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★☆☆☆☆ また★ひとつを付けてしまいました・・・。最近低評価を付けてしまう本が増えているような気がするなぁ。 ここでちょっと、★ひとつを付けてしまう、ということについて考えてみたいと思います。 本というもの、作品というもの、作家が心血注いで創りあげたものであるから、それに対して敬意を払わなければいけない。 その通りだと思います。 角田光代さんは『さがしもの』のあとがきエッセイの中で、
つまらない本は中身がつまらないのではなく、相性が悪いか好みに合わないかのどちらかである。 もしかしたらいずれ、ものすごく近しくなったり、自分の好みが変わることもある。 つまらないと片付けるのは、すでに存在している本に対して失礼である。
全く同感です。 ブログ友の皆さんも同様の思いで本を読み感想を綴っておられることは、日々感じていることです。 しかし同時に、本は商品でもあるわけです。 私達はお金を払って本を買い(図書館で借りる場合はあるけれど)、ある種の期待を胸に時間を使って本を読み、作家はその見返りとしてお金をもらっているでしょう。 食事をしに行った店で、そこそこのお金を払ったのに、その店の料理やサービスに満足がいかなかった、 こういう場合、「この料理はちょっとひどい」「店員の接客態度がなってない」などと思ってはいけないでしょうか? そんな事はないはずです。 店の人に対して人間としての礼儀は当然守るべきですが、しかるべき事は伝えた方がいい場合だってあります。 私は本に対しても同じかなと思うようになりました。 面白くなかった本については黙っていても構わないわけですが、 私の備忘録としてのブログの役割がある以上、何とか記事にはしたい、だけど広告ではないのだから、無理に探してまで誉める必要はない。 そこでやはり、思い切って★ひとつを付けることにしました。 その代わり、酷評はしない、なぜ面白くなかったか、好みに合わなかったかをきちんと説明する、 ということを、私なりの作品への敬意の払い方とすればいいのじゃないかと思っています。 そこで今回の★ひとつ、『アキハバラ@DEEP』です。 これは、私がこのタイトルから想像して期待したことがある種お門違いであった、という、責任はこちらにあるという面白くなさでした。 石田衣良さんは現実を切り取るのがうまい作家だな、と思っていたので、アキハバラという未知の土地について、どんな活写がしてあるのか、リアルなアキバ像が知りたくてこの本を読んだのです。 ところが、リアルなアキバというよりも、理想のコンピューター社会を造りたい若者達の活躍を描いた、 近未来アクション映画のような作りで、実際ドラマだか映画になったようですが、 映像化するために書いたようなエンターテインメント作品でした。 作中、悪役として、ソ○トバンクのそ○社長かホリ○モンをモデルとしたようなIT社長が登場しますが、 その人物像だって実際のそ○さんやホリ○モンの方がよっぽど魅力的。 いずれにせよリアルなアキバは体感できませんでした。 事実は小説より奇なり。 (2004年11月、文藝春秋) |
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こんにちは。
僕が思ったことは、あなたと同じです。
角田光代さんは作家として生業を立てているわけだから、批判する事で利害関係を生じます。
しかし、book loverさんや、僕達は客であるから利害が生じません。したがって、自分に正直でいいと思います。
前述の作家さんは、自分を守っていると思ってしまいました。
2009/5/3(日) 午後 5:14
なるほどぉ〜。
自分にとって面白いかが大事だねよねぇ〜。
人が良いって言っても詰まらんものは詰まらないもん。
俺は途中で挫折しちゃうから感想書けないかも^_^;
2009/5/3(日) 午後 9:21
この本は前半のユイが人生相談を行っているところは好きだったんですけど、後半で全く別の話になってしまって、残念でした。人生相談的な話がずっと続いて欲しかったというのが、僕の正直なところです。
2009/5/4(月) 午前 1:53
mbk550さん!
「作家は批判することで利害関係を生じる」、なるほど言われてみればほんとそうだなと思いました。mbk550さんってもしかして苦労人!?いつも私の気付かない角度からズバッとコメントくれるので・・・。
2009/5/5(火) 午後 7:25 [ booklover ]
evagoroさん!
そうなんですよね〜特に「○○賞受賞作」を期待して読んだのに面白くなかった時、自分の力不足か?とか思いがちなんだけど、結局は自分の感性で判断する自信が大切なんですよね。
挫折本、私もたくさんありますよ〜。金出して買ったのに〜とか思います。
2009/5/5(火) 午後 7:29 [ booklover ]
いちさん!
分かります、前半と後半がバラバラな感じでしたね。AI型サーチエンジンの説明としてユイの人生相談があったんだろうけど。アキバ的人物についてもっと読みたかったという点で、いちさんと同じ意見です。
2009/5/5(火) 午後 7:34 [ booklover ]
素晴らしい、そのスタンス支持させていただきます。
中学の国語の先生がつまらない本を最後まで読む必要はどこにもないから、やめていいのよと言ってました。意味は深いと思います。
書きたい衝動にかられての作品とビジネスラインにのっける必要のある作品と…
読解力なしかと自分をトホホと思うこともありますが、広告の必要はナシですものね。
2009/5/6(水) 午後 1:35
あおいさん!
面白くない本をやめるのも、何だか最近ではやめる勇気がいるなぁと思うようになりました。意味が分からないと感じる場合は、やめるというより諦めるという感じで挫折しやすいんですけど。
単に面白くない場合、そこまで読んだ労力が惜しくなって、更に労力使って読了して、面白くなかったなぁと思うことが多いです^^;
自分の読解力のなさにトホホ、はしょっちゅうですね、トホホ。
2009/5/7(木) 午前 8:37 [ booklover ]
面白い作品や好きな作家さんにはちゃんとお金を払うのは読者にできる感謝の示し方だと思います。普通のビジネスと一緒でちゃんとした仕事をやった時は適正価格を頂きたい、と思いますよね。
合う、合わないは仕方が無いけど、読者の素直な感想でこんなふうに期待してたんだ、と明確にすることは大事じゃないでしょうか。
万人にいつも面白い作品を提供することは不可能でしょうけど、苦言は作家さんにとってもありがたいことだと思いますよ。
でもやっぱり合わない作品の時の出費は痛いですよねぇ、特に単行本は(笑)
2009/5/7(木) 午後 4:04 [ テラ ]
本を読む時、 booklover さんのように深く考えて読むことがありませんでした。面白くなかったら「つまらん!」で終わらせてましたね〜。だから角田さんが「本に対して失礼」なんてことも全然思ったことがないんですよ。私の場合、もっと真面目に本に向き合わないといけないのかも。
で、この作品ですが、私も同じく面白くなかったです。 booklover さんが感じられたのと全く同じで映像化ありきで作られたように感じました。石田さんの作品はそれまではわりと好きだったのでよけいにがっかりした作品でした。
2009/5/7(木) 午後 4:42 [ - ]
テラさん!私は図書館で借りて読むことも多いけれど、本屋に行くのが好きなので買って読むことも多いです。なぜか借りて読んだ本の中に「当たり」が多い気がするのは、偶然でしょうか?それともお金を払った時点で期待値が上がっていて、自ずとハードルが高くなっているのか!?
時々作家さんに感想を伝えたいと思うこともあるけれど、手紙やメール等出したことはないです。でも面白かった場合も面白くなかった場合も、強い感想を抱いた時は伝えたくなりますね。フツーだったときはそんな事はないです^^。
本は出費もさることながら、確実に溜まっていくので収納が大問題です。どこに何の本を入れたか、もう思い出せない…。
2009/5/8(金) 午後 9:01 [ booklover ]
たこさん!いえいえ、私も半年くらい前にこのブログを始めるまでは、面白くないものは面白くない、でお仕舞いでした。誰に言う訳でもなかったのでね。でもささやかながらブログやってると、こうして読んでくれる方がたくさんいらっしゃって、やはり無責任な事はいえないなぁと思うようになったのです。
たこさんもこの本読んだのね〜。私も石田さんはストーリーが面白かったりして読まされる作家だなと思っていたので、これはハズレでした。amazonのコメントでは結構評判いいみたいですよ〜。
2009/5/8(金) 午後 9:07 [ booklover ]