senninのブログ

2STにケイヒンFCRキャブを取り付けている、閑人のブログです。

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先日、破損したピストンを思い出し、なぜ破損したのか検証してみた。
イメージ 1
これが破損したピストンと、無事だったピストン。
見た時から、中央の切込みが深く、割れるんじゃなかろうかと懸念していた部品。

何故切込みが深いと割れるのか良く見てみると。。。
矢印の所が、コーティングが剥がれ落ち、強く当たっていることが判ります。

通常、首振りを押さえる為に、上下に長いわけですが、おおむねその先端部分で首振りを抑えています。
普通考えると、円周の周全体で接触していると考えがちですが、

円のクリアランスがある填め合いというのは、その円直で線接触に近い状態で接触しています。
クリアランスが大きければ大きいほど、線接触に近くなり、きつくなるほど面接触に近くなります。

画像を診ると判りますが、矢印の所が中央を切り抜いた形状の為に、局部的に強い当たりが
出ていることが判ります。

先にも書きましたが、首振りは殆ど先端で荷重を受けているので、これが局部的に弱くなっている
所に荷重がかかり、一番弱い所から破損したと思われます。

では、今までなぜに破損しなかったかというと。。。
イメージ 2
よく見ると、破損したピストンと無事なピストンでは何か違うのが判りますかね??
無事な方は、切り込みの内側、それから全ての外周を平滑化し、面取りしてあります。

対して破損したピストンは、今まで殆ど壊れた事が無かったので、おおちゃくしてやらなかったんですね(笑)。
矢印を良く見ると、鋳型のパ−テーションがありますね。
ここに応力が集中して破損したのだと思われます。

このブログ見ている方は、意味が無いことをしてるな〜〜っと、見ている方もいらっしゃると思いますが、
こういう作業は、手間を惜しむとろくなことがないです。
この辺りが、ぶち回しても壊れにくいエンジンのカギでもあります。
もっとも、部品の強度が高くて、丈夫だったら壊れにくいですが、それでもその強度限界まで回せば
同じようになるので、保険ということでやっておいた方が良いと思います。

ついでに、こちらのお話。。。
イメージ 3
これは、EX側ですが、VJでぶち回している方ならオカシイと気づくはずです。
通常は、オイル穴付近中央で縦の強い当たりが出るのがありませんね。

これも先に書きましたが、首振りはその先端でフレを止めています。
そして、クリアランスが大きければ大きいほど、線接触が強く出ます。
ですので、ピストンTOPはクリアランスが広いので、中央の矢印付近から下側に強い当たりが出るわけです。

ではなぜ、当たりが強くないのかというと、、、、OIL穴は拡大してませんよ(笑)。
面取りして、大きく見えますけど全く関係ないです。

それは、線接触でなければ、極端に減らないということです。
OIL穴付近から上部を、楕円化して出来るだけ面で当たるようにしているんですね。
だから、モリブデンコートが剥げているんです。
NSRが凄いのは、こういった作業が新品で行われているということです。
こういった事に、コストを惜しまない姿勢は凄いと思いますね。

話は戻って、正確に面で当たるようには出来ないので、両側矢印の所が強く当たってますね。
このままだと、ポートに噛み込む可能性が出てきますから、走行後確認して
当たりの修正、事前にピストンTOP外周、ポートの面取りはしておかないといけません。

細かい積み重ねで壊れにくいし、ある程度の性能UPに繋がることがチューニングであり、
カスタムとは、基本的に全く違うことが判りますし、なぜにそれに拘るのかも理解できると思います。

つまり、作るのは大変だということですね(笑)。

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