますが、日本編もそうですが、カンボジアロケのところはほとんどアドリブで、シナリオはありますけど、ありのままの感じで描いた映画になっております。この映画は学生が実際にカンボジアで小学校を建てたという話を題材にしているのですが、そのサークルはまだ存続していてその学校も残っていて、今後とも支援が必要だと思わせてくれる映画でもあるのかなと思います。 カンボジアの魅力というのは本当にたくさんあると思いますが、とにかく僕が出来ることと言うのは、その魅力を1人でも多くの日本人に紹介していくことだと思っています。 この2012年という年が日本とカンボジアの結びつきの新しい一歩の年になればと思います。それでは映画をお楽しみ下さい。」 向井親善大使の心のこもったメッセージに、会場は拍手で包まれました。 引き続き、ソッピア役のネアリー・チャンさん、近藤正岳プロデューサーと筆者(佐藤)が登壇。ネアリーさんは劇中とは打って変わった美しいドレスに身を包み、会場を魅了。代表して挨拶に立った近藤プロデューサーが、深作健太監督からのメッセージを代読した後、最後は「クニョム・チョール・チェット・クマエ(私はカンボジアが好きです)」とクメール語で締め、会場を沸かせました。 深作健太監督からのメッセージ ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 「この映画がカンボジアの皆様に御覧いただける事を、心から嬉しく思っています。 二年前の秋、 撮影で初めてカンボジアに訪れて、 僕は皆さんから沢山のものを頂きました。 沢山の素晴らしい笑顔と、 沢山の美味しい料理と、 そして沢山の強い心です。 辛い歴史も知りました。 でもそれを乗り越えて、 力強い復興を果たしている皆さんに、 いま僕たち日本人は勇気を貰います。 お金でも、繁栄でもない、もっとシンプルで大切なもの。 カンボジアで出会ったある方は、 それは「生きる希望」なんだと教えてくれました。 これからもずっと、 日本とカンボジアが強い友情で結ばれていますように。 遠く離れた東の島国から、皆さんの幸福を祈っています。 映画監督 深作健太 」 そして、ついに上映開始です!クメール語字幕を付けての上映のため、コミカルなシーンでは何度も笑いが起こり、悲しい歴史を振り返るシーンではすすり泣きが聞こえ、仲間割れしそうになった4人が再び結束して「チョルモイ!」とクメール語で乾杯した瞬間には拍手が沸き起こりました。 (カンボジアの観客はつまらないと感じると10分で出て行ってしまうと聞いていて戦々恐々でしたが・・・)2時間を超える上映時間にもかかわらず途中退席する観客は皆無で、上映終了後には会場全体が大きな拍手に包まれました。 (クメール語が解る方によると)「面白かった」「感動した」という声が多く聞かれ、我々関係者にもたくさんの方々が声をかけてくれました。何より、鑑賞後の皆さんの満面の“笑顔”がとても印象的でした。 上映終了後、カンボジアの学生や学校教師など主に教育の現場にいる方々に感想や意見を伺う機会をいただきました。 「自分たちカンボジア人と同じように日本の若者たちも悩みながら頑張っていることが良くわかった。自分も頑張ろうと思った」(10代後半男性 学生) 「日本の学生が、こんなにカンボジアのために尽くしてくれたことを初めて知った。甲太たちを尊敬する。日本がもっと好きになった」(20代男性 学生) 「甲太たちを見ていて、私も自分の夢に向かって突き進む勇気が湧いた」(19歳女性、学生 ほか) 「日本人にとってもカンボジア人にとっても意義のある映画だった」(30代男性、高校教師) 「日本の俳優はかっこいい。」(意見多数) また、 「日本人がこれだけカンボジアに対して一生懸命努力をしてくれているのに、自分は国に対してはおろか両親に対しても何もできていない。何かしなければならない」と泣きながら感想を語ってくれる男子学生(10代後半)もいました。 また、現地在住の日本人の方々からも、(彼らの多くがボランティア経験者や現役でボランティア活動をしている方々でした。)「ボランティアの本質を良くも悪くも捉えていて身に沁みた」という意見が多かったです。 以上、本当に沢山の嬉しい感想をいただきました。 正直、上映前は、文化や環境の違う日本の若者の悩みや葛藤が、どこまでカンボジアの皆さんに共感していただけるのかと不安でいっぱいでしたが、日本で観ていただいた皆さんと同じように、作品の普遍的なテーマを真っ直ぐに受け止めていただけたようです。 なお、あまりの反響の大きさに、後日追加上映が3回行われることになりました。 今回は首都プノンペンでの上映でしたが、近日中には、小学校のあるチャラス村が近く、この映画に関わったスタッフが多く在住するシェムリアップ地区での上映も計画されています。 今後、このクメール語版「僕セカ」が、さらにカンボジア全土に広がっていくことを切に願っています。 今回の上映実現に尽力された外務省の方が、上映後にメールを送ってくれました。その中の一文が印象的で、とても嬉しい言葉だったので紹介させていただきます。 「よく友好の「橋」などという表現を使いますが、まさにこの映画は新たな橋だとおもいます。しかも写真として飾って鑑賞するような静的(動かないよう)な橋ではなく、橋の上で日本人とカンボジア人の出会うポイントが(実際に鑑賞する人によって)変わるという動的で魅力的な橋に思います。 (中略) 2時間の上映中、多くの日本人と多くのカンボジア人が橋の上を往来していた姿が目に浮かぶようです。」 今回、カンボジアの皆さんに支えられてできた映画を、作品のもう一つの故郷で上映することができ、現地の方々にも共感や感動を届けられたことは、この作品に関わった者の1人として本当に感無量でした。 そして、この映画が両国を結ぶ小さな橋の一つになれたのなら、こんなに光栄な事はありません。 最後に、在カンボジア日本国大使館、CJCC、外務省の方々、カンボジア政府の方々、クメール語字幕作成にご協力いただいたカンボジアの国営テレビ局・TVKの方々・・・今回の上映を実現するためにご尽力、ご協力いただいた全ての方々に感謝いたします。 ありがとうございました!オークンチュラン!! |
