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シルバー生活初級編
平成30年3月定年退職してシルバー生活始めました。

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(続き)
昭和20年の終戦までは、天皇陛下は現人神とされ、一般人がお姿を直接見ることなどはとてもとてもできなかったと思われる。しかし私の母は、お姿を直接見たことがあったそうである。

母は昭和6年生まれであるが、父親は幼いころに中国戦線で戦死しており、ほとんど父の記憶はなかったそうである。しかしおそらく10代前半のころと思われるが、戦死した父が靖国神社に英霊としてまつられることになり、東京に招待されたようである。

母と似たような世代の少女達がおおぜい、靖国神社の参道の両側にきちんと並び、膝をついてすわっていたのだそうだ。拝殿の前のあたりだろうか?拝殿と本殿の間の場所なのだろうか?それは分からない。

みんな緊張してすわっていたが、宮内庁の職員であろうか?担当者が説明してくれたそうで「陛下と総理(東条英機さん)が皆の前をお通りになるが、姿勢を正して顔を上げているように。」と言われたそうだ。

まもなく、天皇陛下、東条首相、と戦死者名簿を高く捧げ持った従者が一列になって母達の前を通っていったそうだ。

私が母から聞いた記憶では「戦死者の名簿を捧げ持った従者・天皇陛下・東条首相」の順で通ったと聞いたような気がするのだが、おそらくは私の記憶違いだと思う。「天皇陛下・従者・東条首相」だったのだろう。

母は、自分の父の名簿が東条首相よりも前を進んでいるところを見て「自分の父は、総理大臣よりも尊い立場になったのだ。」と思ったそうだ。
(続く)

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    佳句恋慕

    2019/5/2(木) 午後 6:16

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    ナイス!

    山上有人

    2019/5/2(木) 午後 11:38

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    thanks!×2

    [ シルバー銀ノ介 ]

    2019/5/3(金) 午後 7:21

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