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「ファシリテーティッド・コミュニケーション」のお陰で、イアンはより良くコミュニケーションが出来るようになり・物語まで書き始めたことは、二つの大切なことを教えてくれる。 |
自閉症児の心の世界と家族
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米国は、北欧諸国のような福祉大国兼教育大国ではないが、福祉も教育も日本とは比べようも無いほど充実していると、つくづく思った。障害児への適切援助、両親の希望を生かした援助と教育がある、両親の希望を生かす道、選択が可能であり、最大限に生かされる制度が機能していることに感心した。 |
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本書より学んだこと・感じたことを、思い出せるかぎり、まとめてみたい。先ず、人間の健康は様々であり、生まれつき・病原菌の攻撃に弱い人・強い人がおり、年令によっても違うことである。本書は「自閉症児イアン少年の物語」であるが、イアンは幼いとき・(死亡させた)ウイルスのワクチンが脳・神経組織に損傷を与えたため発症したことは、確実であるらしい。大多数の子供は発症しないのに、何故イアンが発症したのか?それはアレルギー体質が大きな要因であるらしいこと、ウイルスの恐ろしさ・強力なことも、友人の神経医が診察した様々な患者の状態・苦しみの描写を通して知った。 |
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「イアンは、こうして言語を獲得したにだが、めでたし、めでたし」では終わらない。言葉で表現できるようになっても、あいかわらずイアンは自閉症のままで、話し言葉はつたないし、反復行動やこだわりは消えない。イアン自身が「あくむ だ」という自閉症は消えない。翻訳を通して本書にのめりこんでいった訳者にとって、辛い終わりだった。しかし、それが現実というものなのかもしれない。 |
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幼いイアンの状態は・それだったのではないかと、著者は言う。五感から入ってくるあらゆる刺激が、無差別に・無意味に襲ってくる混沌とした状態を、考えてみて頂きたい。 |



