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歴史学者であり、高知大学名誉教授、新しい歴史教科書をつくる会副会長であります福地惇先生の貴重な小論文を掲載いたします。
護持すべき「國體」とは何か
高知大学名誉教授 福地惇
「國體」とは何なのだろうか。
歴史・伝統・文化を土台に成り立つ国家の特性を意味するもので、非常に幅の広い説明が可能なのだが、国家論・憲法論・政治論に限定すれば国家体制のことと理解するのが最も妥当であろう。宮沢俊義はそれが古色蒼然たる「神勅主権主義」の似非立憲政だったと主張する。だが、その言説は祖国の歴史、戦前の国家体制に対する強い悪意に満ちた讒言(ざんげん)と言わざるを得ない。
幅広い説明が可能な「國體」には、かりに国家論・憲法論・政治論に限定したとしても、明治憲法起草者伊藤博文の『憲法義解』(井上毅原案執筆)が示すような厳正な立憲君主制論から神権政治論まで幅広くあったが、明治憲法の発布からポツダム宣言受諾までの(準)公式説明は『憲法義解』である。神懸かり的な解釈は古くから存在したが、昭和動乱期に特段に活発化し、シナ大陸における日支の軍事的緊張が高揚した時期に文部省が編纂配布した『國體の本義』(昭和12年5月末)などはそれに当たるし、若き憲法学徒 宮沢俊義もそれに近い理解者だったのは事実である。だが、それは国際情勢の緊迫化と国内世論の熱狂に過剰反応したヒステリー的人士の見解であった。
「終戦の詔書」に謳われる「國體」概念は、戦時ではなく平時の理解である。
ポツダム宣言の原案作成者グルーの見解、それにGHQから迫られて明治憲法の精査に取り組んだ幣原首相と松本国務相の理解の通りであった、『憲法義解』が説明する明治立憲君主制のことである。明治憲法は、十九世紀中葉の欧米諸国の憲法と比較しても遜色ない立派な近代立憲君主制憲法である。欧米諸国の憲法をよく勘案斟酌し、我が国の歴史の正当性を踏まえて制定された。筆者の理解では、明治憲法は君民共冶の「国家主権」説であって、国家権力が天皇を含む一部国家機関に集中するのを排除しながら天皇を国家・国民統合の要と擬制する法治主義の国家基本法である。
他方、現憲法の「国民主権」説は、個人が国家より上位であるという本末転倒の虚偽観念に基づく国家・国民拡散の思想である。
明治憲法が「国家主権」説に基づく立憲君主制憲法だと知っているくせに、神権政治の似非立憲であると宮沢は主張し、「絶対主義君主制憲法」と言いくるめるために、「天皇主権(独裁)説」を高唱した。戦前の宮沢は、実は神権論的解釈者だった。身過ぎ世過ぎから心憎い素早さでGHQの見解、つまり講座派理論に乗り換えたのだと筆者は解している。個人の意見変更は自由だが、彼は我が国憲法学界の権威(東京大学法学部教授)であり、敗戦国家の今後の方向性を指し示す重責を担っていた。無責任な変節学者の言説に、国家・国民は諸共に巻き込まれたのだから堪らない。
日本製憲法だと強弁するマッカーサーは、「日本政府は新聞やラジオで新憲法について大規模な啓発運動を起こし、憲法のあらゆる面を説明し、質問に答えた。四月の総選挙に私が望んでいた通り真の国民投票となり、新憲法採択の態度を公に表明した人々が新議会で大多数を占めた」と、GHQ自身の教宣活動や日本政府操縦、厳密検閲による言論操作、選挙操作も公職追放も共産主義者の官庁的活用も全くなかったかのように嘯くが、頭隠して尻隠さずで、「新憲法は、日本国民にすべてなかった自由と特権をもたらしたものであり、恐らく占領軍が遺した最も重要な成果だろう。もし占領軍が当時極東委員会の審議に頼っていたら、この憲法は絶対に生まれなかったと私は確信している。極東委員会にはソ連の拒否権というものが控えていた」と揚言する。
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こんばんは。
GHQの呪縛から解き放たれるのは何時になるでしょうか。
傑作
応援クリック
転載させていただきます。
[ - ]
2012/2/10(金) 午後 10:38
転載させて頂きます。
応援&今日のランクリ 傑作ポチ凸
2012/2/10(金) 午後 11:02
イラクでも統治に難儀したアメリカがなぜ日本だけ「大成功」したかを国民は知るべきですね。
国内の左翼はこのアメリカの政策を都合よくいいとこ取りして社会主義に繋げたかったわけで、この観点からはジャンプ台のようなものでしょうね。
傑作
2012/2/10(金) 午後 11:17
権利ばかりを主張し義務を実行しない人間ばかりを作った現憲法は間違っていますね。
傑作&ランクリ
[ 鳳山 ]
2012/2/10(金) 午後 11:48
本来国家あっての国民ですよね。全体主義の国はよくないですが、国家が乱れて国民が路頭に迷うことがあってはならないですからね。傑作
2012/2/11(土) 午前 0:58
応援&今日のランクリ ポチ凸
2012/2/11(土) 午前 1:11
臭いものは元から断たないといけませんね。蓋をするだけでは何んの解決にもなりません。
傑作・らんくり。
2012/2/11(土) 午前 4:40
私は会社の若者たちに時々日本精神について聞かれる時があります。
すると「オリンピック選手たちが日の丸の尊さを噛みしめる瞬間、忘れた記憶が甦る。国家國體への誓いと誇りなのだよ。」と教えています。傑作です!☆
2012/2/11(土) 午前 5:28
一度、福地先生を学内の図書館でお見かけしたことがあります。そのときは、こんなに高名な先生だとは知らず、ちゃんとお話できませんでした。先生の研究意欲は非常に旺盛でらっしゃいますね。^^v
先生がもし、まだ現役で講義していらっしゃったなら、私は歴史学を受講していました。はいー^^。
[ ART_OF_LIFE ]
2012/2/11(土) 午前 6:23
日本は洗濯が必要です
傑作、クリ
2012/2/11(土) 午前 6:47
敗戦利得者が跋扈し、今日もそれらに連なる売国者が要職を占めています。すべて要約してお国柄を護ることこそが大事です。
傑作
ランクリ
転載させていただきます。
2012/2/11(土) 午前 7:00
国体とは国家体制のことである
その国家体制がさまざまな害圧により歪んだり壊れたり、国体は人間の歴史でもあると思います。
2012/2/11(土) 午前 7:03
☆☆
2012/2/11(土) 午前 7:04
全く仰るとおりだと思います。
今のいびつな国民主権、何故個人が国より上にあるのか常々疑問を感じておりました。
今の社会的な問題は、ここに行き着くのではないんでしょうか。
個人の利益の追及が、国益に優先するのはやっぱりおかしな社会です。
読めば読むほど、押し付け憲法の弊害が大きいと感じます。
早く普通の国として出直さなければいけませんね。
傑作
[ - ]
2012/2/11(土) 午前 7:29
対米自立!
国体護持!
傑作・ランクリ○です。
2012/2/11(土) 午前 8:23
現行憲法をいち早く変えないと、日本人の精神性がドンドンひん曲がっていく気がしてなりません。花びらさんの記事を読んで昔、疑問に思っていたことがわかるようになりました。
(一応法学部だつたんで^^;) 傑作、クリ
2012/2/11(土) 午前 8:46
本日のランクリ
[ 鳳山 ]
2012/2/11(土) 午前 11:29
( ´ー`)y─┛チァーパーボェー
>「國體」とは何なのだろうか。
硬い感じなので 大和言葉で お国柄と考えています。
傑作&ランクリ
2012/2/11(土) 午後 4:25
現憲法の「国民主権」・・・
解釈を始め、様々な意見?が多過ぎるこの憲法のあり方が既に問題だという事を少しずつですが一般の人も気付き始めているようです。
現憲法の制定される時点で多くの誤魔化しが混在しているのですから、やはりまともなモノでは無く、本当の「日本に相応しい」憲法にしなければなりません!
☆!
2012/2/11(土) 午後 9:51
まさに福地先生のおっしゃるとおりです。現憲法の国民主権は、国家を国民の召使とするものであり、国家は国民に奉仕せよという憲法であり、国民は国家に奉仕する義務は、納税以外には全くないのですから、愛国心など湧くような制度ではありませんね。
傑作ランクリ
[ さざんか ]
2012/2/12(日) 午後 10:39