おとなバンド「健康」のムリムリ活動報告

仕事きっちり、バンド活動もきっちり?「健康」な4人のおとなバンド

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ミキサーの入出力端子を見ると、よく[Mic Input]とか[Line Input]、[Line Output]とか書いてある。
まあ、[Mic Input]の方は「マイクから来たケーブルを挿せばいいんだな」と素人でも分かる。
ただ、[Line Input]の方は、「ん?ラインってことは、線をつなぐのか?
マイク以外の機材から来たケーブルをつなぐのかな?」と途端に心もとなくなる。

これね、まず呼び名が若干、不正確なのね。
正しくは、

[Mic Level Input]とか[Line Level Input]つう具合に書くべきなのよ。

つまり、[Mic Input]というのは、必ずしも

「マイクをつなぐべき端子」
ではなく、

「マイクから来た音声信号と同じくらいのレベル(または電圧)の信号を入力すべき端子」
と理解しなくてはならない。

そこまで、いいかな?


次に知っておかなければならないのは、スタジオやPAの現場で扱う音声信号が、
そのレベル(または電圧)で分類すると、3つに大別されるということだ。

レベルの小さい順番に書くと、

.泪ぅレベル
▲薀ぅ鵐譽戰
アンプレベル(スピーカーレベルという人もいる)

ということになる。
で、本日はそのうち、▲薀ぅ鵐譽戰襦△砲弔い童譴襪錣韻世、


結局、このラインレベルを理解するにも避けて通れないのが、
「その1」で触れたdB(デシベル)なわけですよ、また。


まずだ。
昔の誰だかが、「音声信号レベルを表すのにもルールが必要だ」ということで、

0.775Vの音声信号を「0dBu」ってことにしようぜ!


と決めた、というところからお話ししよう。

0.775Vはちょっと半端すぎねえか?どうしてくれるんだ、まったく!

と憤ってみても遅いのである。
もうとっくに、偉い人が決めてしまっているのだ。

そんで、追い討ちをかけるように、

業務用音響機器のラインレベルは「+4dBu」を基準レベルってことにするんでヨロシク!


とまでお決めになった。

+4dBuを電圧に換算してみると、なんと、1.23Vだ。
1.23Vってなんか覚えやすくていいじゃないか!

ということで、これは許す。

しかしだ。ややっこしいのは、+4dBuが基準レベルということは、とりもなおさず、この

+4dBu(=1.23V)の時に、業務用音響機器のレベルメーター(VUメーター)が「0VU(VUメーターのゼロ)」を指す


ということなのである。

そう。

+4dBu=1.23Vの信号(例えばプーという発振音)が
ラインアウト端子からから出力されているとき、
業務用ミキサーのVUメーターは、0(ゼロ)VUを指すのだ。


・・・皆さん、もう分からなくなりましたよね。


ついでだ。


さらに分からなくさせてあげよう。



放送局など、一部の映像系業務用機器では、
音声基準レベルを−20dBuってことにしやがった。
しかも、その流れで、最近の民生用ビデオデッキやDVDデッキまでもが、
−20dBuに追随しておる。

−20dBuというのは、電圧で言うと、0.078Vだ。ふん!こんなの覚える価値なしだ。


しかも。


一般家庭で用いられているCDプレーヤーなどの民生用音響機器においては、
ラインレベルを−10dBVってことにしちまおうぜ。へへへ。

とまた誰かが適当に決めやがったから大変だ。それによって、

民生用音響機器のレベルメーターは、+4dBuじゃなくて、
「−10dBVで0VUを表示する」ことになっちまったのである!

−10dBVは電圧で言うと、0.32V。
非常にざっくり言うと、業務用ラインレベルの4分の1強しかないのだ。

まとめよう。

業務用音響機器(+4dBu=1.23V)のラインレベルが大ジョッキのビールだとすると、
民生用CDプレーヤー(−10dBV=0.32V)は小ジョッキ。
民生用ビデオデッキ(−20dBu=0.078V)はアサヒビールのオマケのコップだ!

同じ8分目までビールを注いでも、ビールの量は大違いだ!


もちろん、上記の例えを富士山・榛名山・愛宕山に置き換えてもいいが、
いずれにしても、−10dBVを決めた奴以上にいい加減な例えであることに違いはない。
まあキリがないし、やめておこう。


え?だけどよく見ると、民生用音響機器の表示が
「dBu」じゃなくて「dBV」になってるって?
キミ、凄いね。よく気づいたじゃん。

そうなのよ。これがまたいい加減で困ってんだよ、オレも。

実は、民生機器のラインレベルを決めるときに、
「0dBuが0.775Vでは中途半端だ」
と遅まきながら気づいた奴がいたらしく、

やっぱここらで1V=0dBVつうことにしようぜ


と決めやがったのである。
まったく、どこのO型野郎だ!こんなアバウトかつ余計なことしやがんのは!!!
おう、その通りだ。自分のこたあ、棚の上のほうに置きっぱなしだ。

つまり、そのO型野郎のおかげで、
0dBu=0.775V、0dBV=1Vと、計算の元になるレベル自体が、
dBuとdBVでは違う、という事態に陥ってしまったのである。

だから、業務用ラインレベル(+4dB)と、民生用ラインレベル(−10dBV)
の差を単純に引き算で計算できなくなっちまったのだ。迷惑千万だ!肌色賛成だ!!



<実用上気をつけねばならんこと>

何といっても、業務用機器と、民生用機器を接続するときが大変だ。

例えば、業務用ミキサーでミックスした音声を、民生用のMDとかDVDデッキに記録する、
なんてえ時には、素人はしばしば怪我しちまう。

だってそうでしょ?
業務用ミキサーでミックスするときに、気持ちよくVUメーターを0dB付近で振らせちゃうとするね。
普通そうしちゃうよね。うちの学校だって、S/N良くするためにそうしろって教えてるもん。

で、その気持ちよくミックスされた出力信号を民生機器にぶち込むと、もういけねえ。
オーバーレベルもいいとこだ。歪みまくりのコンコンチキだ。
まあ、DVDデッキとかの入力レベルをどーーーーーーーーっと下げればいいわけだが、
最近の製品は、リモコン使わなきゃ入力レベルも変えらんねえ。
しかも、REC/PAUSE状態にしながらじゃないと、適正レベルがわからねえときたからもう行けねえ。

じゃ、どうすればいいかって?

そりゃあ、ミキサーのマスターフェーダーを予め15dB位下げてミックスすりゃいいのよ。
そんときに、業務用ミキサーのVUメーターの針が、
ちょっとしか振れず−20VUあたりでウロウロしてても

怒っちゃいけねえ。

許してやんなよ。

なにせ相手は、しがねえ民生機なんだ。


逆にだよ。

民生用機器から業務用機器に信号を送る場合は、出力レベルがちっちゃいワケだから、
入力側の機材で、入力レベルをぐっと上げてやるか、間にアンプを挟むなんて
面倒なことをしなくちゃならない。

現にうちのスタジオでは、民生用DATのラインアウトに、手作りアンプをかませた上で、
業務用のSSL−4040G+コンソールに送っている。
何でそんなことをしているかというと、DATの出力信号をミキサーのVUメーターで
チェックするとき、適正レベルかどうかを判断しやすいようにするためである。

ちょっと難しかった?

ということで、ラインレベルについては十二分に語ったな。
はい、きょうは終了でーす。(ぶ)

閉じる コメント(11)

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ううむ。その0dBか-10dBという選択肢がまたかなりO型だ。dBuなのかdBvなのかも分かんないし、そもそも0dBてえのは、+4dB の業務用に送るとちょっとゲイン不足だけど、業務用機器のInput Gainで上げてくれるよね、よろしくね。というあからさまな他人頼みで、まるでオレ自身を見るようだぜ。(ぶ)

2007/1/11(木) 午後 0:10 boo*a*ken*o 返信する

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まずType85の「AMP」端子からSansAmpのInputにつなげばいいよ。で、SansAmpのOutputは、-20dBのPAD(抵抗)を入れて出してあげてください。なぜなら、Type85の出力はMic Levelなので、当然PAミキサーのMic Inputに元々ケーブルが刺さってるはずだからです。うちのスタジオでは、SSL卓のLine InputにパッチしていたからLine Levelで出せたのよ。(ぶ)

2007/1/11(木) 午後 2:12 boo*a*ken*o 返信する

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いや、お聞きしたかったのは、もともと卓からType85に挿してあるはずのケーブルをSansAmpのXLR OUTに挿し替える場合のことで、Type85は使わないんです。自前持込ベースアンプにはSansAmpのもう一つのアウトプットからの出力を送る(ベースアンプは大小きわめて広範囲な入力レベルに対応できる)わけです。PAミキサー側がMicレベルで待ち構えているということは、SansAmpのOutputは-10(Inst)で、しかもレベルつまみをかなり絞ってやればいいということですね。つーか、卓の方でInputをLineに切り替えてもらうことはできないのかな? 削除

2007/1/11(木) 午後 3:09 [ みの ] 返信する

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そうかそうか、ベースアンプは使わないから、Type85のOUTをアンプに送ることは考えないでよかったんだな。みのりんの方法でOKだが、SansAmpにはPADがついてないかい?それで20dB落ちるから、-10dB送りで問題ないんだが。もちろんPAエンジニアに頼めば、ミキサー側の入力をLineに差し替えてくれるはずだから、それが一番いいぜ。(ぶ) 削除

2007/1/11(木) 午後 6:04 [ ブーラン ] 返信する

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うむむ、まだ質問の趣旨が正確にブーラン先生に伝わってないかな?小屋備え付けのベースアンプは使わないけど、自前のベースアンプ(PJB Suitcase)は、自分のモニター用として、使います(自分が聴こえる最小の音量で鳴らす)。要は、PAミキサー卓へ送る信号を、SansAmp Bass Driver DIという「モデリング機能付きのDI」のXLR OUTから直接出す、ということです。自前ベース・アンプ(PJB Suitcase)への出力も、SansAmpのもう一つのOUTPUTから送るので、Type85は、インピーダンス変換の道具としても、楽器からの信号を卓とベースアンプに振り分ける道具としても、使わないということです。しかしまあ、要するに入力をLINEに差し替えてもらい、あとはその場その場で卓のエンジニアさんと相談しつつ、こっち側のレベルを微調整する、というO型なことをやればいいということっすね。 削除

2007/1/12(金) 午前 5:56 [ みの ] 返信する

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なるほど。SansAmpにはちゃんと業務用DI的機能が付いてるんだ。さらにLine Levelでも出せるなら全然問題ないじゃん。Line Levelで一番でっかく出して、卓側を+4dBのLine In で受けてもらえばいいんだよ。まともなエンジニアなら、BassのつながったミキサーのChのPre Fader Levelをチェックして、ちゃんと適正レベルで受けてくれるよ。ただ、ライブハウスのエンジニアは人によって実力差が非常に大きいので、A型的確認作業は必須だぜ。(ぶ) 削除

2007/1/12(金) 午前 8:10 [ ブーラン ] 返信する

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凄い内容だ・・・3部作ありがとう!ホームレコーディングをやっているあっしですが、、全然理解してなかったし、これを読んでもまだよくわからないこともたくさんあるなぁ。わからないから余計に自分がよく使う接続パターンで、これtoこれの時は「こうする。」みたいなパターンがどうしても欲しくなっちゃうB型なあっしです。(^^;; 削除

2007/1/12(金) 午後 3:20 [ syushin335 ] 返信する

めっちゃ分かりやすい!

2013/10/31(木) 午前 8:43 [ kyohei ] 返信する

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Kyoheiさん、ありがとうございます。放置ブログなので、すでにDATとか現場での使用頻度が極度に低くなったものが例に挙がっておりますが何かの参考になれば幸いです。逆に間違っているところ、分かりにくいところがあったら教えてください。

2013/11/19(火) 午前 9:08 boo*a*ken*o 返信する

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抱腹絶倒にしてメチャメチャ分かりやすいコーナーで感服しています。私はしがないバンドのリーダー兼PA担当者です。
重箱の隅をつつくようで恐縮ですが、0 dBu = 0 dBv = 0.775 V(rms), 0 dBV = 1 V(rms) が正しいのではないでしょうか?

2015/7/14(火) 午後 6:16 [ mar*b*se_*us* ] 返信する

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> mar*b*se_*us*さん

コメントに長期間気づかず失礼しました!
0 dBu = 0.775 V(rms), 0 dBV = 1 V(rms)
ご指摘のように、0dBVのVは大文字表記です。ご指摘ありがとうございます。

2015/11/19(木) 午後 7:55 boo*a*ken*o 返信する

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