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先日、破損したピストンを思い出し、なぜ破損したのか検証してみた。
見た時から、中央の切込みが深く、割れるんじゃなかろうかと懸念していた部品。
何故切込みが深いと割れるのか良く見てみると。。。
矢印の所が、コーティングが剥がれ落ち、強く当たっていることが判ります。
通常、首振りを押さえる為に、上下に長いわけですが、おおむねその先端部分で首振りを抑えています。
普通考えると、円周の周全体で接触していると考えがちですが、
円のクリアランスがある填め合いというのは、その円直で線接触に近い状態で接触しています。
クリアランスが大きければ大きいほど、線接触に近くなり、きつくなるほど面接触に近くなります。
画像を診ると判りますが、矢印の所が中央を切り抜いた形状の為に、局部的に強い当たりが
出ていることが判ります。
先にも書きましたが、首振りは殆ど先端で荷重を受けているので、これが局部的に弱くなっている
所に荷重がかかり、一番弱い所から破損したと思われます。
では、今までなぜに破損しなかったかというと。。。
無事な方は、切り込みの内側、それから全ての外周を平滑化し、面取りしてあります。
対して破損したピストンは、今まで殆ど壊れた事が無かったので、おおちゃくしてやらなかったんですね(笑)。
矢印を良く見ると、鋳型のパ−テーションがありますね。
ここに応力が集中して破損したのだと思われます。
このブログ見ている方は、意味が無いことをしてるな〜〜っと、見ている方もいらっしゃると思いますが、
こういう作業は、手間を惜しむとろくなことがないです。
この辺りが、ぶち回しても壊れにくいエンジンのカギでもあります。
もっとも、部品の強度が高くて、丈夫だったら壊れにくいですが、それでもその強度限界まで回せば
同じようになるので、保険ということでやっておいた方が良いと思います。
ついでに、こちらのお話。。。
通常は、オイル穴付近中央で縦の強い当たりが出るのがありませんね。
これも先に書きましたが、首振りはその先端でフレを止めています。
そして、クリアランスが大きければ大きいほど、線接触が強く出ます。
ですので、ピストンTOPはクリアランスが広いので、中央の矢印付近から下側に強い当たりが出るわけです。
ではなぜ、当たりが強くないのかというと、、、、OIL穴は拡大してませんよ(笑)。
面取りして、大きく見えますけど全く関係ないです。
それは、線接触でなければ、極端に減らないということです。
OIL穴付近から上部を、楕円化して出来るだけ面で当たるようにしているんですね。
だから、モリブデンコートが剥げているんです。
NSRが凄いのは、こういった作業が新品で行われているということです。
こういった事に、コストを惜しまない姿勢は凄いと思いますね。
話は戻って、正確に面で当たるようには出来ないので、両側矢印の所が強く当たってますね。
このままだと、ポートに噛み込む可能性が出てきますから、走行後確認して
当たりの修正、事前にピストンTOP外周、ポートの面取りはしておかないといけません。
細かい積み重ねで壊れにくいし、ある程度の性能UPに繋がることがチューニングであり、
カスタムとは、基本的に全く違うことが判りますし、なぜにそれに拘るのかも理解できると思います。
つまり、作るのは大変だということですね(笑)。
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2015年01月15日
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