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昨日、後楽園ホールにて、WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチがありました!
チャンピオンは細野や木村を退けたプーンサワットクラティンデーンジム(タイ)。
挑戦者は畑山、新井田以来3人目の世界王者を目指す横浜光ジムの李冽理。
世界戦にしては箱は小さいものですが、後楽園ホールでの試合はやはり素晴らしかったです。
会場前、ほとんど見ることがない当日券を求める人の列がありました。
チケットは結構高額だったので、立ち見がなくなってしまうかと少し焦りました(汗)
<第483回ダイナミックグローブ試合結果>
※大丈夫だとは思うんですが、ちょこちょこ結果を間違えてしまうので、間違ってたらごめんなさい…。
【フェザー級4回戦】
△工藤宏樹(ドリーム) ドロー 根本賀通(木更津グリーンベイ)△
リーチ、体格で勝る根本がストレートで試合を組み立てようとするのに対し、サウスポーの工藤は癖のある動きで体を寄せていく。1R,スピードがあまり感じられない工藤を根本が少しリードしたかに見えたが、続く2Rになると、なんと工藤がオーソドックスに構えている。これにやりにくさを感じたかはわからないが、工藤がこれを機に少しずつ流れをたぐっていく。スイッチヒッター工藤は内へ入り込むとパンチを当てられるがスピードがないため、距離を置かれると逆に根本のパンチが当たる。両者にほとんど差がなく感じた試合の結果は感じた通りのドロー。気持ち、根本の方が見栄えが良かったようにも感じたが、工藤の戦術も何度かはまっていた。
【フライ級4回戦】
○斉藤裕太(北澤) ?RTKO 坂井優太(ファイティング原田)●
初戦のフェザー級から比べると急にスピードが上がったように感じたフライ級4回戦。
自分はファイティング原田ジムが勝つところをあまり見たことがないが、この日もダメだった。どうやら僕とは相性が悪いらしい。斉藤は勢いがあってよく手数で出ており、最後の止めの一撃はまさに最高の一撃だった。
ガッツポーズで勝利の喜びを表した斉藤はこの日一番絵になったKO劇に感じた。
【スーパーフェザー級4回戦】
○尾川堅一(帝拳) 2RTKO 入江寛(博多協栄)●
おそらく、アマキャリアのある尾川。動きがいい。とても4回戦とは思えない落ち着きぶりと試合運び。
入江も4回戦として申し分ないと感じたが、これは相手が悪かった。
初回からスピード差が明白で、尾川は入江のパンチをまったく意に介さない。落ち着いてパンチを選び、鋭いパンチを見舞っていく。実力差は明白だったため、早めのストップもあるかと思ったが、レフェリーは思ったより頑張らせた。最後は強烈な右が放り込まれたあと、ダメ出しもあり、相当効かされた。今の帝拳っぽい選手だった。
【フェザー級8回戦】
●内田義則(セレス) 8RTKO 鈴木寛(横浜光)○
A級トーナメント覇者鈴木。横浜光の本日一番手。
立ち上がり、鋭い踏み込みから叩きつけるように右フックを見舞っていく内田。その後も左右連打でオープニングを演出。ランカー挑戦としては上々の立ち上がりに見えた。これで少し焦るかと思ったが、鈴木は落ち着いていた模様。2R途中までは内田が勢いで勝っており、ランキングを奪うかもしれないと思ったが、鈴木の左ジャブが綺麗に内田の顔面を弾いてから流れが変わった。ピーカブーで顎をしっかり守り、パンチはヘッドスリップで外したり、デコで受けて殺す。じっくり距離を左から試合を組み立てる。ランカーらしい落ち着いた試合運び。内田も必死に応戦するが、的確差で完全に鈴木が展開を作った。そして最終回、よく粘った内田だったが、アッパーを織り交ぜたコンビネーションを鈴木が放り込むと、レフェリーがストップ。内田はまだやれると必死にアピールしたが、このラウンドだけでなく、このラウンドまで打たれるシーンが目立ち、傍から見ても弱っているように見えたため、ストップは妥当に思えた。鈴木は見事な試合運び。内田はナイス根性。
【日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦】
○三浦隆司(横浜光) 9RTKO 稲垣孝(フラッシュ赤羽)●
小堀、矢代といった強豪と戦い充実したキャリアを持つサウスポーの王者三浦隆司。対する稲垣は元東洋王者藤田を破ったことがあるトップコンデンター。ただ、稲垣を見たことがなかったが、戦績は12勝8敗で、目立った強豪と試合をしていないことから、厳しい挑戦になりそうな予感はあった。しかし、それにしても三浦は本当に強かった。重量感のあるドッシリした構えから、じっくり稲垣の動きを見ると、手を出さずに稲垣をロープ際へ追い込む。稲垣はリーチ差を考えて、三浦が届きそうにないところからストレートを打つが、そのパンチは三浦のスウェーで外される。そして、そのうち終わり、迫力のある左ストレートが稲垣の顔面を捉える。そんなシーンが何度も続いた。2、3ラウンドに吹き飛ばすようにダウンを奪うと、三浦は余計に一発で試合を終わらせようとして試合が少しダレた。8Rには観客から「試合がつまんねーぞ!」との野次が飛んだ。これを受けて9回、三浦はこの日何度も決めた左ストレートを炸裂させ、稲垣の気持ちごとへし折るかのように試合を決めた。練習してきたことをいろいろ試したら時間がかかりました、といった具合の圧勝。圧倒的な王者の前に、コツコツここまで積み上げてきた稲垣にとっては手厳しい挑戦となった。
【世界スーパーバンタム級12回戦】
●王者:プーンサワット・クラティンデーンジム(タイ) vs 挑戦者同級14位:李冽理(横浜光)○
600人に及ぶ李の応援団はみんな赤いTシャツを着て団結し、準備万端。試合が始まる前から酔っ払いすぎてぶっ飛んでいた人も1名いました…。
まずは李冽理の入場。尊敬する先輩であり名王者でもあった、徳山昌守が入場曲に使用していた北朝鮮の「海岸砲兵の歌」で入場。会場は盛り上がりを見せました。
続いてチャンピオンプーンサワットの入場。
リング誌ランキングでは1位。戦績42戦41勝1敗のレコードを持つタイの実力者。負けたのはドイツでシドレンコに挑んだ1敗のみというから本当に凄い存在です。
両者コール。富樫リングアナが李冽理をコールすると再び会場はヒートアップ。
試合は最初から最後まで緊張感のあるものになった。
強烈なプレスをかけてくる王者に対し、徹底して足を使うことを選んだ挑戦者。スタイルは先輩徳山に近い感じで距離のキープは抜群。プーンサワットのワンツーから左フックのコンビネーションをパーリーからサイドステップでエスケープするあたりは見事だった。プーンサワットはなかなか懐を奪えず、少しずつイライラしてくる。それでも右ストレートを丁寧にボディへ集め、距離を押しつぶしてくるあたりはさすがだった。ガードを高くあげて前進し、距離が詰まったら手を出すと言う一見当たり前の攻撃は、地味で見栄えはしないし、スターという感じではないが、本当に実力派といった感じを受ける。距離の潰し方が見事で、常に手の届く距離に身を置いてくるから、見ている側はロープやコーナーを背負うとヒヤヒヤした。それでも詰められたら、先にトントントンとテンポ良く手を出し、サイドへサイドへステップを切ってやり過ごせたあたり、李にとってはプラン通りといったところか。
後半になるに連れ、いよいよ焦りの色が伺えるプーンサワット。しかし、焦れば焦るほど、展開を作れるのが李のようなボクサー。一度このスパイラルに嵌ったらまず抜け出すことは出来ない。プーンサワットはワンツーから左フックに繋ぐコンビか、右ストレートをボディに打ってから連打へ繋ぐといった2パターンしかほとんどやってこない。李はそれをしっかり捌き、軽いながらも的確にパンチを当ててポイントを挙げていく。加えて大応援団の後押しもあり、最終ラウンド開始のときはもう3分戦えば間違いなくベルトを取れると会場のほとんどが確信していたと思う。パンパンパンと回転を上げてアウトボクシングする李は、これが初の12回戦とは思えない改心の締めくくり。ポイントは思ったより接近していたが、3者とも李を支持する完勝。完璧に仕事をこなした。新チャンピオンのコールを受けた28歳の在日韓国人3世は、日本のボクシングの聖地・後楽園ホールで男泣きした。
勝った瞬間立ち上がって歓声を送るファン。最後まで素晴らしい応援だった。
先輩の徳山昌守、会長代行の石井一太郎と共に勝利の喜びを分かち合う李。
素晴らしかったですね。いやぁ、本当に良かった。
この間坂田が負けてしまって、結構凹んでました。ボクサーって報われない、とまで書きました。
しかし、報われることもありますね。
試合後、インタビューでこれからの防衛戦について語っていましたが、ボクサーは本当に大変ですね。
世界王者になっても終わらないんですからね。…今さらですが、そんな風に思いました。
でも、その語り口調は自信に満ちていて、これからの苦しさなんて微塵も感じさせませんでした。
きっと素晴らしい防衛ロードを築いてくれることでしょう!
世界奪取、本当におめでとうございました!!
予備カード
【バンタム級4回戦】
●森道晴(八王子中屋) 判定 松山真虎(ワタナベ)○
時間調整で三浦vs稲垣の前に行われた試合。メインイベンター級の入りの中で闘えることはラッキーである。
互いに細身のボクサー体系でワンツー主体の好選手。試合は一進一退だったが、前に出て手を出したのは松山。それに対し、少し下がり気味にジャブをついたのが森。最終回だけは森が松山を押すシーンもあったが、試合全体を通して前に出ていたのは松山。試合はスプリットで松山が際どく物にしたが、松山の喜び方を見ても、きっと判定を聞くまで不安だったと思う。おそらく、勝敗を分けたのは前に出ていたか、後ろに下がっていたかの部分だったのではないか。
【バンタム級4回戦】
●南林紀之(ピストン堀口) 判定 重信亮太(横浜光)○
上の予備カードとは違い、李の試合が終わったあとに行われた試合で、観客がほとんど帰ってしまった。
しかし、逆に開き直ってできるってものかもしれない。
両者互いにスピードのある動きからパンチを交換していく。体格で劣る南林は体を少しかがめてジャブで切り込んでいく。重信も好戦的で前に出てくるため、必然的に打ち合うシーンが多く、互いにいいのをもらうこともしばしば。
そんな3R、気がついたら南林は鼻血が出ており、なんとなく息がしにくそう。それでも果敢に前に出て、勝負をかけたが、一瞬の隙をつかれ右をカウンター気味にもらい、動きが止まったところをラッシュされ、ダウンする。
最終回、南林は最後まで諦めずに逆転を狙うも、先輩が世界王者になったこのリングで負けられない重信も応戦し、譲らなかった。そんなに大げさにメチャクチャレベルが高かったとか、そういうわけではないが、帰ったお客さんは勿体ない好ファイトだった。 最後まで残ってくれたお客さんも思ったよりはいましたが、やっぱり予備カードの試合って切ないですね。
最近はセミファイナルのほうが面白いとファイナルで帰っちゃう人とかもいますけど、どの試合も次の瞬間何が起こるかわからないんで、塩試合になりそうな組み合わせでも、無名同士の試合でも、できることなら最後まで見ていって欲しいなと思います。まぁ、世界戦のあと、4回戦を見るのに会場がいっぱいっていうのは、在り得ないでしょうけどね(汗)
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レポート読んだ幹事だと徳山っぽいボクシングをするんですかね?
徳山も距離の取り方が抜群でした。
人気は正直でないでしょうが、負けにくいボクシングなんで長期政権期待したいですね。
2010/10/3(日) 午後 1:58
ええ〜!!!ビックリしました!!!
全然、注目していなかったタイトルマッチです!!
そういえば・・・
徳山さんが世界タイトル奪取した時も、
あまり注目していなくて、ビックリしたのを思い出しました!!!
2010/10/3(日) 午後 5:35
ボクサーひこさん>徳山っぽいなぁという印象でしたね。徳山みたいな強烈な右ストレートはないし、さすがにまだあそこまでの試合巧者ではないですけど、似てるかなと思いました。
2010/10/4(月) 午後 10:30
ハマちゃんさん>ボクシングから離れていると気にもならなかったかもしれませんね。でも、最近の世界戦じゃ一番良かったと思いますよ。なんだかボクシング見たなぁって感じでした。感動しました。
2010/10/4(月) 午後 10:32
嬉しいニュースですよね!びっくりしました〜!!
こんなにホールがいっぱいなのも久しく観た事がないかも…
テレビ放送があればなぁ〜〜〜
2010/10/5(火) 午前 1:21 [ miki ]
MIKIさん>なんだか最近じゃテレビ放送がないものの方が「これだよ」って思うものが多いですね。テレビがなんかズレてんでしょうね〜。見たい試合なんてたっくさんあるんですけどね(笑)
2010/10/9(土) 午前 2:10