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高志さんのブログから以下掲載いたします。
・・・・ 《次世代の天然ガス資源「メタンハイドレート」の世界初の海洋産出試験に向けた坑井の掘削作業が15日、渥美半島沖の遠州灘で始まった。地球深部探査船「ちきゅう」を使い、約40日間で試験生産井1本と周囲の地層の温度などを観測する坑井3本を掘削する。高さ約100メートルのやぐらからつるした「ドリルパイプ」を継ぎ足して海中に延ばし、先端のドリル部分を水深約千メートルの海底に接地。15日正午、そこから海底を深さ約300メートルまで掘り下げる掘削作業を開始した。坑井1本の掘削につき約10日間の作業期間を見込む。(中略)今回、掘削する試験生産井を使って来年1〜3月、実際に天然ガスを地上に取り出す海洋産出試験を行う。(静岡新聞)》
場所は愛知県に近い南海トラフの東端。水深1000米の海底からドリルで更に300米掘る。 この地点だけで日本のLNG消費量の約13年分1兆1千億立方米が埋蔵されているという。
日本列島はメタンハイドレード(MH)の宝庫である。列島を取り巻く深海には無尽蔵に近いMHの埋蔵が確認されているが、これ程多くのMHに恵まれた国は他にはない。
今までの日本は資源のない国とされてきたが、これからは資源大国として国際的にも認められる事になるだろう。資源の輸入国から輸出国になるのだ。しかし、《深海に眠るメタンハイドレートを効率的に掘削する技術の確立は手探り状態だ。採掘コストは同量の天然ガスを輸入する場合の「5倍近くに達する」(経産省関係者)との見方もある。開発事業者の利益や輸送費を含めれば、他のエネルギーに比べさらに割高となる。また、メタンガスは二酸化炭素(CO2)に比べ地球温暖化の効果が20倍近いとされており、採掘中に漏れ出せば、地球環境に大きな負荷をかけることになる。(産経)》
ここで、問題なのは採掘中のガス漏れを防ぐ技術の確立であろう。初期に発生する予想外の経費や未体験の為に生じるコストの上昇は避けられないとしても、それは皆日本の国内で発生するもので、必ずしもマイナスではなく、内需の一部で、このために貿易赤字が増す事はないのだ。 もう一つの問題は海底の掘削が大地震を誘発するのではないかという危惧である。特に今回実施する地点は南海トラフの東端なのだ。そんな場所をガリガリ削ったら、近い将来、必ず起きると予想されている「南海大震災」を誘発する様なものだとカンカンに怒る地震学者や大学教授もいるが、震源は海底から10キロ以上も深い所にあり、全く別の場所と考えても良いのではないか。MH採取の井戸は僅か300米の深さなので問題はないと考えられる。もし、海底を少し削っただけで誘発される様な地震なら、深度も浅く大規模なものにはならないであろう。
平成13年7月に組織された「メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム(通称MH21)」は最初から「海底面からのメタンガス漏れ」と「地層変形への対応」を研究課題としていた。 海底表面の地層にシャーベット状に固まったMHを採取すると地層の特性が変化し、その為、海底地盤の沈下や海底の地すべりが発生するリスクが高まる。地層変形の度合いを測定するセンサーも、ガス漏れ検知センサーと共に開発され、MH掘削には万全を期する筈である。
こういう明るい良い話題があると、必ずケチをつける奴が出て来るものだ。南海トラフが地震の巣窟である事はよく知られている。福島の放射能被害が原子炉を廃棄させた様に、MHの開発にも反対する連中が現れ、その片棒を担ぐメディアが出現する日も遠くはないかもしれない。
原発に代わる能力を持っているのはMHを燃焼する火力発電しかないのだ。MHの情報はもっと多くの国民に知って貰う必要がある。だが、この事態に及んでも、何故かメディアは沈黙し、原発の非難を繰り返すだけである。
この問題については、日本よりもロシアが関心を持っている様だ。彼等は日本が天然ガスの産出国になると国の主要輸出産業で競合する事になり、貴重な輸出先を失う可能性さえあるのに、極めて冷静で好意的だ。 《メタンハイドレートを海底から採掘する事は採算がとれないと考えられていた。しかし日本の研究者らは、比較的採算性のある技術を開発したという。ロシアの専門家、ニキータ・クリチェフスキー氏は、日本がエネルギー資源分野において、パイオニアとなっていると指摘している。「今に至るまで、天然ガスを大量に有している国が提供できるものは、液化天然ガスが限界でした。日本は海底からのメタンハイドレートの本格的採掘を2018年に開始するとしていますが、おそらくそれはもっと早く実現するでしょう。最先端技術は急速に発展しており、日本にとってのメタンハイドレートの重要性を考慮すれば。採掘開始はかなり早く実現することもあり得ます。」》 《日本には事実上、全く資源がない。日本は液化天然ガスの世界最大の買い手であり、中国との間で国際的な石油ガス戦争に突入している。専門家らは、10年後中国はエネルギー消費を2倍に伸ばし、世界トップに躍り出るだろうと見ている。そのようなことから、日本と中国のエネルギー分野における競争は、両国にとって大きなリスクと問題を抱えており、日本の経済安全保障にも影響する。それは尖閣諸島周辺の石油ガス田を巡っても、状況が緊張することを意味する。膨らむエネルギー問題は、日本をして供給諸国との経済関係拡大に向かわせ、ロシアとの経済関係も拡大傾向にある。しかし、メタンハイドレートの採掘は、このような協力にどのような影響をもたらすのだろうか。日本がロシア産ガスから撤退することはないのだろうか。》 《クリチェフスキー氏は次のように指摘している。「日本は今のところ天然ガスの100%すべてを海外から輸入していますから、この分野におけるロシアとの協力を心配する事はないでしょう。日本はサハリンでの合意に基づいた形で、天然ガスの採掘で成功を収めています。ロシアから日本に向かうガスを液化するための設備も建設されています。投資された額は回収されなくてはなりません。もしも日本が撤退する事があったとしても、液化天然ガスの施設は残り、東南アジアのほかの国へ輸出されるだけでしょう。」・・・日本近海のメタンハイドレートは、約100年間の需要を満たすものだという。しかし、今のところ、その様にして得られるガスの価格は、通常の天然ガスよりもかなり高くなっている。(ボイス・オブ・ロシア)》 何時来るか分からない地震を恐れているだけでは進歩がない。取り敢えず、やるべき事は原発の再稼動を容認して「停電」のリスクを抹消し、総力をMH一点に集中して、日本も資源国家になる事だ。MHの他にも深海にはマンガン塊などのレアメタルがゴロゴロしている。 それらは皆、日本のEEZ内にあるのだ。日本は資源大国であるのと同時に世界第6位の海洋大国である。これから先、50年後には日本の人口は今の7割に減り、8674万人になると試算されているが、仮にそうなっても、敗戦後の人口よりも1千万人多く、明治中頃の人口の2倍もあるのだ。人口の老齢化を指摘する声もあると思うが、当時は子供の数が多くて働き盛りの生産人口は少ない。又、今の40才は当時の20代よりも若い。ハイテク機器も多くある事を考えると人口問題に悲観する事もないのである。
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