北朝鮮で食糧不足が深刻化しており、軍人たちが集団で作業命令を拒否する事態が発生したことが明らかとなった。脱北者たちの団体である「NK知識人連帯」が明かした。複数の韓国メディアが同件を報じており、注目を集めている。
 報道によると、北朝鮮のウランを採掘している部隊で1月17日、食糧の不足により、食事をとらずに連日働いていた軍人たちが、作業命令を拒否するデモを起こした。デモには500〜600人の軍人が参加したが、保衛司令部の部隊によって鎮圧(ちんあつ)され、参加者の全部が処罰を受けたという。
 
 韓国の軍当局は、食糧の不足による反発の動きが北朝鮮住民ではない軍人に集中していることに注目しており、北朝鮮が軍の動揺を防ぐため、南北間の軍事的緊張を高めさせる可能性が高いと分析した。軍当局は非常対策会議を開き、同件に対する対応策を用意している。
 
 韓国メディアは、北朝鮮の住民たちは市場での取り引きや耕作などで少しでも食糧が自給できるが、軍部が配給する食糧だけに依存してきた軍人たちの食糧不足に対する不満が、住民に比べて相対的に大きいという見方を示した。(編集担当:永井武)
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